毎月おすすめの海外料理を取り上げ、そのおいしさのワケとともに、代表的な料理をご紹介します。おすすめの海外料理が味わえるとっておきのお店もご案内。
3月8日はミモザの日!国際女性デーのこの日、イタリアでは男性が女性へミモザの花を贈ります。3月は、黄色のミモザで溢れるイタリアの料理をピックアップ。三軒茶屋にあるのは魚介が絶品のイタリアン。南イタリアの郷土料理を味わえる、神泉のハイセンスなリストランテへもぜひ!
南北で異なるイタリアン料理
パスタがつなぐ郷土の味
国土が南北に長く、風土や気候も異なるイタリアの料理。バラエティに富んだ料理はひとくくりで語ることはできません。
地中海の恵みを存分に受ける南部では、魚介が中心でオリーブオイルやトマトを他用します。一方、北部の内陸部では肉料理が多く、乳製品を使いクリーミーに仕上げる調理法。イタリア料理に共通して重要な存在は、主食のひとつとしてなくてはならないパスタです。
フレッシュパスタ
- Pasta fresca -
パスタの種類は、地方独特のものを数えれば650にものぼるといわれている
耳たぶのパスタ
「オレキエッテ」
イタリアでは、スパゲティではなくショートパスタを料理するレストランが多い傾向があります。パスタの種類も地域によって多種多様。その日に打ったパスタに、その時の旬の食材を使って料理します。
マルゲリータピザ
- Pizza Margherita -
イタリアンピザの代名詞!トマトだけを載せたピザは、マリナーラ
ナポリピザの職人は
90秒以内で焼き上げる
本場イタリアのピザといえば、マルゲリータピザが1番ベーシックです。トマトとモッツァレラチーズ、そしてバジルだけのシンプルなピザは、ピザ職人が釜から出してくれた焼き立ての一枚。イタリアでは、1人1枚食べるのが一般的です。
オッソ ブーコ
- Osso buco -
オッソは(OSSO)骨、ブッコは(BUCO)穴の意味
サフランライスと
合わせるのが定番
ミラノ発祥の子牛の煮込み料理です。仔牛のすね肉を長時間煮込んでいるので、骨髄まで美味しく頂けます。お肉がやわらかくトロトロで、トマトで煮込んだり、レストランそれぞれに煮込み材料が違うのも味を楽しむポイント。
ティラミス
- Tiramisù -
イタリア語で「私を元気付けて」と
意訳されるデザート
ティラミスは
北イタリア生まれのドルチェ
イタリアでは、ほとんどのレストランで手作りのティラミスがメニューに並んでいます。ジェラートは既製品を提供するところがほとんどなので、お店の味を味わいたいのなら、デザートはティラミスがおすすめです。
こだわりの味を求めて
注目のイタリア料理店へ
- Cibo italiano -
東京・三軒茶屋
<PESCHERIA>
魚介系の品々を
スパークリングワインとともに
こちらの店が提供するのは、イタリア南部エリアの料理。「魚屋(ペスケリア)」を意味する店名のとおり、とくに魚介料理に力を入れています。なかでも名物が、生ウニをぜいたくに使ったパスタ。素材の仕入れ具合で内容が変わる前菜盛り合わせも、あれこれと食べ比べができる楽しいメニューです。いずれもシンプルな料理法によって、魚介の持ち味を生かしているのが特徴です。
細長いビルの1~3階にテーブル席が分かれた店内には、魚介を描いた絵画やポスターなどが飾られている
レモンの香りがしっかり残る
レモンタルト
PESCHERIA
- 住所
- 東京都世田谷区太子堂4-24-15
- 営業時間
- 平日 11:30~14:00(L.O.)、17:00~21:00(L.O.)
土日祝 11:00~21:00(L.O.) - 定休日
- 火曜
東京・神泉
<Panzerotteria>
南イタリアの郷土料理
パンツェロッティ
「パンツェロッティ」とはピザ生地に多彩な具材を入れて半月状に包み、高温の油で揚げた〝揚げピザ〞。片手で持ちやすく、イタリアの南部では定番のファストフード。25年間ほどイタリアに暮らしたオーナーが、上質な料理へと高めようとアレンジした多彩なパンツェロッティがそろっています。ナイフを入れて素材の香りがふわっと広がる瞬間が、この料理いちばんの楽しみです。
本場イタリアでは、食事として楽しむ際はワインと合わせるのが一般的。
イタリア産やフランス産、スペイン産が味わえます
かつてファッション系の仕事に携わっていたオーナーが手がけた、センスの良さもこの店の魅力
Panzerotteria
- 住所
- 東京都渋谷区松濤2-14-12 シャンボール松濤1F
- 営業時間
- 水~日曜 18:00~22:00(L.O.)
- 定休日
- 月・火曜
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次号予告:4月初旬に公開予定
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