まっぷる、ことりっぷの撮影のため日本をはじめ、海外も駆け回る編集部カメラマン☆Hoshi。一度の取材の撮影枚数は千を超えることもしばしばです。けれども頁数に限りのある誌面に使われるのは、いいとこ十数枚。担当編集が泣く泣く落とす写真も多いのです。
数ある取材写真のなかからカメラマン☆Hoshiが直近で撮影した、とっておきの一枚を撮影エピソードとともにお届します!
カメラマン☆Hoshi
昭文社の唯一無二の社内カメラマン。国内のみならず海外ロケにも引っ張りだこ。カナダ在住経験があり英語も堪能なことから、コーディネーター的な役目を果たすこともしばしば。そんな頼りになるカメラマン☆Hoshiも50代後半、さすがにそろそろ弟子を育てねばと思うとか思わないとか。
「オトンルイ風力発電所
の夕日」
稚内から南に下ると、オロロンライン沿いにたくさんの風車が見えてきます。ちょうど日が落ちる時間帯。繰り返されている日常のスケールの大きさに、圧倒されるでっかい道です(北海道幌延町 オトンルイ風力発電所)
こんにちは!☆Hoshiです。今月から2回にわたり北海道の風景をお届けします。
今月、新しく出版となる「北海道旅事典」。タイトルに「事典」とついているのは、北海道179全市町村を網羅しているから。
広い広い北海道に179市町村!これは実際に、壮大な数字です。きっと道民の方々もなかなか行かないような地域もあることでしょう。私は2年かけて、45/179市町村を回りましたが、その広大さを改めて知ることになりました。
最果ての道をめぐる
道北取材
今月の一枚はおととしの夏、8月上旬に道北をぐるっと周った時のもの。旭川空港からレンタカーを借りて北へ向かい、オホーツク海側を通り稚内をから日本海側へ南下するルートでした。
オトンルイ風力発電所がある日本海沿いの道道106号(北海道道!)は、信号もほとんどなくまさに最果ての道。霧も多い道ですが、晴れた日には海上に浮かぶ利尻富士を望む絶景ロードです。この風車の景色が見られるのは、いったん2025年3月頃まで。オトンルイ風力発電所は建替計画があるそうです。ぜひ、夏をねらっておでかけくださいね。
では北海道の風景・1回目は、道北の夏の景色から始めましょう。
果てしない大空と広い大地のその中で、車を走らせます。5日間・走行距離700kmのドライブ取材
言うまでもなく北海道での運転となると、長い長い距離を走ります。窓を全開にして風を感じながらのドライブは、仕事で行ってもやっぱり最高!…しかし。人というものは憧れていた圧巻の景色にも数日すると慣れてしまい(私だけ?)、次の目的地を探すドライブになることも?
そうなると愉しみはやっぱりグルメ。幸せなことに、セイコーマートや道の駅がとってもおいしいのが北海道なのです!
道北のグルメ、侮るなかれ!
さすがは北海道。道北グルメもおいしいものばかりです。そのなかで私が、これがいちばん!と声を大にしておすすめしたいものがあります。
それは、「猿払村のホタテ」!
道の駅 さるふつ公園にある物産館「まるごとさるふつ館」でいただいた、活ホタテ焼き。貝殻は手のひらくらいありそうです。身がたっぷり、ぷりっぷりのホタテは、日本最北端の村・猿払村の名物。目の前で焼いてもらうのですが、目線はもう釘付け。生でも食べられる新鮮なホタテをさっと焼き、醤油を落とすと、じゅわっと芳ばしい香り!味わいは濃厚で、それはもう…!
道北に行かれた際には、決して逃してはいけないグルメですので、どうぞ心のメモに残しておいてくださいね。
とにかくうまい。
今度行ったらホタテ丼も食べるぞ
列車が見えたら、
シャッターチャンス!
道内のアクセスは車が圧倒的。JR線もありますが、ご存知のように路線も本数もわずかです。郊外では列車になかなか出会えないので、通りすがりで見かけることができたらラッキー!
JR宗谷本線沿いの国道を北上していた私たちは、2度列車を見かけることができました。宗谷本線は、春には限定の観光列車や、特急宗谷(札幌から稚内)、特急サロベツ(旭川から稚内)なども走っています。列車が見えたらシャッターチャンスですよ!
単線を走る一両列車。ちなみにこの駅から稚内駅までは各駅停車で3時間と少し
来月の北海道の風景・2回目は、いつもの珍道中?と涼やかな(本当は極寒)冬の景色も少しお届けしますね。
北海道以外は梅雨に入る6月です。皆さまのおでかけの日が晴天に恵まれますように。
夕日が沈むと、真っ暗な夜が始まります。夜間のドライブはハイビームで走りましょう
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