おひとりアジア

アジア旅マスターのTom☆Yamが、アジアひとり旅に興味を持つ人が実際に旅をするきっかけづくりや、行き先を決めるお手伝いをご提案。
今回は、美しい自然景観と地元グルメに魅了される、台湾自転車旅の模様を1-2月の2回にわたってご紹介します。

この記事は2018~2019年に旅をした経験に基づいた内容です。

台湾自転車の旅-後編-

田舎サイコー!と
叫びたくなる絶景続き

台湾自転車の旅②

山と田んぼに囲まれた
田舎道を快走!

素朴でほっこりする風景と
人にも癒やされた2日目

まずは朝食

ひとり参加の場合は申込時に1人部屋か相部屋かを選択。私は相部屋にしました。すっかり仲良くなった台湾女性と一緒に朝食。

本気の自転車が初めての私は、初日に早速靴擦れ! 2日目のスタート前にスタッフの方が丁寧に手当てしてくれました。

2日目のコースの説明を受けたら出発

台湾の道路は、自転車で旅をする人のための道路名表示がいたるところにあります。

5kmで最初の中継地点、秀姑巒溪(シュウグールアンシー)という河川の、泛舟中心(ラフティングサービスセンター)に到着。

この付近は青々とした緑が広がり、空気が澄み切っていて爽やか! 後に見た秀姑巒溪は、水がとてもキレイでした。

秀姑巒溪にかかる大橋を渡るところ。山にかかる雲の様子がなんとも幻想的で、思わず足を止めそうになった瞬間。

12km走って花蓮県政府警察の観音(グァンイン)派出所前の広場で休憩。台湾は警察も自転車旅に優しいのです。

ご当地スイーツとの出合い

付近にある「吉蒸牧場」(ジーゼンムーチャン)のミルクを使った牛乳プリン。こうやって、各所でご当地スイーツに出合えるのも楽しい!

さらに10km走って、 ユーラシアとフィリピンプレートの境界記念碑へ。花東縦谷は2つのプレートの衝突によって形成されたのだとか。

「玉富(ユーフー)自行車道(自転車道)」は、台湾初の廃線跡サイクリングロード。両側に広がる緑に癒やされまくり!

「玉富自行車道」を行くと現れるのが、廃線になった台鐵(台湾鐵道)の旧東里駅。田んぼが広がるのどかな景色を見ながら休憩。

旧東里駅の駅舎内はカフェになっていて、美味しいコーヒーが飲めるのです。地元の人々が作った食品や雑貨の販売もあり。

お待ちかねの昼食タイム

昼食は付近の「潘媽媽客家美食」(パンマーマーカージャーメイシー)へ。食事は基本的に大皿料理をみんなでシェア。

台湾の方々も絶賛していたお料理に感謝を述べると、笑顔で応えてくれたお店の陳さん。台湾のお母さんの味で、疲労も回復。

午後からは気合が必要な距離。10km先の「伊入柑布農部落」(イールーガンブーノンブールオ)まで田園の中を走り続けました。

台湾原住民ブヌン族の家屋になぞらえた建物が、何棟か立つ一帯。当時はまだ運営前でしたが、将来的には宿泊施設になるそう。

宿泊施設に到着

16時半ごろ、15km先にある池上の宿泊施設に到着し、フラフラになりながらストレッチ。さすがに60kmは、初心者には堪えました。

全員での夕食後は各自池上の街を散策。お米で有名な土地なので、米穀店や小さなお米博物館などが軒を連ねています。

台湾自転車の旅③

DAY3
台湾自転車旅も
ついに最終日

自転車仲間と
笑顔と涙のお別れ

田んぼに囲まれた山間の街・池上

早朝、宿の屋上から見た景色は壮観な光景でした。おいしいお米が育つのもわかる!

田んぼの中で出発前の準備運動。本当は私も参加しないといけないのですが、いい絵面だったので、思わずパシャリ。

最初の中継地点は“緑の天国の道”と呼ばれている「伯朗大道」(ボーランダーダオ)。電柱が1本もなく、フォトスポットとして人気。

「伯朗大道」を自転車で5分くらい走ると現れる1本のアカギの樹。かつて金城武がCMで使ったことから「金城武の木」として有名に。

8km先の「米國學校」(ミーグォシュエシャオ)は、お米にまつわる展示をはじめ、 さまざまな活動を行っている“お米の学校”。

サポートカーに積んである水や果物、お菓子は、各中継地点で自由に食べてOK 。手前の袋は台湾で有名なお米スナック。

クスノキやモクマオウが生い茂る「武陵(ウーリン)緑色隧道(グリーントンネル)」。13kmの道のりは長いけど、この上ない爽快感。

仲間と食べる最後の食事

みんなでの食事もこれが最後。36人の大所帯は、5卓くらいに分かれて大皿料理をいただきます。自然と仲良くなれる仕組み。

実は昼食後の10kmがこの旅で一番辛かったのです。強風に遮られ、ちっとも前に進まず。前後に誰も見えず、取り残されたかと。

やっとの思いで次の中継地点、瑞和(ルイハー)駅に到着。早い人は特急列車が通過するのを見たようですが、私は見逃しました。

クライマックスは、廃線跡に造られた「關山環鎮(グァンシャンホァンジェン)自行車道(自転車道)」。農村の景色ともお別れ。

いよいよゴール!

關山駅でゴール! 数々の思い出と達成感で心から満たされました! 日本語通訳が同行することもあるので、ひとりでも安心です。

台湾自転車旅で
きっと役立つメモ

さすがは自転車大国だけあって、レンタルサイクルが充実。特に都市部では、レンタル&返却ステーションがいたるところにあるので便利です。外国人観光客もクレジットカード決済で気軽に利用できます。 台湾では車両は右側通行なので、自転車も右車線で。たいてい自転車専用レーンがありますが、細い道などは気をつけて。バイクやスクーターの数がものすごく多いので、巻き込まれないように!

台湾自転車旅のコツをはじめ、観光スポットと地元料理を楽しんだ1日目の様子をご紹介!

台湾自転車の旅 前編はコチラ→

次回の「おひとりアジア」3月号では
バリ島癒しの旅をご紹介します。
お楽しみに。

Tom☆Yam

河辺さや香、美濃羽佐智子のアジアを旅するライター・エディターユニット。
普段は取材をして記事を書いたり、書籍などを編集する仕事をしています。チームを組んで10数年、ほぼ毎月のように、お仕事やプライベートでアジアを旅してきました。そんな私たちがこれまで経験したアジア旅のノウハウをお届けいたします。
公式HPはこちら

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