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防災リュックを選ぶポイントはココ

防災リュックを選ぶポイントはココ
画像:photoAC

防災リュックとひと言でいっても、手軽さ身軽さをウリにした超軽量アイテムから、何から何までそろった豪華版まで、各社メーカーともさまざまな種類のものを出しています。では、自分だったら何を基準に選べばよいのか考えていきましょう。

まずは「緊急一時避難用」の防災リュックを!

防災リュックには大きく分けて、危険を察知したらすぐに避難所へ向かうための「緊急一時避難用」と、自宅での生活が困難なため避難所に滞在するための「避難所生活用」があります。

避難所生活用の中に、緊急避難用のアイテムが含まれていることも多くありますが、すべての商品がそうではありません。どちらか選ぶとしたら、緊急性という観点から優先順位は緊急時の一時避難用が高いといえます。

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ハザードマップで災害リスクをチェック

防災リュックを選ぶとき、あらゆる災害に備えた豪華版を選べばよいというものではありません。自分の体力や災害の種類を考慮することも大切ですし、すばやく逃げるためにも、体力を温存するためにも、不要なものは持ち出さず、身軽にしておくことが肝心です。

自分が住んでいる地域のハザードマップを確認して、どんな災害リスクがあるのかを必ず確認してください。防災リュックの中身は、そのリスクを少しでも回避するためのアイテムをそろえることを心がけてください。

防災リュックの中に入れておきたい防災グッズはこれ

防災リュックの中に入れておきたい防災グッズはこれ
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それでは、気になる防災リュックの中身にスポットをあてていきましょう!

ここでは「安全避難アイテム」「情報収集アイテム」「医療・衛生管理アイテム」「生活用品・日用品」のカテゴリ別におすすめ品をご紹介。さらに非常時における飲料水・食料品、貴重品についての考え方をご提案します。あくまでも標準的な装備のため、個人的に必要性が高いものはそれぞれ追加してください。

危険から身を守る「安全避難アイテム」

「命を守る行動」の最初の一歩は、安全に避難をすること。ここでは避難時に絶対に準備しておきたい必須アイテム、あったらいいなと思う便利アイテムをご紹介します。

雨具=上下セパレートの「雨合羽」が最強

雨合羽は必須アイテムです。雨が降っていなくても、使いようによっては防寒、虫除けになります。下半身が濡れないよう、上下セパレートになったものがベストです。

ライト=軽量「ヘッドライト」がおすすめ

夜間に移動するとき、必要なのが懐中電灯。できるだけ軽量のものを選んでください。両手が自由に使えるよう、バンドで頭に固定するヘッドライトは使い勝手がよく、比較的低価格のため、防災リュックのセットに入っていなければ別途購入するのもいいでしょう。

「安全避難アイテム」のリスト

・雨具(雨合羽)
・運動靴(厚底)、踏み抜きインソール
・懐中電灯(ヘッドライト)
・安全グローブ(軍手)
・ホイッスル
・ヘルメット(防災頭巾、セーフティ帽子)
・防炎フード
・防塵マスク&ゴーグル(噴火・土砂崩れ対策)
・ロープ

冷静な判断をするための「情報収集アイテム」

被災したとき、どう動けば命を守ることができるのか、判断するには正確な情報が重要となります。防災ラジオを筆頭に、ハザードマップ、防災マニュアルは必須。このほか、意外に忘れがちなものもあるので確認してください。

充電ケーブル=コネクタの確認をお忘れなく

防災ラジオを起動するにしても、スマートフォンを使うにしても電気が必要です。近頃、情報機器関連の給電・充電は、USBケーブルを使うことがほとんど。その際、確認しておかなければならないのがType-A、microUSB Type-B、Type-Cといったコネクタの種類です。ラジオやスマホなど使いたい機器に合うコネクタのケーブルを準備しておきましょう。

筆記用具=かわいいマステ、付箋を代用するのもグッド

メモをとったり、伝言を残したりなど、ペンとメモはあらゆる場所で使えるアイテム。メモ帳のかわりに幅広のマスキングテープ、付箋を活用すると使い勝手がさらに広がります。ペンは水性より油性がおすすめ。

「情報収集アイテム」のリスト

・防災ラジオ
・乾電池(使用する機器に合うもの)
・充電ケーブル(使用する機器に合うもの)
・電源タップ
・モバイルバッテリー(乾電池式モバイルバッテリー)
・防災・減災マニュアル
・ハザードマップ
・地図
・筆記用具

安全を保つための「医療・衛生管理アイテム」

被災時にけがを負った場合の応急手当用品と、避難先で身のまわりを清潔に保つための衛生グッズ。とくに今は、新型コロナウィルス感染症への対策も必要です。

歯ブラシセット=肺炎、脳梗塞予防にも!

口の中のバイ菌は、肺炎、脳梗塞の原因の一つとされます。被災時も歯磨きの習慣は続けたいもの。歯磨き粉のミントの香りは気分をシャキッと引き締めるのにもぴったりです。断水で水が確保できない場合は、飲み水でブクブクうがいをするだけでもしないよりはまし。水が必要ない歯磨きシートを準備しておくのもいいでしょう。

生理用ナプキン=本来の用途以外に活用できる!

女性の防災グッズとして用意しておきたいのが生理用品。なかでも、生理用ナプキンは本来の用途以外に活用することができるため、必ず用意しておきましょう。

衛生的なためガーゼのかわりにもなり、給水力が高いためケガをしたときの止血用や、ふきんの代替としてもグッド。避難所で下着の替えがなかったとき、洗濯がしづらいときなど、生理用ナプキンを使えば不快さを軽減することができます。

「医療・衛生管理アイテム」のリスト

<応急手当>
・三角巾
・包帯
・ばんそうこう(きずパット)
・医療用テープ
・カット綿
・綿棒
・消毒ジェル
・常備薬

<衛生管理>
・マスク
・除菌用ウェットティッシュ
・歯ブラシセット(歯みがきシート)
・ドライシャンプー
・ボディ用シート
・生理用品(生理用ナプキン)
・非常用簡易トイレ
・ティッシュ(トイレ用ペーパー)

避難所に持っていきたい「生活用品・日用品」

極度の緊張と不安におそわれる避難所で、できるだけストレスを回避して過ごすために持参すると便利なものを集めてみました。生活の知恵を総動員すれば、食品用ラップやガムテープなどは意外に幅広く使うことができる便利なアイテムです。

「生活用品・日用品」のリスト

・食品用ラップ
・ビニール袋(大・中・小)
・ガムテープ
・輪ゴム
・ランタン
・スリッパ
・トートバッグ
・工具等(多機能ナイフ)
・裁縫セット

飲料水・食料品は3日分!ローリングストックで!!

避難所で生活する際、避難物資が届くまでに3日間くらいかかるといわれています。農林水産省が推奨する非常食の備蓄の目安も一人最低3日分。常温で食べられるものを準備しましょう。ただし、賞味期限が過ぎては意味がありません。近頃は食べながら備蓄する「ローリングストック法」が注目されています。

避難所で食べることを想定するなら、周囲を気にせずに食べられるよう、においのしないものがおすすめ。

一人分の非常食・関連アイテムリスト

・ペットボトル飲料水3~4本
・給水用バッグ(水を持ち運ぶためのもの)
・携帯浄水器
・栄養調整食品(かんぱん等)
・ゼリー飲料
・羊羹などの甘いもの
・栄養補助サプリメント

お金は現金!ウエストポーチで管理!!

近頃は電子マネーやクレジットカードを利用する人が多くなりましたが、非常時は電子決済システムが機能しない場合を想定して、現金を準備しておきましょう。1万円札より少額の紙幣や硬貨が使い勝手がよいようです。盗難にそなえ、肌身離さず持ち歩けるウエストポーチなどで管理することをおすすめします。

ちなみに、災害時は「災害時における金融上の特別措置」がとられ、預金通帳、印鑑がなくても身分を証明するものがあれば銀行からお金を引き出すことができます。

貴重品・個人情報関連品のリスト

・現金(1000円札、硬貨)
・連絡先を記載したメモ等
・免許証等の身分証明書のコピー

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】HITO-ROKU コガユミコ

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福岡県を拠点にフリーランスでライター、エディターとして活動しています。

得意分野はグルメ(とくにスイーツと呑んだくれ系)、おみやげ、温泉、宿、鉄道、歴史ネタなどの観光情報。ゴールドカードは運転免許証のみという平民ですが、運転ができないぶん、公共交通機関を駆使した旅行プランはお任せあれ。

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