更新日: 2023年2月15日
クラフトジンおすすめ13選!世界中でブームのクラフトジンから厳選してご紹介!
気温が上がって草木が芽吹く季節になると、キリっとしたジンが飲みたくなります。昔からなじみのあるジンだけど、このところよく耳にするクラフトジン。それもそのはず、蒸溜所ごとに個性が立つ商品がそろうのはもちろんのこと、ウイスキーよりも比較的安価で楽しめることも手伝って、日本はもとより世界中でこのクラフトジンが大ブームなのです。
さまざまな蒸溜所から発売されている個性あふれるクラフトジンを試してみませんか?
目次
おすすめのクラフトジンご紹介の前に、まずはジンを知っておこう!
ジンってどんなお酒?
ジンは穀物を原料とした蒸留酒にジンの語源となるジュニバーベリ―という木の実の香りを付けたアルコール度数37.5度以上のお酒をいいます。そのなかでも、蒸留過程でジュニバーベリ―の香りをつけて、さらにジュニバーベリー以外のボタニカル(草木根皮を使用したハーブやスパイス)の香りをプラスしたものを蒸溜ジン、さらにこのボタニカルが天然のものに限定されてアルコール度数が70度以上のものはロンドンジンとされます。
原産地はイギリスと思われがちですが起源はオランダで、腹痛の鎮静や強壮剤の薬酒として造られていたようです(それよりも前にイタリアでジュニバーベリーを使用した蒸留酒が作られていた説もあります)。それがイギリスにわたり、あまりのおいしさにまたたくまに人気のお酒になったとか。
ジュニバーベリーとは
ジンの香り付けとして必ず使われているヒノキ科の針葉樹「セイヨウネズ(西洋杜松)」の木の実。直径5~10mmほどの黒い実は、針葉樹の葉のさわやかさで甘みにやや苦みの効いたスパイス感ある香りが特徴。体のなかの老廃物を排出させたり、むくみを軽減させる効能があるといわれ、アロマオイルや男性用の香水に使われることもあるようです。
ボタニカルとは
言葉のとおり植物の意味でジンに使われるジュニバーベリーを含む植物由来の香料の原料のこと。植物の葉、根、樹皮、果実、果実皮、種子など、フレッシュなものから乾燥させたものまでさまざまな形で使われます。シナモン、コリアンダー、カルダモン、キャラウェイなど、スパイスや漢方薬の原料となるものも多くあります。
ジンの味の特徴は?
ジンは蒸留酒なのでお酒自体に味というものはついていませんが、最大の特徴であるジュニバーベリーなどのボタニカルの香りを楽しむお酒といってよいでしょう。ですので、ジンの香りを楽しむのなら、ロックやストレートで飲むのがおすすめ。アルコール度数が高めなので飲みやすく味わうのなら、トニックウォーターで割ったジントニックやソーダと割ってライムを絞ったジンリッキーがジンの香りを存分に味わえるでしょう。
《ジンを使ったおもなカクテル》
・ジントニック
ジンをトニックウォーターで割ったロングカクテル。トニックの甘さで飲みやすく味わえる。ライムを添えたり絞ったりするのが一般的
・ジンリッキー
ジンをソーダで割ったシンプルなロングカクテルでジンの香りがそのまま味わえる
・ジンバック
ジンをジンジャエールで割ったロングカクテル。ジンの香りとジンジャーの風味があいまって、すっきりと味わえる。
・ジンライム
ジンのロックにライム果汁をギュッと絞ったシンプルなカクテル
・ギムレット
ジンとライム果汁をシェイクしたショートカクテル
・マティーニ
ジンとドライベルモットを混ぜ合わせてオリーブを添えたショートカクテル
クラフトジンの定義は?
クラフトジンとしての定義はとくにありませんが、ボタニカルの香りや原酒で蒸溜所ごと、商品ごとに個性を出したジンというところです。
クラフトジンの人気の秘訣は、なんといってもその蒸溜所の地元ならではの産物を使った個性的な風味!地域やこだわりのボタニカルが際立ったクラフトジンは、ジンを味わうシーンさえも変える存在となりました。
そんなクラフトジンの人気は世界的に広がっていて、今や蒸溜所の数はウイスキーを超えるともいわれています。
それでは、おすすめのクラフトジンを味わっていきましょう。
クラフトジンおすすめ:ジャパニーズジン9選
世界中で人気のクラフトジンですが、とくに人気なのが「ジャパニーズジン」といわれる日本で作られたクラフトジン。小規模蒸溜所をはじめ大手メーカー、焼酎メーカー、日本酒メーカーなど、さまざまな蒸溜所で個性あふれるクラフトジンが作られています。古来から薬草や香草を生活に取り入れて、自然豊かな日本だからこそ、魅力的なクラフトジンができることは、間違いありません。
※おもなボタニカルはジュニバーベリーを除いたものを紹介しています。
ジャパニーズクラフトジンおすすめ①:桜尾(さくらお)
広島・廿日市市の老舗酒造メーカーが手掛けるクラフトジン。この桜尾の特徴は、なんといっても香りが高い青レモンやみかん系の柑橘系を中心としたボタニカル!これらのボタニカルを浸漬して蒸溜したクラフトジンは、しっかりとジュニバーベリーの風味も引き立ち、正統派ジンの魅力とともに柑橘のさわやかさが楽しめるのが魅力です。柑橘のほかにも、ヒノキや地元桜尾の象徴の桜、牡蠣殻など、瀬戸内ならではのボタニカルに特化したクラフトジンです。
産地:広島県廿日市市
蒸溜所:サクラオブルワリーアンドディスティラリー
メーカー:中国醸造
おもなボタニカル:レモン、ネーブル、夏ミカン、柚子、ヒノキ
おすすめの飲み方:ロック、ジンリッキー
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ②:香の森(かのもり)
養命酒でおなじみの養命酒酒造が手掛けるクラフトジン。養命酒にも使われていて日本で古くから香木として知られるクロモジを中心に、18種類のボタニカルで作られたクラフトジン。ひと口含むと森の木の香りがふわっと広がり、甘みのあとにスパイシーさが残ります。1杯飲み終わったころには、心なしかちょっと体調がよくなったような気がするのが不思議!(※筆者個人の感想です)
産地:長野県駒ケ根市
蒸溜所:養命酒製造 駒ヶ根工場
メーカー:養命酒製造
おもなボタニカル:クロモジ、杉の葉、松の葉、レモンピール、シナモン
おすすめの飲み方:ロック、ジンライム
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ③:JIN7 series 01(ジンセブン シリーズ01)
鹿児島県指宿の操業約150年の焼酎酒造が手掛けるクラフトジン。ジンのベースとなる蒸留酒は、自社が長年手掛ける芋焼酎。この蒸留酒に鹿児島の肝属エリア特有の柑橘「辺塚だいだい」(だいだい種とは異なるライムに似た柑橘)を中心に、日本最古のハーブ園といわれる「開聞山麓香料園」のホウショウ(クスノキの亜種)やハーブなどのボタニカルで作られています。ジュニバーベリーがしっかり効いたジンの奥にさわやかな柑橘の香りがほのかに香り、飲み込む直前に新緑のような甘み、最後に芋焼酎の風味がわずかに抜けていきます。正統派のジンに近いドライ感が印象的なクラフトジンです。
産地:鹿児島県指宿市
蒸溜所:大山甚七商店
メーカー:大山甚七商店
おもなボタニカル:辺塚だいだい、ホウショウ、月桃、シナモン、知覧茶
おすすめの飲み方:ジントニック、ジンリッキー
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ④:KOZUE(コズエ)
和歌山県海南で作られるクラフトジンは、日本固有の針葉樹“高野槙”をメインとして、和歌山の温州みかん、レモン、山椒などのボタニカルで作られています。モトとなる原酒に漬け込み、香りを抽出したのちに蒸溜されたクラフトジンは、低温で一定期間熟成させるという珍しい製法。メインボタニカルの高野槙が効いていて、口に含むと森の中の空気を吸い込んだような緑と木の香りが広がり、最後に山椒のスパイシーな風味が残ります。高野槙はリラックス効果も高く、寝る前の一杯におすすめです。
産地:和歌山県海南市
蒸溜所:富士白蒸留所
メーカー:中野BC
おもなボタニカル:高野槙、温州みかん、レモン、山椒
おすすめの飲み方:ジントニック、ブロンクス(カクテル)
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ⑤:伊勢神(いせじん)
商品名のとおり、伊勢神宮がある三重県伊勢市で作られるクラフトジン。酒蔵はおかげ横丁内にあるという、まさに神のおひざ元で作られるクラフトジンは、海の産物アオサをはじめ、梅、柚子、ショウガ、お茶など、日本独自のボタニカルが使われているが特徴です。最初にアオサの磯の香りがほんのりして、そのあと梅やお茶のなど喉を通り過ぎるまでにさまざまな風味が感じられます。最後にジュニバーベリーがしっかり残り、まさにジャパニーズなクラフトジンを楽しめますよ。
産地:三重県伊勢市
蒸溜所:内宮前酒造場
メーカー:株式会社 伊勢萬
おもなボタニカル:完熟梅、柚子、生姜、みつ葉、伊勢茶、アオサ
おすすめの飲み方:ロック、ジンリッキー
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ⑥:秋田杉GIN(あきたすぎジン)
秋田県生まれのクラフトジン秋田杉は、秋田の高校、大学、食品研究センター、発売元の発酵会社との共同開発で生まれた異色のクラフトジンです。この秋田杉GINは、2021年の「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」で最高金賞を受賞した実力!商品名にもついているとおり、メインのボタニカルは天然の秋田杉の葉。さわやかな森の香りが楽しめることはもちろんのこと、リラックス効果や免疫調整などさまざまな効能があるとのこと。そのほかにオレンジやレモンのピール、アンジェリカルート(セリ科植物の根)などのボタニカルを原酒に漬け込んで抽出されたジンは、森林浴をしているかのような木の香りのあとに、ピリッとスパイシーなアクセントが入り、キリっといただけます。
産地:秋田県湯沢市
蒸溜所:不明
メーカー:秋田県醗酵工業株式会社
おもなボタニカル:秋田杉の葉、オレンジピール、レモンピール、アンジェリカルート、コリアンダーシード
おすすめの飲み方:ジンリッキー、ロック
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ⑦:季の美 京都ドライジン(きのび きょうとドライジン)
日本初のクラフトジン専門蒸溜所が手掛けるジン。最大の特徴は米から作られる原酒!日本酒の原料にもなる米の原酒で作られたクラフトジンは、まろやかな口当たりとほんのりした甘み。原酒そのものがボタニカルとなっていて、数あるクラフトジンのなかでも一線を画します。ボタニカルは、ヒノキ、山椒、玉露、使用する水は伏見の伏流水など、京都らしさを追求したクラフトジンです。この季の美の世界を堪能できる「季の美 House」では、バーカウンターで飲み比べも楽しめるとか。京都に行ったら、ぜひ足を運んでみたいですね。
産地:京都府京都市
蒸溜所:京都蒸溜所
メーカー:京都蒸溜所
おもなボタニカル:ヒノキ、山椒、玉露、レモンピール、柚子
おすすめの飲み方:ジントニック、ロック、お湯割り
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ⑧:KOMASA GIN 苺(コマサジンいちご)
鹿児島の焼酎醸造メーカーが手掛けるクラフトジン。ジンのボトルはどちらかといえば、キリっとかっこいいデザインが多いものですが、どうですか!?このかわいさ!ジン好きでなくても、思わずジャケ買いしてしまいそうパッケージです。そして、商品名とデザインのとおり、メインのボタニカルには地元日置産イチゴを中心に、ラズベリー、バジルなどが使われています。ジャパニーズジンでベリー系をクラルトジンのボタニカルとして使われるのは珍しく、それだけでも興味をそそられます。イチゴの甘い香りとバジルなどのハーブの香りが相まったジンは、太陽の下で飲みたくなるクラフトジンです。
産地:鹿児島県日置市
蒸溜所:小正醸造
メーカー:小正醸造
おもなボタニカル:イチゴ、ラズベリー、バジル、ブルーベリー
おすすめの飲み方:ジンリッキー、ベリーベリー(カクテル)
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ジャパニーズクラフトジンおすすめ⑨:ナイトトラベラー
秋田県の注目の日本酒メーカー「山本」が手掛けたクラフトジン。原酒は日本酒メーカーならではの酒粕から作る酒取り焼酎を使用していることもあり、フルーティーでやや酸味のある日本酒のような風味とまろやかな口当たりが特徴。味そのものがないはずのジンですが、このナイトトラベラーは明らかに甘みがあるように感じられます。それでいて、喉の奥まで届くころには口の中がキュッとと引き締まり、ジンらしさを感じさせてくれます。名前のユニークさとボトルのおしゃれ感は、友だち同士の飲み会に登場させたくなりますね。
産地:秋田県八峰町
蒸溜所:山本酒造店
メーカー:山本酒造店
おもなボタニカル:桔梗、ミツレ、秋田杉の葉、檜山茶、リンゴ
おすすめの飲み方:ジントニック
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