更新日: 2021年11月5日
近場の紅葉スポットを探そう! 11月中旬~12月が見頃の紅葉名所 25選
暖かい日が続いていた今年の秋も、一気に寒さが加速してきました。
紅葉前線は北から足早に駆け下りてきています。
今回は東北以南の各地の紅葉状況と、毎年多くの方が訪れる人気の紅葉スポットを25箇所紹介します。
過ぎゆく季節を逃さず、真っ赤な秋を見に出かけましょう!
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東北
津軽海峡を越えた紅葉前線はあっというまに南下します。この時期すでに東北北部では紅葉も終わり、季節は早くも冬を感じさせています。南東北に残った紅葉も11月の初めにかけて一気に見ごろを迎えます。高地や夕方近くは冷え込みの厳しいところも多いので、しっかり防寒対策をして出かけましょう。
夏井川渓谷【福島県】
清流と奇岩の渓谷美と紅葉を楽しむ
夏井川渓谷は迫力ある岩場の間を清流が流れる景勝地で、四季を通じて観光客の絶えることがありません。ヤマモミジ、イロハカエデなど多彩な紅葉に彩られる頃になると、大勢の人々でにぎわいます。県道41号は幅員が狭いところもあるため、通行には細心の注意が必要です。
【紅葉見頃】
- 10月下旬~11月中旬
南湖公園【福島県】
白河市民が集う憩いの公園
南湖公園は白河藩主松平定信により、身分を越えて領民が集える場として造園されたといわれる公園です。園内は、マツやサクラ、カエデなど四季折々の風情を楽しめ、南湖の湖畔にある「南湖十七景」と呼ばれる17の景勝地が見どころとなっています。また、隣接する日本庭園「翠楽苑」も色鮮やかな紅葉で彩られます。
【紅葉見頃】
- 10月下旬~11月中旬
関東・甲信越
暖かかった首都圏近郊の低地でも、11月に入ると木々の葉が色づき始め、都心から日帰りで出かけられる場所でもあちこちで紅葉が始まってきます。公共交通機関でもマイカーでも、アクセスの良さを生かして秋を探しに出かけましょう。
筑波山 【茨城県】
関東平野を一望する日本百名山
筑波山は関東平野北東部に位置し、山頂は男体山と女体山の二峰に分かれています。男体山へはケーブルカーで、女体山へはロープウェイで山頂へ。山頂から見る関東平野の大パノラマには目を見張ることでしょう。山頂が色づき始める10月下旬から、ふもとの筑波山神社周辺が色づく11月下旬まで、長い期間にわたって紅葉が楽しめます。紅葉の期間中はケーブルカーの夜間運行も実施され、ライトアップされた紅葉を満喫することができます。
【紅葉見頃】
- 10月下旬~11月下旬
長瀞 【埼玉県】
清流を下りながら鮮やかに色づいた紅葉を楽しむ
荒川流域を染めるモミジ、クヌギなどの紅葉風景をゆったりと楽しむのには「長瀞(ながとろ)ラインくだり」が最適です。特に名所とされるのが500mにわたって続く岩畳と、その対岸の赤壁で、奇観と紅葉のコントラストが堪能できるでしょう。見ごろ時期には月の石もみじ公園がライトアップされます。また、宝登山ロープウェイから眺める山肌の紅葉もおすすめです。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~11月下旬
高尾山【東京都】
都心に最も近い自然のオアシスで紅葉を満喫
標高599m。都心から電車に乗り1時間ほどで到着できる高尾山には、年間を通して数多くのハイカーや観光客が訪れています。まずはケーブルカーかリフトに乗って山腹へ。そこから徒歩約40分で山頂にたどり着くと、都心のビル群をはじめ関東平野が一望のもとに見渡せます。場所によってはイロハモミジなどが長い期間にわたり楽しめるのも魅力です。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~11月下旬
国営昭和記念公園【東京都】
美しい黄葉・紅葉の見どころが広大な園内に点在
昭和天皇御在位50年記念事業の一環としてつくられた総面積180haの国営公園。園内は水のゾーン・広場ゾーン・森のゾーンなどに分かれています。また、サイクリングやバーベキューガーデンなどのレジャー施設も充実。黄葉・紅葉スポットが多いので、カナール付近にあるイチョウ並木などはたくさんの人でにぎわいます。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~12月上旬
河口湖畔もみじ回廊【山梨県】
昼も夜も様々な楽しみ方がある「もみじ回廊」
河口湖の北岸約150mにわたって続くもみじトンネルは秋の人気スポット。また、「もみじ回廊」の愛称で親しまれている梨川の両側にある60本ほどの巨木モミジは必見です。シーズン中は美しくライトアップされ、夜空に浮かんだ紅葉が幻想的な世界を醸し出します。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~11月下旬
北陸・東海
11月に入ると、北陸では絶好の紅葉見ごろ時期を迎えます。特に標高の高い山岳部では燃えるように美しい紅葉が見られるでしょう。一方太平洋側の東海地方は一呼吸おいて中旬~下旬が見ごろとされています。山岳部では日没後は気温が氷点下近くまで下がることもあります。万全の防寒装備で出かけましょう。
九頭竜湖【福井県】
多彩な紅葉が満喫できる渓谷とダム湖の風景
九頭竜湖は湛水面積が全国有数の広さで、北陸地方を代表する湖です。湖に架かる箱ヶ瀬橋は瀬戸大橋のプロトタイプとして造られ、通称「夢のかけはし」と呼ばれています。秋には湖の周囲を赤と黄色に染め上げる紅葉を楽しむために多くの観光客が訪れます。
【紅葉見頃】
- 10月下旬~11月中旬
大矢田神社もみじ谷【岐阜県】
天王山一帯に広がる約3000本のヤマモミジが真っ赤に色づく
大矢田神社境内の樹林はヤマモミジが主体となり、国の天然記念物にも指定されています。中でも社殿の東側で折り重なるように生い茂る様は息をのむほどに美しいと評判です。秋が深まると神社の麓にある仁王門(桜門)周辺から山頂に向かって徐々に色づきますが、山の麓から上へと紅葉が進むのは全国的にも大変珍しいものとして知られています。その見事な景観から辺り一帯は「もみじ谷」と呼ばれています。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~11月下旬
熱海梅園【静岡県】
梅の名所をモミジが彩る
早咲きの梅で有名な熱海梅園は、約380本のモミジがあり、「日本で最も遅い紅葉が見られる」ともいわれています。特に園内中央の見晴台からの眺めは素晴らしいものです。「熱海梅園もみじまつり」期間中は園内のモミジをライトアップし、足湯なども開設され多くの人で賑わいます。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~12月上旬
香嵐渓【愛知県】
約4000本のモミジが色鮮やかに染まる
巴川の両岸は約4000本ものモミジで覆われ、水面を紅一色に染め上げます。香積寺11世の三栄和尚が、般若心経を一巻読み上げるごとにモミジを一本ずつ植えたのが始まりといわれ、夜間にライトアップされたモミジは濃い闇の中で幻想的な美しさを醸し出します。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~11月下旬
関西
11月に入ると京都、奈良という紅葉の名所がある関西にも、秋がようやく訪れます。歴史と自然が作り上げた絵巻のような紅葉は、これからが燃え上がる最盛期を迎えます。嵐山周辺は11月下旬には見事な景観へと変わるでしょう。気象庁の予報などをチェックしつつ、見ごろを逃さずにお出かけください。
臨済宗永源寺派大本山 永源寺 【滋賀県】
近江随一の美しさを誇る紅葉
愛知川の右岸に迫る山腹に位置する臨済宗の古刹。日本遺産「琵琶湖とその水辺景観」の構成文化財として認定されています。参道・山門・開山堂などを包む紅葉は、近江随一の美しさを誇り、全山で鮮やかな自然を満喫できます。枯山水の庭と赤く染まったモミジのコントラストが絶景です。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~12月上旬
東福寺【京都府】
月輪山麓に展開する、洛南随一の紅葉名所
月輪山麓にある臨済宗東福寺派の大本山。本尊は釈迦如来で、広大な寺域に伽藍、塔頭を有しています。広く紅葉の名所として知られ、とくに「通天橋」からの眺めは紅葉観賞の特等席と言えるほどすばらしいものです。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~12月上旬
嵐山【京都府】
赤や黄の錦に染まる嵐山の秋
日本三大紅葉(大分県耶馬渓、栃木県日光、京都嵐山)の一つに数えられ四季折々の美しさを見せる京都屈指の名勝です。とくに桜と紅葉の美しさはすばらしく、多くの観光客が訪れています。秋の嵐山を渡月橋から眺めると、鮮やかな色彩で覆いつくされ、川面のさざなみが加わって、より一層華やかな景観に思わず見とれてしまうでしょう。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~12月上旬
大威徳寺【大阪府】
大阪の名勝地、牛滝山の山岳寺院
天台宗の古刹で、牛滝寺とも呼ばれ、多宝塔は国の重要文化財に指定されています。モミジやイチョウが色づく紅葉の名所としても知られ、苔むした石段と紅葉の風情ある情景が見られます。また、牛滝川の渓谷や渓流歩道から見る一ノ滝や二ノ滝などの景観もおすすめです。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~11月下旬
高源寺【兵庫県】
丹波紅葉三山の一つとして知られる
かつて末寺3000を数えた名刹で、三重塔や本堂など多くの建物が並んでいます。新緑の美しさもさることながら、テンモクカエデの全山紅葉はさらに見事で、一番の見ごろは11月上旬~中旬頃。11月3日の山開きとともに多くの参詣者が訪れます。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~11月下旬
中国・四国
中国地方は最盛期に向かって紅葉が進みますが、四国の瀬戸内海側ではまだ見頃には早いようです。渓谷などの高地と、温暖な沿岸部とでは紅葉の時期も異なってきます。気象庁の紅葉情報などをチェックして、一番美しい時期に出かけましょう。
特別史跡旧閑谷学校【岡山県】
遠く中国からもたらされたカイノキやモミジが色づく
寛文10(1670)年、備前藩主の池田光政が庶民教育を目的に開いた学校です。国宝の講堂をはじめ、敷地内にある建造物のほとんどが国の重要文化財に指定されています。中国の孔子林の実を採ってここに植えられたといわれているカイノキは、晩秋のころ赤と黄色に色づきます。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~11月下旬
毛利氏庭園【山口県】
庭園を色鮮やかに彩る紅葉
毛利氏庭園は明治25(1892)年、井上馨により旧藩主・毛利氏の邸宅にふさわしい場所として選定され、大正5(1916)年に完成したもので、国の名勝に指定されています。約8万4000平方メートルの広大な敷地に約4000平方メートルの豪壮な邸宅と回遊式の庭園があり、カエデやモミジなどが織りなす紅葉は人々の目を楽しませてくれます。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~11月下旬
特別名勝 栗林公園【香川県】
庭の国宝「特別名勝」で幻想的な夜の散策が楽しめる
紫雲山の東麓に広がる回遊式大名庭園。庭の国宝ともいうべき国の特別名勝で、紅葉の頃はひときわ美しく色づきます。南湖南岸の、カエデが幾重にも折り重なった色鮮やかな紅葉のトンネルや、湖面に映る紅葉は息をのむ美しさです。公園南庭ではライトアップに合わせて和船の夜間運航も行われ、優雅で厳かな秋の雅を演出しています。
【紅葉見頃】
- 11月下旬
寒霞渓 【香川県】
巨岩をすり抜けて進むロープウェイから鮮やかな紅葉を見下ろす
瀬戸内海国立公園にある景勝地。垂直にそそり立つ巨岩の中を行くロープウェイは、200万年の歳月が刻んだ渓谷美と、紅葉を眼下に見下ろす快適な空中散歩が楽しめます。その景観は「四国八十八景」「日本遺産」に認定されています。また、登山口の紅雲亭から山頂までは見事に色づいた紅葉のトンネルの中をハイキングすることもできます。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~11月下旬
九州・沖縄
紅葉前線の最終駅・九州は、11月の半ば、後半へと進むにつれ紅葉が高地から低地へも下りてくるでしょう。火の国九州も赤い彩りに覆われる季節は、場所によって朝晩の冷え込みが厳しくなります。紅葉狩りは厚手の上着を忘れずに出かけましょう。
竈門神社
御船山楽園 【佐賀県】
15万坪の敷地に広がる秋景色
11月になると、断崖が切り立つ御船山(みふねやま・標高210m)を借景に、イロハカエデやヤマモミジ、オオモミジ、イタヤカエデなど、様々な紅葉を楽しめます。特に九州最大級のライトアップが行われる「紅葉(もみじ)まつり」は、同園の年間来場者数約14万人のうち、8万人以上が訪れる人気の行事。どこへカメラを向けても絶景を撮影できるのがうれしいですね。
【紅葉見頃】
- 11月上旬~12月上旬
九酔渓【大分県】
渓谷林の見事な紅葉が見られる
2kmにわたって続くダイナミックな断崖に、九州でも類のないトチノキ、イタヤカエデ、ケヤキなどの渓谷林が広がります。それは玖珠川の清流が長い年月をかけてつくりあげた息をのむような渓谷美。四季折々の表情が豊かで、秋の紅葉はとりわけ美しいとされます。高さ173mで日本一の人道大吊橋「九重“夢”大吊り橋」からの眺めも絶景です。
【紅葉見頃】
- 10月下旬~11月中旬
高千穂峡 【宮崎県】
ボートで紅葉を楽しむ
高千穂峡は高さ約80mから100mの絶壁が7kmにわたって続き、国の名勝・天然記念物に指定されている峡谷です。遊歩道だけでなく貸しボートでも紅葉を楽しむことができ、ボートでは「日本の滝百選」に選ばれた「真名井の滝」の滝壷から迫力ある滝と紅葉を見ることもできます。
【紅葉見頃】
- 11月中旬~11月下旬
冠岳【鹿児島県】
紅葉を愛でながらハイキング
冠岳は市の北東部にそびえる高さ516mの山。徐福伝説をはじめ古代山岳仏教発祥の地として知られ、仏教に大きな影響を与えた真言宗の鎮國寺頂峯院や、仙人岩などがあります。ハイキングコースでは、秋は赤や黄色に色づいた山肌を観賞しながらの散策が楽しめます。麓の冠嶽神社や花川砂防公園のほか、冠岳温泉からの眺めも必見です。
【紅葉見頃】
- 11月下旬~12月上旬
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