目次
- 1.【北海道】壮大な地形美と海の融合!孤高の「神威岬」
- 2.【北海道】300種を超える花が咲き誇る花の湿原「霧多布湿原」
- 3.【青森県】美しい海が間近に見られる「夏泊半島」
- 4.【埼玉県】現代によみがえった神秘的な神殿「首都圏外郭放水路」
- 5.【東京都】奥多摩エリア・ 御嶽山麓の「ロックガーデン」
- 6.【岐阜県】手つかずの原生林が数多く存在する太古の森「五色ヶ原の森」
- 7.【愛知県】山間部で妖精を感じる「乳岩峡」
- 8.【大阪府】府民に愛される美しき国定公園「箕面公園」
- 9.【兵庫県】雲海に浮かぶ天空の城跡「竹田城跡」
- 10.【広島県】瀬戸内海の大パノラマ広がる、大崎上島「神峰山」
- 11.【山口県】周防大島にあるもう一つの「厳島神社」
- 12.【香川県】SNS映えで密かに話題! 豊島の海へ飛び込む道
- 13.【徳島県】平家の落人が作り上げた里「日本三大秘境・祖谷渓」
- 14.【長崎県】隠れキリシタンの聖地に心洗われる、美しき「外海出津・黒崎集落」
- 15.【鹿児島県】色鮮やかな景色、苔むす森「屋久島」
- 隠れた魅力をさがして日本の美しい景色を巡る旅
8.【大阪府】府民に愛される美しき国定公園「箕面公園」
大阪の秘境といえば、第一に挙げられるのが「箕面公園」でしょう。「日本の滝百選」に選ばれた「箕面大滝」を中心とし、豊かな緑に育まれた963haの国定公園です。
大阪市街から車で1時間以内という好立地にもかかわらず、日本猿が生息する環境があることに、驚きを隠せません。
「箕面ドライブウェイ」は、そんな大自然の中を走る風光明媚な道。途中、カーブに富んだ峠道から、ふと緑に心癒されるドライブを楽しめます。
近年は、大阪が誇るサイクリストの聖地としても親しまれるこの場所。どんな交通手段で訪れても、自然の恵みを満喫することができます。なお、道の途中にある勝尾寺は、特に紅葉の時期にオススメな名刹ですのでぜひ立ち寄ってみてください。
9.【兵庫県】雲海に浮かぶ天空の城跡「竹田城跡」
安土城や姫路城と同じ穴太(あのう)積による見事な石垣が残り、平面構成の美しさは全国でも指折りといわれる城跡。東西約100m、南北約400mの規模で、標高353.7mの古城山の山頂にあります。
虎が臥せているように見えることから別名「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれています。
竹田城の基礎を築いたのは、室町時代の武将で応仁の乱の西軍の総大将として知られる山名持豊(宗全)。嘉吉元(1441)年の嘉吉の乱勃発後に、対立していた赤松氏に対する最前線基地のひとつとして、嘉吉3(1443)年に誕生しました。
以降、大田垣氏が7代にわたって城主となり、羽柴秀吉の但馬征伐による落城の後、最後の城主となる赤松広秀が現在の豪壮な石積みの城郭を整備したといわれています。
山桜が美しく咲き誇る春、青々と山の緑が色づく夏、紅葉で山が真っ赤に染まる秋、雪に覆われた冬、と四季折々の景色はそれぞれに見ごたえがあります。
10.【広島県】瀬戸内海の大パノラマ広がる、大崎上島「神峰山」
瀬戸内は海のイメージが強いものの、意外と山がちな離島群。島の高台を目指してみれば、絶景の展望台に出会えることもあります。
そんな瀬戸内の中でも特にオススメなのが、大崎上島にある「神峰山(かんのみねやま) 」です。
古き良き町並みが根付く町「竹原」から大崎上島へは山陽商船のフェリーで約25分。フェリーを降りたら、大崎上島の最高峰に位置する展望台を目指しましょう。
瀬戸内の二大海道「しまなみ海道」と「とびしま海道」の両方を俯瞰できる絶景パノラマが人気を集めています。市杵島姫命(いちきしまひめ・厳島神社の祭神)をも魅了した美しい多島美* も必見です!
*多島美…瀬戸内海などで見られる海上に島が連なる風景のこと
11.【山口県】周防大島にあるもう一つの「厳島神社」
瀬戸内で三番目に大きな山口県の「周防(すおう)大島」。近年、島の随所で見られる風光明媚な景観からドライブスポットとして人気が高まっている島です。
また、明治時代に官役移民(政府公認の移民)を多く輩出したハワイ・カウアイ島と姉妹島であり、「瀬戸内のハワイ」という名称で親しまれています。
そんなこの島に、あの有名な世界遺産を彷彿とさせるスポットが存在します。それは、片添ヶ浜海水浴場から2km南下した場所に位置する「厳島神社」。
美しいスカイブルーの海に、赤鳥居が映える風景は鮮烈!海もとても透き通り、思わず引き込まれるような美しさを放っています。
■厳島神社(イツクシマジンジャ)
住所:山口県大島郡周防大島町大字西方3169
交通:柳井市から車で約45分
駐車場:なし
12.【香川県】SNS映えで密かに話題! 豊島の海へ飛び込む道
近年、現代アートで話題になっている直島諸島・豊島。その島で美しすぎる風景としてご紹介するのは、一般道です。
唐櫃(からと)港から唐櫃集落まで上がっていく県道255号線で、車を走らせていると、まるでそのまま海に飛び込んでいきそうな絶景ポイントがあるのです。
元々、島民が利用する普通の生活道路だったのですが、初めて瀬戸内国際芸術祭が開かれた2010年、その生活道路の近くに「豊島美術館」がオープンしたことで、その存在が知られることになりました。
まるで海へ飛び込んでいくかのような道の曲線、角度、そして吸い込まれそうになるほど青い瀬戸内海。思わず立ち止まり、ふと見惚れてしまいます。自然の美しさと、人工物がさりげなく調和した、瀬戸内らしい素朴な絶景です。
■海へ飛び込む道(一般道)
住所:香川県土庄町豊島唐櫃607
交通:唐櫃からレンタサイクルで約10分
駐車場:周囲に無料駐車場あり
13.【徳島県】平家の落人が作り上げた里「日本三大秘境・祖谷渓」
陸の孤島と例えられるほど、隔絶した秘境が根付く四国。中でも、徳島県三好市に位置する「祖谷渓(いやけい)」は、世界遺産・白川郷と共に、日本三大秘境に選ばれている場所です。
トレードマークとなっているのは「かずら橋」。かつて、壇ノ浦で敗北した平家が落ち延びた際、「もし後を追われても橋を切断して逃げられるように」と、サルナシなどの葛(かずら)類で橋を作ったものだと言われています。
また、祖谷渓には「小便小僧」の像が立っていることでも有名です。物怖じせず、崖に向かって平然と小便をした少年を讃えて作られたのだとか!
その像がある場所には、立ちすくんでしまいそうな大迫力の渓谷美が広がります。紅葉シーズンには鮮やかに色づいた葉が一面を彩り、秘境の趣をより一層高めてくれます。
14.【長崎県】隠れキリシタンの聖地に心洗われる、美しき「外海出津・黒崎集落」
最後に取り上げたいのは、長崎県長崎市にある「外海(そとめ)」です。
外海とは、五島灘に面した長崎市沿岸部を指す名称で、江戸時代に迫害された潜伏キリシタンが共同体を形成した場所。今でも「バスチャン屋敷跡」や「垣内キリシタン墓地」、「出津(しつ)教会跡」など、各時代の軌跡が残っており、宗教的に極めて稀有な地域なのです。
そんなキリシタンの聖地の風景は実にドラマチック!宝石のようにキラキラと輝く日中と、叙情的に暮れていく日没の対比も印象的です。ここには、この地を舞台にした遠藤周作の名作、『沈黙』の一文が書かれた「沈黙の碑」があります。
「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」
こんなに美しい場所で迫害の歴史が刻まれたのかと想うと、見えてくる景色が違ってくるようにも感じます。
■外海 出津・黒崎集落(ソトメ シツ・クロサキシュウラク)
住所:長崎県長崎市西出津町・黒崎町
電話:0959-24-0211
交通:長崎市街から車で約45分
料金:無料
駐車場:出津文化村周辺にあり(無料)
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