聖徳太子も訪れたということが、日本書記に記されている道後温泉。万葉の歌人から正岡子規、夏目漱石など、名だたる著名人をも魅了してきました。近代的なホテルが並ぶなか、道後温泉本館は夏目漱石の『坊っちゃん』で描かれた代表的な観光地です。

源泉データ

• 泉質/泉温：アルカリ性単純温泉／20～55度
• 湯の特徴：無色透明、無味、無臭
• pH値：9.1（アルカリ性）
• 効能：腰痛症、神経症、自律神経不安定症など
• 飲用：不可

筑後川の源流、田の原川沿いに湧く湯の里。自然に溶け込むように風流な和風旅館が建ち並び、温泉街全体にしっとりとした情緒が漂っています。各宿ごとに、源泉が異なるため泉質にも微妙な差があり、それぞれ趣の異なる個性的な露天風呂は足を運びたくなるラインナップです。

源泉データ

• 泉質/泉温：単純硫黄泉ほか／65～94℃
• 湯の特徴：無色透明など、独特の味、硫黄臭
• pH値：2.8～8.5（酸性〜アルカリ性）
• 効能：アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬慢性湿疹、表皮化膿症など
• 飲用：源泉によって異なる

日本初の国立公園の雲仙は、かつて外国人が避暑に利用していた温泉リゾート地だったことから「九州の軽井沢」とも呼ばれています。昔から地元の人が親しんでいる古湯、外国人が利用していた新湯、少し離れた小地獄を楽しめますよ。季節ごとに表情を変える山々は、いつ訪れても美しく壮大です。

源泉データ

• 泉質/泉温：酸性硫黄泉ほか／50～95℃
• 湯の特徴：白色混濁、独特の味、硫黄臭
• pH値：2.2（酸性）
• 効能：アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬慢性湿疹、表皮化膿症など
• 飲用：不可

いたるところから湯けむりが上がり、別府八湯のなかでもいちばん温泉地らしい雰囲気を味わえます。
市営温泉の「鉄輪むし湯」があるあたりが鉄輪の中心地で、「貸し間」の看板を掲げる自炊専門の宿や、素朴な民宿も多く、湯治場風情が漂います。

源泉データ

• 泉質/泉温：塩化物泉、単純温泉ほか／68〜98℃ほか
• 湯の特徴：白色半透明、ほのかな塩味、無臭ほか
• pH値：不詳（弱酸性ほか）
• 効能：きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など（ナトリウム-塩化物泉）／自律神経不安定症、不眠、うつ状態など（単純温泉）
• 飲用：施設によって異なる

霧島山のふところに抱かれるように点在する丸尾、湯之谷、林田、硫黄谷、関平、野々湯、新湯、栗川、殿湯の9つの温泉の総称として親しまれています。高台に位置した中心の丸尾には宿が集まり、展望自慢の露天風呂が魅力です。おもに硫黄泉ですが、泉質はさまざまで効能も異なります。

源泉データ

• 泉質/泉温：硫黄泉、単純温泉ほか／不詳
• 湯の特徴：弱白濁色半透明、ほのかな硫黄臭
• pH値：不詳
• 効能：アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬慢性湿疹、表皮化膿症など（硫黄泉）／自律神経不安定症、不眠、うつ状態など（単純温泉）
• 飲用：一部可

日本には由緒ある温泉地が数えきれないほどたくさん存在しています。
有名どころはもちろん、あまり名を知られていない温泉地も歴史深いところが多く、あなただけのお気に入りの名湯が見つかるかもしれませんよ。

体も心も温めてくれる温泉で、年末年始は心ゆくまでリラックスしてくださいね。

※各施設の情報は取材時のものとなります。お出かけ前は、公式HPで最新の情報をご確認ください