更新日: 2024年9月1日
防災への備え 最低でも準備したい家庭での備蓄品リストはこちら!
地震や水害に備えて家庭でそろえておきたい防災用備蓄品をまとめました。
『防災グッズ ~本当に必要なものはコレ!災害にそなえよう~』の記事内で、非常時持ち出し用の防災グッズをご紹介しましたが、緊急性の高い中での移動の際に持ち出すもの以外に、家庭用の備蓄品としてそろえておきたい最低限のものをこちらの記事にてご紹介します。
プリントアウトして使えるチェック用リストもぜひご確認ください。
世帯人数によって準備する数も変わってきますので、順を追って確認してまいりましょう。
目次
防災に備えた備蓄品リストの作り方
自宅を取り巻く環境がどれほど災害リスクを抱えているかで防災備蓄品の必要量は異なります。いま、防災グッズを何も準備していない家庭がいきなり7日分の食料品をストックしてください、と提案されても、その量にびっくりして二の足を踏んでしまうことも…。
まずは最低限の3日分の備蓄をめざしましょう。発災から外部の救助が始まるまでの3日間を乗り切ることを第一目標とします。交通が寸断される可能性のあるエリアや、マンションの高層階などにお住まいの方はプラスアルファで計算してみてくださいね。
【非常食&水】
長期保存水や米(アルファ米)、缶詰、レトルト食品
【非常食とセットで準備するもの】
カセットコンロ(ガス缶)、調理器具、食器、ラップ、アルミホイル、万能ナイフ
(3日間アルファ米と水で乗り切る!という人はこれらの準備は不要となります)
【防災グッズ(絶対必要なもの)】
簡易トイレ&トイレットペーパー、ランタン(充電機能付きで電池式が望ましい)・懐中電灯、電池、ライター、モバイルバッテリー、雨合羽、ウォーターバッグ(給水所から水を持ち運ぶためのもの)、筆記用具、ゴミ袋、マスク、軍手、タオル、歯磨きグッズ、除菌グッズ、生理用品(必要な場合)、新聞紙、使い捨ての下着、毛布など防寒対策になるもの
※そのほか現金は停電時にATMが使えなくなるので必要
【防災グッズ(あると便利なもの)】
ヘルメット、ヘッドライト、ラジオ、寝袋、ドライシャンプー、救急用品
そのほか、高齢者や乳児のいる家庭は健康保険証や母子手帳、おくすり手帳のコピー、紙おむつや尿パッド、おしりふき、おかゆなどの準備も加えましょう。
※『防災グッズ ~本当に必要なものはコレ!災害にそなえよう~』の記事内にて【非常時持ち出し用リスト】の中に入れるものとして紹介しているものも、今回の記事では一部備蓄品の中に入れています。
【印刷用】備蓄品リストはこちら!
防災への備え/備蓄品リスト① 非常食&水
非常食と水の必要な量は1人3日分×家族の人数となります。飲料水と非常食のほかにジュースやおやつなども備えておきたい人は、それらは賞味期限が短いためローリングストック法という日常的に消費し備蓄するサイクルを保つ方法で備えてみましょう。インスタントラーメンも賞味期限が約半年とやや短めですが、水を入れて火にかけずとも15分程度で食べられるので非常食としてオススメです。このように嗜好に応じて備蓄品リストをカスタマイズすることも、災害時に少しでも快適な生活を送るためのコツとなります。
備蓄する飲料水は長期保存水がオススメ!
3日間の備蓄に必要な量は、4人家族なら一般的な2リットル入りのペットボトルが18本となります。7年間保存が可能な長期保存水などをストックしておくと安心です。またウォーターサーバーを利用するのも一つの手です。我が家が利用しているウォーターサーバーは1本12リットル入りなので、たった3本で3日間に必要な量をまかなえることになります。
飲料用以外の水についての豆知識 ~災害時協力井戸~
大きな災害を経験した人は「お風呂の水は掃除する直前まで捨てなくなりました」とアドバイスをくれることが多いのですが、実際にそのようにしていたら、浴槽がヌルっとしだしたので、夏場はやはり使い終わったらお風呂の水は捨ててしまう生活に戻りました。
では飲料用以外の水はどうやって備蓄するのでしょう。我が家では消費期限の切れたミネラルウォーターをエアコンの室外機の上に、兼・野良猫対策で大量に置いており、非常時に使おうと思っています。
また、災害時協力井戸というものをご存知でしょうか?大阪府のホームページによると、「大規模な地震等の災害が発生し、水道の給水が停止した場合に、近隣の被災者へ飲用以外の生活用水(洗濯やトイレ等の水)を提供いただける井戸を「災害時協力井戸」として登録を行っています。」とあります。近所にあるか一度チェックしてみる価値アリですね。
自治体による給水が開始されたら、ぜひ利用しましょう。あらかじめ給水所の場所を自治体の防災地図などでチェックしておく必要があります。給水の際、給水車の蛇口の口径がペットボトルの口より大きい場合は給水しにくく、他の並んでいる人の迷惑にもつながってしまいます。ウォータージャグの場合、じょうごもセットで準備するなど、準備の際にひと工夫が必要です。
備蓄用の非常食として人気急上昇中のアルファ米
最近、非常時備蓄用の食料品として人気急上昇中のアルファ米。炊いたばかりのお米を急速乾燥させることで、お湯や水を注ぐだけで美味しさが再現されるという優れものです。熱湯で15分、水だと60分以上浸せば完成です。
尾西食品の「きのこごはん」を実食してみました。
封を切ると乾燥剤とスプーンが入っているので、取り出します。熱湯を入れて、待つこと15分…
思ったより量が多いです!
パッケージにも記載されていますが、お茶碗かるく2杯分の量のようです。子どもなら、二人で1個で足りるかもしれません。
肝心のお味は…しっかり味付けされていて、美味しかったです!
備蓄用の非常食に欠かせない缶詰は10年保存可能なものも!
温めなくても食べられ、保存期間が長い缶詰。災害時の備蓄としてオススメです。なかでもツナ缶は「ツナ缶キャンドル」としても利用でき、さらにツナ自体の風味も増すので、一石二鳥のアイテムです。
【 ツナ缶キャンドルの作り方 】
①蓋を折り曲げるようにして1/3程度開けます(もしくは、キリがあれば蓋の真ん中にこよりを通す穴を開ける)
②ティッシュを半分に切り「こより」を作り、ツナ缶の油に浸します
③着火します
④うまく行けば40分ほど火が灯ります。大災害の後の余震が心配な場合や、埃くずが多い場合は危険なので、落ち着いてからのほうが安心ですね。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
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昭文社旅行ガイドブック編集部にて編集歴約20年。関西在住の編集者。アウトドア、サブカル(特に漫画はジャンル問わず!)、文学、映画、雑学、オカルト、なんにでも興味津々。旅行・おでかけネタを中心にミックスカルチャーな情報を発信します。