目次
4Kビデオカメラのメリットとデメリット
ここではフルHDのビデオカメラと比較して4Kビデオカメラのメリットとデメリットを説明します。映像の綺麗さを考えると4Kビデオカメラですが、デメリットもあるので購入する前に必ず把握しておきましょう。
4Kビデオカメラのメリット
4Kビデオカメラのメリット①:大画面でも綺麗な映像が視聴可能
フルHDが「1,920×1,080」の画素数なのに対して、4Kビデオカメラは「3,840×2,160」の画素数があります。大きい画面で映像を見る場合でも4Kビデオカメラならば綺麗な映像で再生することができます。
4Kビデオカメラのメリット②:ズーム時の映像劣化が少ない
4KビデオカメラはフルHDに比べ画素数が多いため、ズーム機能を使っても綺麗な映像が撮影可能です。
撮影を4Kビデオカメラで行い、編集をフルHDサイズでするという使い方をした場合、映像の劣化を抑えつつフレームの調整や拡大などができるといったメリットもあります。
映像編集を行う前提の撮影であれば、4Kビデオカメラで撮影の恩恵は大きく感じるはずです。
4Kビデオカメラのメリット③:4K映像が普及しつつある
現在、フルHDが主流ではありますが4K映像が徐々に浸透してきています。
4K対応のテレビやモニターの価格も安価になってきているのでフルHDに代わり、今後は4K映像が主流になると予想されます。
このタイミングでビデオカメラを購入するのであれば4Kに対応している4Kビデオカメラを選ぶと良いかもしれません。
4Kビデオカメラのデメリット
4Kビデオカメラのデメリット①:4K対応の再生機器が必要
4Kビデオカメラで撮影した映像を視聴するためには、4Kに対応した再生機器が必要となります。
最近のテレビは4K対応しているモデルが増えてきていますが、未対応のものも多くあります。4Kに対応していない機器の場合、4Kビデオカメラの性能が発揮されないので注意が必要です。
4Kビデオカメラのデメリット②:データ量の多さ
4Kビデオカメラで撮影した動画は情報量が多いので、撮影データのサイズが大きくなります。
つまり、4Kビデオカメラで撮影したデータを収録するための高スペックなSDカードや、撮影データを編集するための高スペックなPCが必要となります。
4Kビデオカメラのデメリット③:高価格
フルHDに比べ4Kビデオカメラの価格は高くなります。
また、4Kビデオカメラ本体だけでなくSDカードや編集用のPCなども高スペックなものが必要となるため、全体的に予算に余裕を持って考える必要があります。
おすすめの4Kビデオカメラ10選!お気に入りを見つけよう!
4Kビデオカメラのメリットとデメリットを解説してきましたが、ここからはおすすめの4Kビデオカメラを10機種ご紹介します。
どれも高性能でおすすめできるモデルのみ紹介していますが、それぞれに特徴があるので、自分にとって使い勝手が良い4Kビデオカメラを見つけてください。
4Kビデオカメラのおすすめ機種1.SONY FDR-AX45
映像撮影の現場で常に評価の高いソニー。4Kビデオカメラを選ぶ際に最もおすすめのメーカーです。
その中でも一番おすすめの4KビデオカメラのモデルがFDR-AX45。おすすめのポイントは撮影した映像の美しさ。専用設計されたレンズを搭載し、高繊細な映像を記録することができます。
手ブレ補正については、ソニー独自の空間光学手ブレ補正と呼ばれる技術で手持ち撮影でもブレを抑えることが可能。
他の4Kビデオカメラに比べ、明りの少ない室内や暗い場所でも綺麗な映像が撮影できるのも嬉しいポイント。夕方でもノイズの少ない映像を撮ることができます。
唯一のデメリットは機能が充実されている分、4Kビデオカメラ本体自体が大きくなってしまう点です。
ただデメリットを感じさせないぐらい満足度の高い4Kビデオカメラ。筆者が子供の行事やイベント撮影で良く使うのがこちらのFDR-AX45。
綺麗な映像を残したい時に使う4Kビデオカメラです。
光学ズーム:20倍
電子ズーム:250倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:光学手ブレ補正
本体重量:510g
4Kビデオカメラのおすすめ機種2.パナソニック HC-VX992M
ソニーに見劣りしない実力で4Kビデオカメラの人気メーカーがパナソニック。
HC-VX992Mの特徴は高性能でありながら軽量なであるところ。本体重量355gという軽量ボディでありながら、4Kに対応し光学手ブレ補正機能もついています。
撮った後から補正ができる「あとから補正機能」は、被写体追尾や画角調整、手ブレ補正の編集などが撮影した後にできるので、4Kビデオカメラに馴れていない人でも安心。
ボタンなどの操作も直感的に行えるので、4Kビデオカメラの入門機としてもおすすめできるモデルです。高性能モデルでありながら使い勝手も良いので、4Kビデオカメラを家族で使い回すのにも最適ですよ。
実際に筆者が持ち歩き用で使っている4KビデオカメラがHC-VX992M。軽くてコンパクトなので、持ち歩く機会が多い場合はおすすめの4Kビデオカメラです
光学ズーム:20倍
電子ズーム:250倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:光学手ブレ補正
本体重量:355g
4Kビデオカメラのおすすめ機種3.SONY FDR-AX60
発売当初から4Kビデオカメラの賞を何度も受賞するほど使いやすさ、価格、性能のバランスが取れた4Kビデオカメラ。先に紹介したFDR-AX45に便利な機能が追加されたモデルがFDR-AX60です。
FDR-AX45の機能は継承しつつ、まぶしい日差しの中でもより正確な映像確認ができるビューファインダーや、暗闇でもライトをつけずに撮影ができる「ナイトショット」に対応し、よりプロフェッショナルな撮影ができます。
AX45と基本性能に大差はない印象ですが、あると便利な機能が付いた4Kビデオカメラになるので、この機能差と価格差を考慮して検討してはいかがでしょうか。
撮影の仕事で使用する機会が多いFDR-AX60。筆者は失敗できないシビアな撮影で、こちらの4Kビデオカメラを使用しています。
■SONY FDR-AX60
光学ズーム:20倍
電子ズーム:250倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:光学手ブレ補正
本体重量:535g
4Kビデオカメラのおすすめ機種4.パナソニック HC-VX2M/VZX2M
パナソニックの4Kビデオカメラのスタンダードモデルという位置付けになるのがHC-VX2M/VZX2M。
画質の美しさ、ズーム機能、手ブレ補正など十分な性能を搭載。パナソニックならではの直感的に操作できる扱いやすさや、手に持った時のサイズ感も良くマイナスポイントのない4Kビデオカメラです。
HC-VX992Mでも紹介した機能ですが、撮った後から補正ができる「あとから補正機能」は、被写体追尾や画角調整、手ブレ補正の編集などが撮影した後にできるので4Kビデオカメラに馴れていない人でも安心です。
光学ズーム:24倍
電子ズーム:250倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:光学手ブレ補正
本体重量:473g
4Kビデオカメラのおすすめ機種5.パナソニック HC-WX2M/WZX2M
HC-VX2M/VZX2Mと同様の性能にワイプ機能がついたモデルがHC-WX2M/WZX2M。
ユーザーの使用目的の要望を取り入れた個性的な4Kビデオカメラです。
ワイプ用のカメラが搭載されていることによって、被写体と同時に撮影者も撮影可能。撮影をしながらスマホの自撮りの用な形で自分を同時に撮影することができますよ。
このワイプ機能については賛否両論あり、筆者はあまり必要を感じていませんでした。ただ、娘と二人でディズニーランドに行った時にこの機能を使用したところ、楽しい映像を残すことができました。
家族旅行はもちろんですが、二人でおでかけという時はワイプ機能があるとちょっと変わった思い出映像を残すことができますよ。
光学ズーム:24倍
電子ズーム:250倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:光学手ブレ補正
本体重量:523g
4Kビデオカメラのおすすめ機種6.JVC GZ-RY980
JVCからリリースされている4KビデオカメラはGZ-RY980。
GZ-RY980の特徴は、タフな使い回しが可能という点です。水辺での使用でも安心な防水性能をはじめ、細かな砂ぼこりも安心な防塵、落下に強い耐衝撃、-10℃でも使える耐低温がウリの4Kビデオカメラです。
元々、JVCのビデオカメラはアウトドア向けに特化していて、タフなビデオカメラとして有名な「Everio R」というフルHDビデオカメラの4Kビデオカメラ版がGZ-RY980となります。
防水・防塵・耐衝撃・耐低温の性能はそのままに、映像のクオリティを高めたおすすめのモデル。
アクティブに使用しながらも美しい映像を残したいという人におすすめのビデオカメラです。
光学ズーム:10倍
電子ズーム:200倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:電子式手ブレ補正
本体重量:620g
4Kビデオカメラのおすすめ機種7.SONY FDR-AX700
とにかく美しい映像を撮りたいという人におすすめはFDR-AX700。ソニーの4Kビデオカメラのフラッグシップモデルです。プロも使用することがあるモデルなので撮影できる映像の美しさはお墨付き。
性能を優先した4Kビデオカメラになるので、本体の大きさと重量に関しては妥協するしかありません。さらに価格も高額になります。
また操作性に関しては初心者の方には難しい部分も多々あるので注意が必要。
しかし、これらのデメリットを理解した上で、それでも美しい映像を撮りたいという人はFDR-AX700を手に入れるべきでしょう。
ワンランク上の映像を撮影することができる4Kビデオカメラです。
光学ズーム:12倍
電子ズーム:192倍
動画解像度:4K
手ブレ補正:光学手ブレ補正
本体重量:935g
4Kビデオカメラのおすすめ機種8.SONY α7sⅢ
ハンディカムタイプの4Kビデオカメラは映像を撮るのに最適ですが、シネマチックな映像を残したいという人には一眼カメラがおすすめ。
本来、写真(静止画)を撮影する目的の一眼カメラですが、SONYがリリースしたα7sⅢは動画撮影に特化した一眼カメラです。
ハンディカムタイプの4Kビデオカメラに比べると操作のハードルは高くなりますが、使いこなせばドラマチックで美しい映像を撮ることができますよ。
レンズは交換式なので撮りたいイメージに合わせてレンズが選択できるのも一眼カメラの魅力です。
筆者も愛用しているα7sⅢ。プロモーションビデオやミュージックビデオなど映像表現が必要な仕事で使用しています。
光学ズーム:-
電子ズーム:-
動画解像度:4K
手ブレ補正:-
本体重量:699g
4Kビデオカメラのおすすめ機種9.GoPro HERO10
とにかくアクティブに。アウトドアから水の中まで映像を撮りたいという人はGoPro HERO10というモデルのアクションカメラがおすすめです。
アクションカメラとはアクティブなスポーツの様子を撮影するための小型デジタルビデオカメラ。
体の一部に装着させて主観映像を記録することや、道具や乗り物に装着して臨場感あふれる映像を記録することができます。
体の一部に装着して使うことからウェアラブルカメラとも呼ばれます。GoProには複数のシリーズがあり価格や機能が変わってきますが、定番はHEROシリーズ。8~10まで3モデルあり、数字が上になるほど上位モデル(新製品)となります。
ハンディカムや一眼カメラと比較すると映像の美しさでは劣ってしまいますが、アクティブに使える4Kビデオカメラという点では群を抜いています。
光学ズーム:-
電子ズーム:-
動画解像度:4K
手ブレ補正:電子手ブレ補正
本体重量:153g
4Kビデオカメラのおすすめ機種10. DJI Pocket 2
コンパクトなジンバルと4Kビデオカメラを一体化したどこにでも持ち運べるのがDJI Pocket 2。
その名のとおりポケットにすっぽり収まるサイズ感が特徴。バッグに入れても場所を取らず、持っているのを感じさせません。
VLOGやSNSでの自撮りをメインに撮影する方に人気のDJI Pocketシリーズ。同シリーズの最新モデルがDJI Pocket 2です。
他のアクションカメラと大きく異なる点は、手ブレ補正機能をジンバルの物理的なハードウエアで対処している点。物理的に処理することで全方向のあらゆる複雑な動きでも滑らかに撮影することができます。
DJIはジンバル技術が高く、以前からドローンにも使われています。別売のオプションには体に取り付けるアタッチメントもあるので、ウエアラブル性も備えたモデルです。
光学ズーム:-
電子ズーム:-
動画解像度:4K
手ブレ補正:-
本体重量:117g
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】池野誠
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旅行、デジタルガジェット、釣りが趣味のノマドワーカー、ドローン講師。各地の観光情報、空撮や360度カメラなどを活用した美しい映像を発信していきたいです。最近はDIYも始めました。