更新日: 2021年2月23日
おすすめの連載・猫エッセイ! もっと猫が好きになる!かわいくて癒される3つのエッセイ
自然豊かな伊豆の田舎で猫と暮らす著者「高橋のら」が、猫と過ごす日常をつづったエッセイ。
はたまた島で出会ったかわいい猫たちに魅了され、足しげく島へ渡り猫の写真を撮影する夫婦「simabossneko&ぺにゃんこ」のフォトエッセイ。
ねこ写真家・関 由香は「ユーモラスで愛おしいねこの日常」をテーマに掲げ、かわいい看板猫のフォトエッセイを。
猫好きの著者たちが送る、珠玉のエッセイをお楽しみください。
目次
猫エッセイ 目次
【連載エッセイ】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
東京生まれ、東京育ち。9年前に奥さんと、大分・国東半島へ移住。そこで出会った猫たちと、こんどは、自然豊かな伊豆の田舎へ。
ゆっくりと流れる時間のなかで、森や草むらで自由に駆け回る猫たちと、一緒に暮らす日々のあれこれをお伝えしていきます。
(毎週火曜日・金曜日に公開)
著者:高橋のら
1960年東京生まれ。製本業経営を経て編集プロダクションを設立。2011年に東京から大分県国東市へ移住し、2014年に国東市から静岡県伊豆半島に転居しました。現在は伊豆の家で編集業を営みながら仕事上のパートナーでもある家内と、国東で出会った6匹の猫たちと共に暮らしています。国東での猫暮らしを綴った著書「猫にGPSをつけてみた」雷鳥社刊があります。
猫と田舎で暮らしてみた 目次
【連載エッセイ・第1回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
まずは自己紹介から。
はじめまして。
今回から始まる「猫と田舎で暮らしてみた」を執筆することになった高橋のらです。
簡単に自己紹介をすると、僕は9年前の2011年にそれまで長く住んだ東京を離れ、奥さんの生まれ故郷でもある大分県の国東半島へ移住しました。
国東の家は海に近く、また歴史のある山や古寺も多く、そこに住む人たちも自然も穏やかで美しい土地でした。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第2回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
6匹の猫たちを紹介します
我が家の猫たちは子猫の時から里山を駆け回って育った田舎の子。
放任とか放置というわけではないけれど、あれをやっちゃ駄目とかこれをしては駄目とか、そういう細かいことは一切なしに育ててきた。
好きな時に好きなところへ好きなだけ遊びに出かけ、木に登り、草むらでバッタや蝶々を追いかけ、屋根の上で遠い海を見ながら日向ぼっこをする。そんな彼らが食事と寝る時だけ必ず家へ戻ってくるのは、そこが一番安全で快適だと覚えているから。
我が家はそれぞれに血の繋がった4兄妹と2兄妹の猫たち、合わせて6匹が共に暮らしている。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第3回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
大分の国東半島から静岡の伊豆半島へ
島国や海に面した国には「海を渡る」という言葉があって、それはどこか遠くにある、まだ見ぬ土地への憧れを秘めているように僕は思う。
2014年の秋の初め、僕たち夫婦と3歳になった6匹の猫たちは皆で国東の山を下りた。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第4回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
猫の家出とご近所さんの暖かさ
大分県国東の山では24時間自由に辺りを駆け回っていた6兄妹たち。
でも伊豆へ来てからは先住者さんのつけた猫ドアの位置を変えたり、お隣さんの畑へ入れないよう防獣ネットを張ったりといろいろ準備があったので、引っ越してしばらくの間は屋内暮らしをしてもらった。
だけど田舎の里山で好き勝手にやってきて、我慢なんて何もしたことのない彼ら。なんとしても外へ出ようとあらゆる窓や出入り口に猛然とアタック開始。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第5回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
猫たちは新しい土地へ
ついこの間まで国東の里山を好き勝手に駆け回っていた6兄妹。
今までより4倍近く広い家の探検も一通り終わり、外へ出たい欲がめらめらと湧いて来ているのが3匹。別に外へ出なくても広い家の中で結構快適にしてますよ、みたいなのが3匹。
もう少しの辛抱だ。父ちゃんはきみらのために毎日着々と準備してるんだぞ。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第6回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
慣れていく、人も猫も
猫たちと暮らすこと考えて「庭の広さを第一条件」に探したら、予算的にどんどん東京から離れていって伊豆半島の伊東市に落ち着いた。
信州や房総も初めは候補にあったけれど、やっぱり冬の暖かさと物件の多さが伊豆の決め手でした。東京まで特急で2時間。車だと3時間。大室山の麓。家の周りは隙間なく緑で囲まれているから、庭へ置いた椅子に座っているとどこかの公園にいるような気になる。
つい2か月前までは野山を駆け回っていた猫たちだけど、今の庭にだって彼らが全力疾走できるだけの広さはあるよ。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第7回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
伊豆に住んで6年目の終わりに
炭を焚くと冬の匂いがする。部屋の中が柔らかに暖まる。
その暖かさはストーブともエアコンとも違うし、意外なようだけど薪ストーブとも違う。音もなく、懐かしい匂いと暖かさが家の中に満ちていく。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第8回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
今年も「猫と田舎で暮らしてみた」をよろしくお願いします。
明けた明けた、めでたいめでたいと騒ぐのは人間だけ。空も山も海も、さっきまで初日の出だった太陽も、そして我が家の猫たちも、昨日までと何一つ変わらない静かな冬の一日を始めている。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第9回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
山と海の見える場所に住む
南国伊豆とはいえど冬は冬。山の麓にある我が家は明け方になればしんしんと冷えるし、意外かも知れないけれど冬の間に何度かは必ず大雪が積もる。
早起きの僕は猫たちと同じで、太陽の昇る直前が一番寒いことを身体で知っている。やっぱり冬はこうでなくちゃなー、と思いながらも年々寒さがこたえるようになってきた。
納戸を改造した狭い狭い僕の部屋にだけ暖房を入れると、どこで聞きつけたのか猫たちが一匹、また一匹と集まってくる。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第10回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
遠くへ行かなくなった猫たち
伊豆へ越してきてしばらく経った頃に気づいたことがある。それはお昼と午後5時にキンコーンカンコーンと市が鐘を鳴らすこと。
猫たちのごはんは朝と夕の5時と決まっていて、その時間になると「犬のおまわりさん」を鳴らして食事の時間を告げるのは仔猫の頃からずっと変わらない。
昔はそのメロディーが聴こえると皆が猫まっしぐらで集まってきたけれど、9歳になった今では「ん? メシ?」みたいな感じになってしまってちょっと寂しい。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第11回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
猫のための家を探す
僕ら夫婦が猫たちと暮らすために選んだ家は築40年の古い古い元別荘。
家を選ぶ条件は、猫が走り回れる広い庭のあること。仕事の関係もあり光回線が来ていること。そしてこれも仕事上の必要で、できれば宅配便の営業所が車で30分以内にあることの3つだった。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第12回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
田舎で猫と暮らすということ
都会や町中に住む人が、田舎暮らしという言葉を聞いて思い浮かべるのはどんな景色だろう?
それは本格的な農業かも知れないし、ちょっと広めな庭での自家菜園かも知れない。ほかには薪ストーブとか、ソバ打ちとか、味噌作りとか、ピザ窯造りとか、DIYで掘立小屋を建てたり、ガーデニングや釣りに興じることかも知れない。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第13回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
モグラを待つ季節
毎年12月から年明けの頃になると我が家の庭にはモグラさんが暗躍する。
モグラの主食は地中にいる虫で、ミミズやカブトムシの幼虫などを食べるらしい。相当な大食漢で12時間以上胃の中に食べ物の無い状態に置かれると死んでしまうらしい。なんだか僕と変わらないような気もするがとにかく食べて食べて食べまくるために、トンネルを掘って掘って堀りまくるのだ。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第14回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
田舎のペースで暮らす
ご近所さんの家に足場が組んであった。
朝の散歩で会ったSさんに「外壁の塗り替えですか?」と尋ねたら、数日前の大風で屋根のてっぺんについている棟板金が飛んでしまったための修理だそうで、「雨が降らないうちにやってもらいたいのだけど、足場を組んだきりいつ来てくれるか分からないのよ」と苦笑いしていた。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第15回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
あたる
年半前の初夏に僕は東京から大分へ引っ越した。大分県民になったその日、覚えているのはとてつもなく広くて青い空と、杉林のどこかから響いてきたホトトギスの声だったな。
夏に向かって日ごとじわじわと気温が上がり始めた頃、2匹の子猫を連れた若い母猫がふらりと庭先へやって来た。気がつくともう1匹、真っ黒で賢そうなお姉さん猫も家族のようだった。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第16回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
猫に教えられ、ご近所に助けられて暮らす
長く猫たちと暮らしてきた僕の個人的な意見だけれど、旅行などで数日家を空けるとき猫をペットホテルなどへ預けるのは、彼らにとってかなりの精神的苦痛を与えるものだと思う。
けれど飼い主が数日間不在であったとしても、猫たち自身が慣れ親しんだ自分の家で過ごすことができれば、彼らの精神的消耗ははるかに少ないだろう、とも思う。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第17回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
冬の金色、春の金色
冬の金色はストーブで焼いたサツマイモの色。春の金色はキンカンで作ったマーマレードの色。そして毎日の金色は罪のない猫たちの寝顔。
昼間の陽射しが少しずつ春めいてきた、とお昼を食べながら思った。
まだまだ寒いというか、これからひと月が一年で一番冷える季節なのだけれど、空や空気はちゃんと季節の移ろいを教えてくれるんだろうな。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第18回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
雪の話をしよう
夜中の3時とか4時にもぞもぞと起き出すと頭の中が澄んでくるまでぼんやりと椅子に座っている。その眠りの余韻のような時間が好きだな。
僕の部屋には小さな窓のついた外へ出られるドアがあって、傾いだドアの隙間から冷気が流れ込んでくる。足元を撫でていく冷たさ具合でその朝の冷え込みが分かる。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第19回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
野菜を作る
以前にも書いたけれど我が家もささやかに家庭菜園で野菜を作っていたりする。と言っても実際に野良仕事をするのは奥さんで、僕はもっぱら料理をするか食べるだけ。
やっぱり田舎に住んだら野菜を作らなきゃと思う人は作ればいいし、野菜を作る暇があったら別なことをして野菜なんか買えばいいと思うならそうすればいい。
うちはたまたま畑に使えるスペースが庭にあったし、奥さんは農家の娘なので野菜の作り方を義母から伝授されているんで、だったら作らないのはもったいないよな? みたいな感じで家庭菜園を始めたのでした。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第20回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
しま兄とケーキ
当たり前のことだけれど田舎には人が少なく、人が少ないがゆえに商店も少ない。だから田舎に住んでいると外食の機会も少なくなる。
我が家は都会にいた頃からあまり外食をしなかったけれど、田舎へ移り住んでから外で食事をする機会は輪をかけて減った。その代りと言ってはなんだけどケーキを買ってきて食べることが多くなったように思う。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第21回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
山焼き-冬の燃えさしと春を告げる香り
木へんに春と書けば椿。
いつ頃だったか枝が密生し過ぎた椿を剪定してくれと奥さんに頼まれ、借りてきた強力な剪定バサミで豪快に切り刻んだ。そしたら風通しと日当たりが良くなったせいなのか、毎年一つも花をつけなかった椿が咲くようになった。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第22回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
桜まつり-都会の街角から遠く遠く離れて
毎年2月の中頃になると、伊豆半島は河津の桜まつりに出かける人の車で大渋滞になる。
それはもう想像を絶すると言っていい渋滞で、地元の人は週末の買い物も控えてなるべく外に出ないようにしております。GWやお盆休みも人や車は多いけれど、やっぱり渋滞の深刻さでは2月の桜まつりが一番だと思う。……(続きを読む)
【連載エッセイ・第23回】猫と田舎で暮らしてみた~6匹と僕たちの里山生活~
毎日が猫の日、毎日が猫と暮らす日
2月22日はニャンニャンニャンで猫の日。
でも我が家は毎日が猫の日だし、猫と暮らしている人なら誰だってそうだと思う。この連載で使うために写真を選んでいると、国東の山で暮らした3年半がふつふつと思い出される。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
夫婦二人そろって旅好き・ねこ好きで、とある島で出会ったねこたちに魅了され、島に通うようになりました。
ねこたちとのふれあいを重ねていくうちに、逞しくも可愛い姿をカメラに収めたいと思い、カメラを手に撮影を始めることに。折を見ては撮影に行く日々。
simabossnekoとぺにゃんこが撮影した島に暮らすねこたちの穏やかな姿をご覧ください。
(毎週木曜日に公開)
著者:simabossneko・ぺにゃんこ
夫婦ともに、旅好き・ねこ好き。旅先で出会った島のねこ達に魅了され、島に通うようになる。ねこ達とのふれあいを重ねていくうちに、逞しくも可愛い姿をカメラに収めたいと思い、カメラを手に撮影を始めた。折を見ては撮影に行く日々。
インスタグラムにて、全国の島で撮影したねこ達を投稿している他、写真展の開催や、テレビ・雑誌への写真提供を行っている。インスタグラムのフォロワー数は二人合わせて30万人超。
◆写真集「キス猫 すりすり、ぎゅっ、と。」(ワニブックス刊)
島ねこ日記 目次
【連載フォトエッセイ・第1回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
島ねこ達を撮り始めたキッカケ
「simabossneko」と、「ぺにゃんこ」という作家名で、夫婦ふたりで撮影をしています。
二人共、小さい頃はねこを飼っており、その時より大のねこ好きでした。しかし社会人になって、なかなか触れ合う機会がない日々が続く中、旅先で出会った島のねこたちの豊かな表情や仕草に心奪われ、島に行くようになりました。
島に行くようになったキッカケ① 良い表情
気持ちよさそうにお昼寝しているボス猫。大漁に獲れたお魚の夢を見ているのかもしれません。
このような穏やかな表情と仕草に、すっかり魅せられてしまいました。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第2回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
ねこを撮影する時の接し方
のんびりと暮らす、島のねこたち。今回は、そのリラックスした表情を撮るために気を付けていることをお伝えします。
ねこを撮影する時の接し方① 時間をかけて撮影する。
撮影する時は焦らず、時間をかけて撮影しています。
かける時間の割合は、ねことのふれあいの時間を7、撮影の時間を3くらいです。
ねこが警戒心を解き、こちらの存在を気にしなくなった時に、リラックスした良い表情が撮影できます。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第3回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
キス猫の瞬間
ねこ同士、キスをして挨拶をする光景は、そのねこ達の関係性や表情、仲良しぶりが見えて、撮影していて好きな瞬間です。
今回のテーマは「キス猫」。色々なねこ達のキス猫の光景をご紹介します。
子ねこには最も身近な大人ねこ。鼻と鼻とを突き合わせてキスをします。しっぽを立てて、母ねこに自分がいることを伝えたら、甘えん坊な子ねこは、母ねこの匂いにすっかり安心していました。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第4回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
島のねこたちが見せる愛情表現
ねこたちの愛情表現はさまざま。キス猫のほかにも、ほっぺを合わせてすりすりしたり、ぴったりくっついたりなど、可愛らしい瞬間があります。
今回のテーマは「島ねこたちが見せる愛情表現」ほっこりとした優しい光景をお届けします。
仲良しの親子。体を寄せて、おでことおでこをくっつけます。
優しい朝の光に包まれて、一緒の時を過ごします。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第5回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
島で出会ったねこたちのしぐさ
島での撮影中。のびのびしている猫がふとした時に見せてくれるしぐさ。
ごろごろ伸びをしたり、遊んでいたり、何だか笑っていたり…。
ごろんと寝転がったと思ったら、肉球を見せて大きく伸び~。ストレッチも兼ねているのかな。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第6回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
花とねこ
ねこは花の優しい香りが好きなのかな、と思う時があります。
時折、花に顔を近づけて香りをかいでいたり、花畑の中で寝ていたりするからです。
今回のテーマは「花とねこ」
島に咲く花々と、そこで暮らすねこたちを紹介します。
「この猫はいつもここで寝ているよ」と、島の方が教えてくれました。
花畑の真ん中で眠る三毛猫は、この場所が大好きなようです。
よっぽど心地いいのか、寝ているお顔がにっこり笑っているみたいでした。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第7回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
海とねこ
私たちの通う島のねこたちは、海のそばで暮らしています。
その暮らしぶりはいたってシンプル。晴れた日は海辺でゴロゴロしたり、散歩をしたり、そしてお腹が減ったらお魚をもらいに行くなんてことも。
今回のテーマは「海とねこ」。海辺のねこたちを紹介します。
夏の朝。水平線の向こうから朝日が昇ります。
海辺では風が通り抜け、ひんやりと涼しい。ねこ達は今のうちにと朝のお散歩。
友達と顔を合わせたら、鼻を寄せて「おはよう」とご挨拶をします。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第8回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
深島のねこたち
私たちがよく訪れる大分県の深島には、豊かな自然と美しい景色があります。
そこは人口約15人の小さな島。とても静かで、ゆったりとした時間の流れる場所です。
今回は、深島で暮らすねこたちの姿をご紹介します。
深島へは蒲江港から船でおよそ30分。
島に到着して船からおりると、まず驚くのは海の透明度。“深島ブルー”と言われるほど海は美しく透き通っています。
こちらの茶トラねこは島に暮らす「さち」。海が似合うでしょ、と可愛く振り返ります。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第9回】simabossneko&ぺにゃんこの「島ねこ日記」
深島のモテ猫「ちゃむ」
今回は、前回に引き続き深島のねこを紹介します。
そこで出会ったモテ猫「ちゃむ」のお話です。
「ちゃむ」は丸顔の立派なねこ。シャム系の、淡いブルーの瞳がチャームポイント。
オスらしいがっしりした体ですが、温厚で、とても落ち着いた性格のボスねこです。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」
ねこ或る所へはどこへでも。
逆も然り。訪れる先に看板ねこがいることの多きこと。
今日も知らぬ間に呼び寄せられ、魅了されるのである--。
(毎週月曜日公開)
著者:関 由香
ねこ写真家。「ユーモラスで愛おしいねこの日常」をテーマに掲げ、下町や島々のねこ撮影を主に活動。映画やドラマで準主役を張るねこやSNSで話題のねこの写真集はじめ、キャットフードメーカーなどの広告写真、雑誌やウェブマガジンでの連載も抱えている。今まで手がけてきた写真集は50冊近く。著書に『旅猫アルバム』(扶桑社)、『猫と喫茶店』(大誠社)、『ふてニャン写真集 ふてやすみ』『ねこうらら』(玄光社)、『まる文庫』(講談社文庫)など。
看板ねこ便り 目次
【連載フォトエッセイ・第 1 回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」東京・三ノ輪の喫茶店 「白鳥」 前編
東京・三ノ輪の喫茶店「 白鳥 」の看板ねこ:ねこ
此処は、近所の人らが集う大衆食堂。花萌葱色のソファが目立つ店内には、ナポリタンやらトーストやら、あらゆる慣れ親しんだ食べ物の香りが漂っており、お腹が思わずぐぅと鳴る。そんな白鳥を闊歩するのは、鳥ではなく、看板ねこのキジねこである。その名もねこ。馴染み客にはもちろん、初対面でもぐいぐいと積極的なねこである。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第2回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」東京・三ノ輪の喫茶店 「白鳥」後編
東京・三ノ輪の喫茶店「 白鳥 」の看板ねこ:ねこ
ねこはその名に似合わず人懐こく、人間が食や交流を愉しむ様を興味深く観察する。人間は、その様子を面白がる。そして自然と、客の会話の中心は専らこの“ねこ”になるのである。注目されることを知ってか知らずか、椅子に後ろ向きに座り、両手を背もたれにかけることをよくする。この日も得意げにポーズをキメて見せ、満足そうに目をつむっていたのであった。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第3回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」松戸の喫茶店「 FUJI」 前編
千葉・松戸の喫茶店「FUJI」の看板ねこ:ポンタ、テン
洒落た字体の看板に鬱蒼と茂る蔦で縁取られた大きな窓が、道行く民を誘う喫茶店。扉の開閉をねだるねこのシルエットを見つけたら、もう入らざるを得ないのである。内装は、煉瓦仕立ての建築に、鋲打ちされた椅子、黒柿色の仕切りなどが古き善き雰囲気を醸している。紳士的で男気も有る二枚目店主に特にオネツなのが、看板ねこのポンタとテンだというから興味深い。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第4回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」松戸の喫茶店 「FUJI 」後編
千葉・松戸の喫茶店「FUJI」の看板ねこ:ポンタ、テン
ポンタは鷹揚なるねこ。対して、5歳ほど歳の異なる義兄弟テンはうら若きねこ。兄貴分の眠りや遊びを悉く邪魔をする。しかし、共通の店主愛故か、決して険悪ではない。お互い程良き距離をとりながら、店内の彼方此方にて銘々の居場所を確保する。彼らが店主と触れ合う時に見せる恍惚の様相は、一見の価値あり。ねこをも魅了するパフェや珈琲をお供に………(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第5回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」清澄白河の焼き鳥屋「鳥満」前編
清澄白河 「鳥満 」の看板ねこ:とん平
古きも新しきも混在する深川資料館通り。派手な紅鶸色に輝ける鶏とひよこが描かれた看板が目印の『鳥満』では、焼き鳥の旨さ以外に味わえるものがある。看板ねこによる“えすこおと”だ。此処の名物店員であるのが、ご長寿ねこのとん平。店前の椅子に陣取り、熱い眼差しでお客を誘うと、その後も食べ終えるまでじぃっと側にいてくれるのである。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第6回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」清澄白河の焼き鳥屋「鳥満」後編
清澄白河 「鳥満 」の看板ねこ:とん平
とん平にはこんな逸話もある。暇を持て余して散歩休憩をとっている最中に常連客の声が聞こえると、ひとっ飛びで戻ってきたのだとか。大変にプロ根性のある看板ねこではないか。愛される理由はそれだけでない。目がいわゆるアーモンド型とは少し異なり、何とも言えぬ“困り目”なのだ。あの目と一度視線が交わったら、断る術はもうないのである。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第7回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」札幌・喫茶店 ミルク 前編
北海道・札幌の喫茶店「ミルク」の看板ねこ:おはぎ、いなり
山小屋さながらの風貌の『ミルク』は、音楽への愛、看板ねこへの愛がぎっしり詰まった温かな喫茶店である。会計処の壁にはレコードやCD、ポスターやらが所狭しと並ぶが、それ以上に目立つのが、反対側の壁に飾られた大量のねこ写真…此処のスタア、姉妹ねこのおはぎといなりの成長記録だ。……(続きを読む)
【連載フォトエッセイ・第8回】ねこ写真家・関由香の「看板ねこ便り」札幌・喫茶店 ミルク 後編
北海道・札幌の喫茶店「ミルク」の看板ねこ:おはぎ、いなり
寄り添いあって眠るなど姉妹仲は良好のおはぎといなりだが、日中は専ら競争心を燃やしながら過ごす。一方が褒めそやされると一方がプイとヘソを曲げ、遊具も唾を付けた方しか遊ばない。どうやら、陽気な店主夫婦と常連の若人らはその釣り合いを上手く考慮して接しているようだ。……(続きを読む)
国内の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】にゃっぷる編集部
にゃっぷる編集部は、ねこ愛200%のねこが大好きな人間が集まっています。「ねこ好きなら、こういう情報が必要」と、取材スタッフや編集者が足で集めたねこ愛たっぷりの情報を発信していきます。
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