アジア旅マスターのTom☆Yamが、アジアひとり旅に興味を持つ人が実際に旅をするきっかけづくりや、行き先を決めるお手伝いをご提案。
今回は、美しい自然景観と地元グルメに魅了される、台湾自転車旅の模様を1-2月の2回にわたってご紹介します。
※この記事は2018~2019年に旅をした経験に基づいた内容です。
台湾自転車の旅-前編ー
台湾旅行で
自転車旅を楽しむ!
体を動かしながら大自然で
リフレッシュしてみない?
どうして台湾で自転車旅?
一説によると、台湾映画『練習曲』(2007年)の影響で、地元で台湾自転車一周旅行(中国語で環島〈ホァンダオ〉と言います)が大流行したのだとか!今や台湾での自転車旅は一般的なレジャーとなっていて、環境もすごく整っています。
治安が良くて温暖で、自然が豊か、そしてごはんがおいしい。これだけの好条件がそろっているのだから、環島とはいかないまでも、台湾で自転車旅をしないのはもったいない!きっと今までとは違った風景が見られます。
台湾自転車旅のコツ
断然ツアーに参加するのが楽!今回利用したのは、世界的に有名な台湾の自転車メーカーGIANT(ジャイアント)が運営する旅行会社GIANT ADVENTUREのツアー。自転車とヘルメットを用意してくれるし、荷物は全部車で運んでくれるから、身一つでサイクリングができます。
私が参加した2泊3日のツアーは台湾東部の一部分を走る内容だったけど、本気で挑みたい人は環島ツアーも。バスや電車では辿り着けない所をまわれるので、台湾リピーターもきっと新鮮なはず。
2泊3日の台湾自転車旅
体験・ダイジェスト
集合は午前中なので
前日に台湾入り
参加したツアーの集合時間は、台湾東部の花蓮(ホアリェン)にあるGIANTのサイクルステーションに、午前10時30分。
前日に花蓮に入り、当日朝は宿から歩いて集合場所に向かうことにしました。台北の松山空港から花蓮までは国内線を利用しました。
1 日目 光復→瑞穂 約31km
「自由自在 花東縦谷サイクリングツアー」という名が付けられた今回のツアーは、総距離約139km 。ちょうど土・日・月と週末が重なる日程だったため、参加人数は36人という大所帯でした。初日は約30km 。花蓮から光復へバスで移動し、本格的なライドは午後から。
2 日目 瑞穂→ 池上 約60km
花東縦谷というのは、台湾東部の花蓮県と台東県にわたって横断する、細長い谷間の平原のこと。山々や渓谷、美しい田園風景が広がっていて、1日目よりもさらに絶景に巡り合えました。60kmという距離は初心者には正直過酷でしたが、何度緑に癒やされたことか。
3 日目 池上→ 關山 約48km
最終日は台鐵(台湾鐵道)の關山駅まで。最終日に約50km って結構しんどいなあと思ったのですが、中継地点が比較的多かったので、まぁいけるかな、と楽観視。がしかし、まさかの展開を迎えたのです。危うく脱落の危機に直面しました…。
台湾自転車の旅①
DAY1
本気の自転車旅は初体験!
そんな人でも大丈夫!?
ひとり&超初心者
若干の不安を抱えつつ、いざスタート
集合!
集合場所は花蓮駅近くにあるGIANTのサイクルステーション。台北から花蓮までは特急列車で2〜3時間。週末の列車は予約必須。
出発地までシャトルバスで移動
まずはシャトルバスで、花蓮県の中央に位置する光復駅まで移動。その間約90分。バスの道中で、すでに景色は田園風景に。
光復駅に到着
すでに自分用のロードバイクが用意されていました! 申込時に身長を申告しているので高さもぴったり。
いざ出発!
かなり初心者装備でまったくキマってないのですが、このコースならランニング用のウエア&タイツでも代用可能です。
光復郷で昼食
3km走ったところで早速昼食。光復郷にある「欣綠農園(シンリューノンユェン)」で、付近に住む原住民・阿美族の料理を堪能。
その後2km走ったら、うれしいアイスクリーム休憩!「花蓮観光糖廠(ホアリェングァングァンタンチャン)」は製糖工場跡の観光施設。
本格的な自転車ツアーがスタート
7km先の「大農大富平地森林園區(ダーノンダーフーピンディソンリンユェンチュー)」へ。
凧揚げができるほど抜けのよい公園は、季節ごとに違った植物や鳥などが見られる台湾屈指の人気観光スポット。全員で撮影も。
この日最後の中継地点
富源(フーユェン)駅
台湾の鉄道駅は、自転車旅行者にトイレなどを貸してくれるのです。親切!
ツアー中は常にサポートカーが並走
トラブルは即対処という安心体制。時々自分の姿も写真に収めてくれます。
初日のゴール
初日のゴール、瑞穂温泉(ルイスイウェンチュエン)まで12km 。写真手前の方は電動自転車。事前申請(有料)で利用できます。
瑞穂温泉の宿「虎爺温泉」(ホヤスパホテル)に到着! 鉄を含む塩化炭酸ナトリウム泉の温泉は、台湾で瑞穂温泉だけだそう。
台湾自転車の旅 後編は2月号に続きます
自転車旅ならではの絶景、さらには休憩のお供のご当地スイーツ、台湾の人々が絶賛する大皿料理も! 台湾旅行で役立つ豆知識もお届けします。お楽しみに。
Tom☆Yam
河辺さや香、美濃羽佐智子のアジアを旅するライター・エディターユニット。
普段は取材をして記事を書いたり、書籍などを編集する仕事をしています。チームを組んで10数年、ほぼ毎月のように、お仕事やプライベートでアジアを旅してきました。そんな私たちがこれまで経験したアジア旅のノウハウをお届けいたします。
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日々目まぐるしく変化しているアジアは、お店の情報も頻繁に変わります。現在の情報を知りたい場合は、説明文中のキーワードを使って検索してみてください。
また、旅の感想は、個人によって違うもの。だから、読んでくださる方と100%同じとは限りません。でも、すべて実際の経験に基づいて書いているノンフィクションなので、そこはぜひ信頼してください。