カメラマン☆Hoshiの今月の一枚

まっぷる、ことりっぷの撮影のため日本をはじめ、海外も駆け回る編集部カメラマン☆Hoshi。一度の取材の撮影枚数は千を超えることもしばしばです。けれども頁数に限りのある誌面に使われるのは、いいとこ十数枚。担当編集が泣く泣く落とす写真も多いのです。

数ある取材写真のなかからカメラマン☆Hoshiが直近で撮影した、とっておきの一枚を撮影エピソードとともにお届します!

今月の一枚は
牧野公園の「バイカオウレン」

牧野富太郎博士が愛したバイカオウレンは、地表近くに咲く花です。そっと顔を近づけると、花びらをいっぱいに広げた小さな春がありました。早春の牧野公園(高知県佐川町)

こんにちは!編集部カメラマン☆Hoshiです。4月の晴れやかな天気に恵まれて、取材陣一同エンジン全開で動いています!
今月お届するのは、高知県佐川町にある牧野公園の「バイカオウレン」。撮影の裏では、とんだすったもんだがありまして…。

このバイカオウレン、草丈は1.2cmで見過ごすと踏んでしまいそうなほど。まだ雪が残る中に静かに咲いていて、疲れた皆の心をふんわり癒してくれました。
この小さな花を愛したという牧野富太郎博士は、今年前期のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公です。今、高知はとても盛り上がっていますよ!

行くぜよ、高知!
過酷な一日が始まるとは知らず

高知へ伺ったのは、まだ雪の気配が残る1月某日。編集担当も同行する「まっぷる高知'24」の取材です。早朝5時の出発は渋滞もなく順調に進んでいましたが…

パアン!突然、後方からの破裂音!えええ?!……高速道路でタイヤがパンクしてしまったのです!それからジャッキを探すのに手間取ってしまい、30分後になんとか前座席の下に発見!やれやれ…

まだ日が昇る前の朝6時。
タイヤ交換後、急いで現地へ

今春オープンした桂浜 海のテラス

高知名物・カツオのタタキ!

本場のワラ焼きはこの迫力!

龍馬のシルエットが粋です

無事にスペアタイヤに履き替え、1時間遅れで桂浜に到着。通常だとあり得ないタイムロス!飲食店はお昼どきの忙しい時間を避けて取材対応してくださるので、ご迷惑をおかけすることはできません。
午前中は「桂浜 海のテラス」のグランドオープンに向けた取材でしたが、事情を聞いた取材先の方々がセッティングを完璧に整えていてくださったので到着してすぐに撮影開始、予定時間内に撮影終了することができました。ご協力いただきありがとうございました!
すてきなテラスができた桂浜、これから多くの人々が集まる場所になりますね!

佐川町のKIRINKAN

古民家でいただく
コーヒーセット

散策にぴったりの街並み

その後、桂浜から車で1時間ほどの距離にある佐川町へ。古い街並みが残る佐川町には牧野公園や青山文庫、美しい庭園がある青源寺、乗台寺など散策できる範囲にすてきなスポットが散らばっています。
バイカオウレンの撮影を終え、お邪魔した鰻店「大正軒」では店主のご厚意により昼食を提供いただきました。温かな鰻!うんまい!早朝のパンク事件からまともに食べていなかったので、編集担当と一緒にパワー充電させていただきました!

店主の心遣いと
鰻のおいしさが染みました

バイカオウレンの撮影後も
試練は続く…

さて、やむなくスペアタイヤを履いているレンタカー。新しいタイヤに交換してから返却しなければいけません。
明日も一日取材があるため、なんとしても早急に新しいタイヤがほしい午後17時過ぎ。この冬は高知でも珍しく雪が積もったため、スタッドレスタイヤはどこも売り切れです。閉店時間が迫るなか肩を落としていると、親切なお店の方が電話で探してくださることに。1時間後ついに在庫がひとつ見つかり、パンク事件は幕を閉じたのでした。

細やかな花びらですが、よく見ると白と黄がくっきり。
ひんやりとした空気のなかで凛とした美しさです

バイカオウレンの群生。東北南部から四国にかけて自生しているそうですよ

カメラマン☆Hoshi

昭文社の唯一無二の社内カメラマン。国内のみならず海外ロケにも引っ張りだこ。カナダ在住経験があり英語も堪能なことから、コーディネーター的な役目を果たすこともしばしば。そんな頼りになるカメラマン☆Hoshiも50代後半、さすがにそろそろ弟子を育てねばと思うとか思わないとか。

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