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五島
ガイドブック編集部が厳選した五島のおすすめの観光・旅行スポットをご紹介します。日本の渚・百選の一つ「高浜」、禁教時代の資料が並ぶ海辺に建つ五島最古の教会「堂崎天主堂」、ステンドグラスを透してキラキラ輝く光に心奪われる「青砂ヶ浦天主堂」など情報満載。
手つかずの自然の中にキリシタンの歴史を秘めた教会がたたずむ
長崎から西へ約100キロメートルの位置に浮かぶ五島列島は、福江島を中心とする久賀、奈留、若松、中通の5つの島とその周囲の島々を指す。大部分が西海国立公園に含まれる風光明媚なところで、入り組んだ海岸線が独特の景観を描き出す。江戸時代に迫害を受けたキリスト教徒たちが移り住んだ地でもあり、海辺や山間、小島などの小さな集落にひっそりと教会が建つ。椿油を使って手延べ手法で作る五島うどんが名物で、ツルリとしたのどごしが特徴。
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1~20 件を表示 / 全 99 件
福江島北西部、三井楽半島の西側の付け根に頓泊海岸と隣合う浜。白銀の砂浜と澄みきった海は、日本の渚・百選に選ばれている。夏はビーチハウスが営業する。
波静かな奥浦湾に映える赤レンガのゴシック様式教会。明治41(1908)年に建てられた五島最古の洋風建造物は、長崎で殉教した二十六聖人の一人、ヨハネ五島を祈念した祈りの家で、設計はパリ外国宣教会のペルー神父、施工は野原与吉、鉄川与助の作。教会内はキリシタン関連の資料館になっている。
東シナ海を望む高台に建つ。明治43(1910)年に三代目の聖堂として建てられた現在の建物は、上五島出身の建築家鉄川与助が設計、施工したもので、国の重要文化財。色彩豊かなステンドグラスの美しさが際立つ。
黒毛和種の五島牛のステーキやハンバーグなどが食べられる店。熟練シェフによる五島牛ステーキの焼き具合が絶品。
水之浦地区は江戸時代に移住してきたキリスト教徒が開拓した地。現在の教会は昭和13(1938)年に建て直したものでゴシック、和風の建築様式を取り入れている。堂内は終日撮影不可となっている。
禁教令が撤廃されてのち、弾圧を耐え抜いた信徒たちが費用を積み立て、レンガ運びや整地作業などの奉仕によって築いた赤レンガの教会。建築は教会建築の名工鉄川与助によるもので、完成は明治13(1880)年。洋式教会としては五島で3番目に古い歴史をもつ。
鉄川与助が設計、施工に携わった大正8(1919)年築の教会。教会堂としては西日本唯一、全国でもめずらしい石造り。外観は堅牢なものの、堂内は一転して、いくつもの椿の意匠が華やいだ雰囲気を印象づける。教会のすぐ近く、海を望む地にカトリック墓地があり、5月下旬にはマツバギクの花が満開を迎える。内部見学は事前連絡が必要。平成30(2018)年に、周辺集落を含めて世界文化遺産に登録された。
上五島名物の五島うどんは、日本三大うどんの一つ。五島うどんのもっともポピュラーでおいしい食べ方とされる地獄炊きは、焼きあご(とびうお)でだしをとったつけ汁が味の決め手。熱湯でぐらぐらとゆだった麺はコシがあり、のどごしがいい。
宿の無料シャトルバスで、船が発着する福江港ターミナルへ。船を待つ間に、売店を物色しよう。五島市のキャラクターをモチーフにしたおみやげなどがある。
ロザリオの不思議な魅力にひきこまれ、最初は趣味ではじめた創作活動が本業となったという本山孝雄さん。その本山さんが福江に移住し、開いた工房兼ギャラリー。製法は独学ながら、前職はデザイナーというだけあって色や形が洗練されている。
福江港の北方3.5kmにある竹の子島一帯の海中は福江海中公園に指定されている。サンゴ礁や熱帯性のソラスズメダイ、チョウチョウウオなどの魚が観賞できる。福江港からは木口汽船の半潜水式グラスボート「シーガル」が運航。予約制で、45分の竹の子島周遊コースがあり、夏休みは大人一人から運航する。
黒船の来航にそなえ、文久3(1863)年に15年の歳月をかけて築城した江戸時代の城郭跡。黒船の大砲の目標になるという理由から天守閣がなく、本丸の館も平屋。わずか5年後に明治維新が起こり、9年後には本丸が解体されて石垣と堀を残す。現在は二の丸跡に天守閣を模した五島観光歴史資料館がある。館内では遣唐使、キリシタン信仰、五島藩などについての資料を展示。
周囲20kmにおよぶ深く荒々しい断崖絶壁は100mから150mの高さがあり、最果ての地に来たような気がする。岬のシンボルの白い大瀬崎灯台は、九州本土で最後に夕日が沈むスポットとして知られ、映画『悪人』の舞台としても有名。
大正13(1924)年に、40世帯の信者によって建てられた木造の教会。ステンドグラスの光が差し込む内部は季節の花を飾っていて、素朴であたたかみのある雰囲気。
明治40(1907)年完成の木造建築の教会堂。教会建築の第一人者といわれる鉄川与助が棟梁として初めて設計、施工した教会として知られている。奈摩湾を見下ろす小高い丘の上に建つ。
仲町と南町を結ぶ通りは武家屋敷通りと呼ばれ、藩政時代の面影が残る。その通りの一角にあり、城下町の写真やパネルを展示。予約制で草木染、バラモン凧の絵付けなどの体験ができる。併設の喫茶「美女花」は、五島豚うどんや五島牛カレーなど、地元の産物を使った創作メニューが評判。
煉瓦造りの教会で3年の歳月をかけて大正5(1916)年に建てられた。ステンドグラスは西ドイツ製で、八角形のドームを有する鐘塔。煉瓦の凸凹による装飾などが特徴。
円錐形の奇岩と複雑な海岸線を描く美しい景観の矢堅目公園。そのすぐ近くにある矢堅目の駅は、五島の海水を釜炊きして仕上げた天然塩が人気の物産館。3台の大釜から白い蒸気と煙が絶え間なく立ち上る工房は、予約なしで見学することができる。
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