ワーケーションを徹底解説！ おすすめのリゾートワーケーションプランもご紹介！

ワーケーション中の仕事はただ働きではない

ワーケーションは2000年代にアメリカで始まり、日本では2019年ごろから、有給休暇の消化や地域活性化を目的に広がりはじめました。
日本では「同僚に気を使う」「仕事がたまる」といった理由で有休が取りづらいといわれますが、休暇中も働けるようにすることで有休を取りやすくしようというわけです。

しかし、ワーケーションは「有給休暇中も仕事をさせることができる」ものではありません。法律上では、連続休暇中の「ワーケーション」と「有給休暇」を明確に区別し、それぞれの日数をカウントすることが必要です。

休暇中であっても、仕事をすれば短時間でも労働時間にあたるわけですが、賃金が出ない・求めないケースもありがちです。こうした状況を改善するため、ワーケーションを公式に制度化する企業も出てきました。

ワーケーションの形はさまざま

■企業のワーケーション制度
日本航空は2017年から導入し、和歌山県白浜町でテレワークをしながら、熊野古道の補修に参加しています。個人での導入も推奨し、帰省先や旅先から定例会議に出席するなど、働きつつ休暇も取る環境を整えています。

野村総合研究所は徳島県の古民家オフィスで定期的にワーケーションを実施。システム技術者から希望者5人ほどが１か月滞在し、通常業務の後、住民と交流しています。

■ワーケーションに特化した施設も
Wi-Fi設備の充実やセキュリティを考慮して、ワーケーション専用施設も誕生しています。
三菱地所は2019年、「ワーケーション・サイト南紀白浜」（和歌山県）をオープン。1社16人まで利用でき、１日10万円。2020年6月には軽井沢にも開設され、新たな拠点も続く予定です。

■旅館など宿泊施設ではワーケーションプランが増加
旅館やホテルでも、ワーケーションを実現する環境の整備が着々と進んでいます。
様々な宿泊施設がWi-Fiなどの通信環境を整え、長期利用には大幅な値引きをしたり、食事なしのプランを用意したりしています。

■自治体もワーケーションに積極的
中長期的な滞在によって地域の良さを体感してもらい、移住や人的交流を増やそうと、自治体もワーケーションに取り組んでいます。
和歌山県田辺市「秋津野ガルデン」では、小学校の旧校舎を活用してテレワーク環境を整備しました。ワーケーション中に農業や里山の散策を体験できます。

長期休暇が取りやすくなる

「一週間休みたいが一日だけはずせない会議があるから無理」という場合も、休暇中にリモート会議をすることで家族での長期旅行に出かけられます。休暇中に仕事はしたくないものですが、いざというときは仕事の連絡が取れるとなれば、有休も取りやすくなる気がしますね。
飛び石連休などをワーケーションによって大型連休へ変えることもできます。

ストレスが減り、リフレッシュできる

オフィスでも自宅でもない非日常な場所で働くのは新鮮です。たとえオフィスにいるときと同じ時間働いたとしても、窓の外には緑が広がり、休憩時間に一歩外に出ればそこはリゾート。気分転換のレベルが違います。
家族と一緒にリゾート地に滞在し、家族がビーチへ出かけている午前中に仕事をすませ、午後からは子供たちと一緒に遊んで夕方以降にまた一仕事、といった新生活も可能です。

新たなモチベーションやアイディアが湧く

環境を変えることは想像以上に私たちをリフレッシュしてくれるものです。
地元の人との交流や観光など、その地域ならではの体験を通して新たな発想につながったり、モチベーションをあげる効果が期待できます。

ホテルや旅館のワーケーションプランは、普通の宿泊プランとどう違うのでしょうか？
宿泊施設は、それぞれの立地や環境、施設の特徴を生かして、休暇と仕事両方を楽しめるプランを用意しています。

温泉や森林浴で仕事の疲れを癒し、意欲を高める

ワーケーションで人気なのは、温泉街やのどかな田舎。
貸し切り温泉の時間を長くしたり、近隣の宿など複数の温泉を利用できるプランも。
大自然での散策でその日のうちに仕事疲れをリフレッシュできます。

ワーケーション用のスペースを新設する動きも

敷地内にワークスペースを新設し、高速WiFi、ミーティング機器を設置したり、ラウンジ全席にコンセントを付ける旅館も出てきました。テレビ会議用マイク・スピーカー、外付けディスプレイを部屋に貸し出すサービスも。
宿泊用とは別に仕事専用の部屋を付けたプランもあり、専用部屋で仕事に集中し、夜は家族と一緒に宿泊用の部屋で過ごすことができます。

長期滞在がお得に

ワーケーションのおすすめは、まる2日はのんびり滞在できる3泊4日以上ですが、2週間、１か月と長期滞在するほど１日当たりの宿泊料が安くなるプランが多数見られます。
星野リゾートOMO7旭川では、「まずはワーケーションを試してほしい」と、15泊で通常1人120,000円～を45,000円～とするなど、今だからお得なプランも見逃せません。

食事のバリエーション

カジュアルなビュッフェや、レストランでのコース料理、周辺の食べ歩きなど、日によって好きなように食事の仕方を変えられるプランがあります。
長期滞在で自炊もしたい場合はコンドミニアムや戸建てのワーケーションプランを探しましょう。キッチンはもちろん、洗濯機や炊飯器がついているところもあります。BBQができるところもよいですね。

まだ利用したことのない方も、まずは旅館やホテルで「ワーケーション」を体験してみませんか？
ワーケーション宿泊プランを設定している、おすすめの宿を紹介します。

近年、通信環境も整い自宅やカフェでのテレワークが普及、さらに、新コロナウイルスの影響で一気にその機運が高まってきています。

まずは、近場であったり、短期間でも、手軽なワーケーションプランのある宿泊施設を利用して、新しい働き方、休み方を実体験してみませんか。