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キリッとした飲み口で人気!「辛口」のシードル
辛口と銘打っていないシードルは見分けがつきにくいですが、アルコール度数が高めのもの大半が辛口に該当します。ビールのように料理と一緒にごくごく飲めると、若い世代を中心に人気が上昇中。
テイストが近い白ワインと同じく、前菜や魚料理などさっぱりした料理と好相性です。醤油やわさびとも相性が良いので、刺身の盛り合わせなどにもよく合います。アレンジもおすすめで、フレッシュミント&クラッシュアイスと混ぜると本格カクテル「シードルモヒート」に。ビールやリキュールともマッチしますよ。
今回はりんごの名産地、青森・北海道・長野のシードル専門醸造所が製造する3アイテムをご紹介します。
減農薬栽培の摘果りんごで造る唯一無二のシードル「もりやま園 テキカカシードル 330ml」
りんご生産量日本一の青森県で100年以上りんご園を営んできたもりやま農園が造るシードル。
原材料には完熟りんごを30%、摘果りんごを70%使っています。摘果りんごとは、一般に流通させるりんごの実に養分を集めるため、間引き(摘果)されてしまう果実のこと。じつは、摘果された小さな実は、成熟果の約10倍のポリフェノールを含んでおり、味わいだけでなく栄養面でも優れた特徴を持っています。
未成熟の果実が生む独特の酸味に完熟りんごの甘さもブレンドされているため、酸っぱいだけではない豊かな風味が楽しめるシードルになっています。
【アルコール度数:5%】
テキカカシードルを試飲
かわいらしいデザインの瓶は、ちょっと懐かしい王冠で密閉されています。トクトクと良い音を響かせながらグラスに注がれたシードルは、りんごの香りとともに、ビールのようなしっかりした泡が。
味は非常にシャープ。ほかに類を見ないはっきりとした酸味とフレッシュさに驚きます。甘みがほとんどないレモンサワーのような味わいで、肉料理とも相性抜群。熟していない果実独特の若々しい酸っぱさがクセになる一品です。
華々しい受賞歴を持つふかがわシードルの辛口「アップルランド山の駅おとえ ふかがわシードル ドライ 750ml」
有名な焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」などを手掛けた醸造家の指導のもと誕生したふかがわシードルに、待望のドライが登場。北海道の中部に位置する深川市、音江連山登山コースの休憩所でもあるアップルランド山の駅おとえ内にあるシードル醸造所で、深川産りんごを100%使用して造られています。
従来のふかがわシールド同様、吟醸酒の製法を応用した醸造法ならではの香り高さを持ちながらも、すっきりキレのある飲み口です。雑味の元となるりんごの芯や種などを手作業で取り除いておいしい所だけを搾汁するなど、丹念な手仕事もおいしさの秘密。
一般社団法人日本シードルマスター協会が主催する「ジャパンシードルアワード2019」テイスティング審査で最高評価の三ツ星を受賞するなど、さまざまな賞を獲得しています。
【アルコール度数:7%】
果樹栽培の専業農家が自家栽培・醸造するハードサイダー「サノバスミス オリジナル330ml」
アメリカスタイルのハードサイダー(シードル)を生み出すのは、長野県大町の小澤果樹園と小諸の宮嶋林檎園のジョイントサイダリーであるサノバスミス。ハードサイダーの先進地、アメリカのオレゴン州ポートランド流のハードサイダーカルチャーを日本にも育むべく、多彩な活動を展開しています。
自社農園で育ったグラニースミス(青りんご)とふじをベースに造られたオリジナルのハードサイダーは、シャープで爽快なドライテイスト。7号酵母由来の春を感じさせるような甘い香りと、京都の創作線香ブランド「サンガインセンス」との協業によって生み出された有機栽培スイートグラスの自然な香りが溶けあった複雑な芳香によって、ユニークな存在感を放つボタニカルサイダーに仕上がっています。
【アルコール度数:7%】
女子ウケ抜群!「甘口」のシードル
辛口とは逆に、アルコール度数の低いものが多い甘口。りんごのように甘くてフルーティーな、飲みやすいものが豊富にそろいます。
食前酒として親しまれるほか、チーズやチョコレートなどともよく合います。また、新鮮なフルーツをカットして甘口シードルに入れれば、見た目にも鮮やかなデザートのようなフルーツカクテルに変身しますよ。
辛口と同様に青森・北海道・長野のシードル専門醸造所が製造する3アイテムをセレクトしました。
日本人の繊細な味覚に合うジャパニーズシードル「タムラファーム タムラシードル SWEET(甘口) 500ml」
りんごの生育に適した青森県弘前市にある自社農園のりんごを100%使用。添加物を最低限に抑えたスイートなお酒です。
毎年、りんごの味のバランスを見ながら品種の割合を調整してブレンド。サンふじ・王林・紅玉やジョナゴールドなどから、完熟で糖度が高く、かつ酸味やフレッシュさも兼ね備えた味にメリハリのあるものだけが選ばれています。数千種もある酵母の中から選抜された「タムラシードル酵母」によって、クリアで繊細な風味のシードルが完成します。
そのほか、辛口のドライ・青りんご・紅玉など豊富なシードルをラインナップ。アップルパイ、コンフィチュールや、ジュースなどのりんご加工品も人気ですよ。
【アルコール度数:3%】
タムラファーム シードル SWEET(甘口)を試飲
蜜入りりんごのように甘くてジューシーな逸品。繊細な香りを閉じ込めるワイングラスやフルートグラスを使って飲むのがおすすめです。
アサヒのニッカシードル・スイートは軽やかな甘さが印象的でしたが、こちらははちみつを思わせるようなとろけるような甘さ。あと味は、みずみずしいりんごを食べた時のようにすっきりしています。糖類は一切加えていないにもかかわらず、本物のりんごより濃密な甘さは一度飲むと忘れられなくなりそうです。
5種類のりんごをブレンドした北海道のシードル「増毛フルーツワイナリー 増毛シードル 甘口0080 330ml」
札幌と留萌を結ぶ日本海オロロンライン沿いの果樹園地帯にある増毛フルーツワイナリーが手間暇かけて造る、こだわりのシードルです。
昼夜の寒暖差と日本海から吹き込む適度な潮風を受けながら育った最上級の糖度を持つ増毛産のりんごを、9~12月にかけて収穫。2月まで追熟してさらに糖度を上げ、皮ごとすり潰して、余計なものを一切加えず時間をかけてゆっくり発酵させて造りあげます。使われているりんごの品種は希少品種の静香を含む、スターキングデリシャス・紅将軍・ふじ・ハックナインの5種類。
各商品は品質を守るため、限られた本数の少量生産となっているので、手に入れたいアイテムが見つかったら早めの購入がおすすめです。ほかに、辛口・中辛口もあります。
【アルコール度数:3%】
りんごの品種や収穫時期などによって変化する上質な味わい「カモシカシードル ラ プルミエールセゾン ドゥー2020 甘口750ml」
長野県の中央アルプス山麓、標高約900mの高地にあるカモシカシードル醸造所は、ジャパニーズシードルアワードなど数々の受賞歴をもつ世界に評価された醸造所です。隣接する広大なりんご畑でシードル造りに適した20品種ほどを栽培。品種によってセゾン(収穫時期)が異なるため、収穫時期を3つに分けてそれぞれのシードルを仕込んでいます。
2020年のプルミエールセゾン(1番目の季節)の甘口は、8~9月中旬にかけて収穫された早生品種のシナノレッド・つがると青リンゴのグリーンスリーブス・祝をブレンド。瓶内二次発酵でできる細かい泡が、味わいに爽やかさをプラスしています。
甘口シードルの中では、アルコール度数7%と高め。飲みすぎには気をつけましょう。
【アルコール度数:7%】
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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