次にご紹介するレモンケーキは、神奈川県小田原産の早摘みグリーンレモンを使った「湘南グリーンレモンケーキ」です。

販売しているのは、神奈川県横浜市のフランス菓子店プチ・フルール。地元神奈川県産のフルーツを使いたい、という思いから生まれたレモンケーキなんです。

小田原・根府川産のレモン。収穫期初めはグリーン＜写真：プチ・フルール＞

温暖な気候で海に面した小田原では、古くから柑橘類の栽培が盛んに行われてきました。小田原産のレモンはジューシーで、ほどよい酸味が特徴、皮ごと食べられるそうです。

ところで、レモンの色といえば黄色を思い浮かべますよね。実は、10～12月の収穫期初めのレモンは緑色なんです。収穫時期が遅くなるにつれて、徐々に黄色くなっていくんですね。

グリーンの早摘みレモンを使ったレモンケーキ

早摘みのグリーンレモンは、黄色のレモンに比べ、香りが強いのが特徴。パッケージを開けると、フレッシュなレモンの香りがフワッと広がります。

レモンの皮も使っているので、ケーキはうっすらと緑色です。割ってみると、中まで緑色！レモンピールもしっかりと入っています。

レモンピールの食感と、グリーンレモンの風味がとても爽やかで、ちょっと食べ過ぎてしまいそう。湘南の海を感じる爽やかなレモンケーキ、ぜひお試しを。

次にご紹介するレモンケーキは、福岡博多の石村萬盛堂が手がける「レモンケーキ」。福岡県のお隣、佐賀県唐津市産の「唐津レモン」を使ったレモンケーキです。佐賀県でもレモンが栽培されているなんて、知りませんでした。

石村萬盛堂は、明治38年創業の老舗菓子舗。マシュマロのような銘菓「鶴乃子」で知られるお店です。九州産の素材を使ったお菓子作りに取り組んできた石村萬盛堂が、唐津レモンの生産者と出会い、レモンケーキづくりが始まったのだとか。

唐津レモンを余すところなく使用＜写真：石村萬盛堂＞

唐津レモン本来のおいしさを引き立たせるため、唐津レモンの皮と中身を全て使ったレモンピューレを使用しています。

表面は一つひとつ職人がグラサージュして仕上げている＜写真：石村萬盛堂＞

また、石村萬盛堂の「レモンケーキ」は、レモンケーキにしては珍しく丸いマドレーヌ型をしています。100以上もの試作品をつくり、食べやすさを考えて、小さなマドレーヌ型にたどり着いたのだとか。

しっとりとした生地に、レモンの酸味と香り、皮の苦味を感じます。小さなケーキに唐津レモンの全てが凝縮されていている、そんなレモンケーキです。