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電源サイトがあるキャンプ場を予約すればポータブル電源は不要?
最後に「電源サイトを予約すればポータブル電源は必要ないのでは?」という疑問に対する編集部の見解をお伝えします。
ソロでもグループでも、キャンプの計画を立てる際に最も気になることといえば「外気温」と考える人も多いはず。特にテントを設営して楽しむ場合には、冬の寒さは言うまでもなく、夏のうだるような暑さに心身とも疲れ果ててしまったり。
日中は過ごしやすい春・秋でもキャンプ地によっては夜の冷え込みは相当なものになります。このように、キャンプとは外気との戦いといっても過言ではありません。気温を制する者がキャンプを制するのです。
そこで準備しておきたいのが、サーキュレーターや電気毛布とそれらを動かす電源。電源に関しては、わざわざポータブル電源を買わなくても、コンセントが使える「電源サイト」を予約すれば万事解決……かと思われるのですが、ここには意外な落とし穴が待ち構えていました。
電源サイトあるある1.「そもそも無い」
キャンプ場選びの決め手ってなんでしょう? 人によりさまざまですが、まず「見たい景色」や「サイト周辺で行ってみたい場所」などを思い浮かべた上で、キャンプ場の予約画面へとアクセスする場合が多いのではないでしょうか。
目的達成のために「ちょうどいいキャンプ場」を見つけても、電源サイトはすべて予約済み、または電源サイトの設備自体が無いというのはわりとよく聞く話。だからといって「じゃあ今回はキャンプに行かない!」とはなりませんが、現地での不便さを思うと少し足取りは重たくなりますよね……。
※そういった不自由さもキャンプの醍醐味!という意見を否定するものではありません
電源サイトあるある2.「1区画●●W」
電源サイトでよく見かけるのは「一区画1,000W」の表記で、1,000Wという数字は上述の定格出力を指しています。大型のポータブル電源を持ち込んでいるのと同じくらいの電力ですね。
ありがちな話をひとつ。
初めて電源サイトの予約をし「これは便利」とすっかり興奮。電気ケトルとホットプレートを稼働させたところ、ブレーカーが落ちてしまいました。周囲を見回すと、突然の事態に隣の区画も慌てている様子ですが……?
地域によりますが、複数の電源サイトで1つのブレーカーを共有しているキャンプ場は少なくありません。自分ひとりが好きなように使用できるわけではなかったのです。他のキャンパーに迷惑をかけないようポータブル電源の導入を検討するというのは、賢い選択といえるでしょう。
電源サイトあるある3.「事前準備」
また、電源サイトのコンセント差込口は屋外に設置されているため、テントの中で電化製品を動かすためには延長コードが必要となります。サイトの広さや配置にもよりますが、できれば10m以上の延長コードを準備したいところ。
比較的手に入れやすい3mや5mのコードをつなげていく方法は、連結部が夜露や急な雨に晒されるため、安全面からは決しておすすめできません。さすがに「防滴で長いコードを買うくらいならポータブル電源を買おう!」……とまでは言えませんが、電源サイトの便利さを享受するためには、サイトの予約も含め、ちょっと面倒な事前準備があってこそというのが現実です。
※多くのキャンプ場受付で延長コードのレンタルを行っていますが、その数には必ず限りがあります
ワンランク上のキャンプにはポータブル電源が必要!
- 電源サイトの予約が取れなかったから、友達をキャンプに誘いづらい。
- ワット数や周囲のキャンパーを気にしながら電化製品を動かすのがストレス。
- 意外と収納場所に困る「長くて太い延長コード」を準備するのが面倒。
ポータブル電源を導入すれば、これらの問題は概ね解決します。必需品とまでは言いませんが、所持していればキャンプの楽しみがワンランク上のものになることは間違いありません。
ポータブル電源を持ち込んでワンランク上のキャンプを!
小~中型の機種はデイキャンプやソロキャンプの強い味方。大型のものを持ち込めば、グループキャンプのクオリティが一段上がるといっても過言ではないポータブル電源。
今すぐに遊びの予定が入っていなくても、ひとつ準備しておけば災害の備えにもなるアイテムです。
今回ご紹介したのは、数あるポータブル電源のほんの一部。ベストな一台を選び出すのは一苦労に感じますが、バッテリー容量や定格出力など、基本の数字さえ押さえてしまえばあとは自身のアウトドアスタイルに合わせるだけ。
新しいポータブル電源を手に入れて、ワンランク上のキャンプに出発しましょう!
※掲載金額は取材時の価格となります
ポータブル電源Q&A
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ポータブル電源のバッテリーの平均容量は?
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100,000~300,000mAh程度です。
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ポータブル電源の出力端子は?
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USB・AC電源(コンセント)・シガーソケットなどです。
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ポータブル電源の価格帯は?
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15,000~200,000円前後です。
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ポータブル電源の容量はどのくらい必要?
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100~300Whの小型タイプは、ベランダにノートPCや扇風機を持ち込んで、テレワークの気分転換におすすめです。301~1,000Whの中型タイプは、家電製品を持ち込んで、1泊2日のキャンプを快適にしてくれます。1,000Wh~の大型タイプは、災害などで電気が使えなくなった状況下でも安心です。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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