トップ > ライフスタイル >  生活雑貨 > 防災グッズ >

防災グッズ ~本当に必要なものはコレ!災害にそなえよう~ 画像:123RF

防災グッズ ~本当に必要なものはコレ!災害にそなえよう~

2022年、世界中で地震や噴火などのニュースが相次ぎ、次は日本に大きな災害が起こるのでは…と不安の下生活をしている人も多い中、私たちは本気で自分の身は自分で守るための備えをする必要性が高くなっています。

防災グッズの中でも最初に準備をすべき「非常時持ち出しグッズ」を調べると、紹介されているリストにはずら~っとグッズ名が…。
その中にはふだんの生活の中で必要なものも。
もしかしたら、その点がネックになって準備が進まないとう人も多いのでは?

この記事では本当に必要なものをご紹介。
今すぐにでも準備しよう!という気持ちになる一助となれば、と思っています。

防災グッズは地震大国日本には欠かせないアイテム。事例を読んで備えましょう

防災グッズは地震大国日本には欠かせないアイテム。事例を読んで備えましょう
画像:123RF

災害の種類は地震、津波、河川の氾濫、土砂災害、台風、噴火…と多岐にわたりますが、日本に住んでいる私たちが一番といって備えておくべきは地震ではないでしょうか。
なぜなら、地球上で起きている大きな地震の2割が日本で起きているという事実と、全国で名前のついている活断層は2000か所以上ある…という島国日本ならではの環境からは誰も逃れることができないからです。
土砂災害や津波、噴火は住む場所を選べばある程度避けることが可能です。引っ越し先を決める際に、その土地の地盤を簡単にチェックできるアプリ(後述)もあるので、ぜひ活用してみましょう。
そもそも地震に備える、とはいったいどういったことでしょうか。あるデータでは備えていない人の割合が52.8%、さらに若い女性では割合がもっと高くなるケースも、という数字もあります。実際に起こった事例を知れば、「ならば最低限のものはそろえておこう」という気持ちになると思いますので、一例をご紹介します。

【事例①】発災から3日は公的サービスをあてにできない

災害時は役所に行けば職員が面倒を見てくれる、なんて甘い考えは捨てましょう。とある市のホームページでも、明確に「大地震が起こった直後、三日間は外部からの支援が届きません。」と記載されています。市の備蓄はあると思いますが、まずは自分の身は自分で守ることを意識すべきです。とくに発災から72時間はライフラインが停止する可能性が高いと認識しておきましょう。東日本大震災の際は、電気の復旧に7日間、水道・ガスはさらに遅かったと言われています。

首相官邸のホームページでも、『災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~』と紹介があり、各世帯で備えることの重要性を訴えています。

【事例②】公共サービスが始まる、が長蛇の列…!

過去の災害時においても、仮設トイレやスマホの充電が公共で使えるようになったとしても、そこには長蛇の列が…。給水車の列にも並ばないといけないので、やはりできるだけ最低のライフラインに関わる防災グッズは備えておくほうが身のためです。

【実例③】停電したらATMすら使えない!

キャッシュレス化が進み現金を久しく使っていない、という人も多い近年ですが、停電すると話は別です。防災グッズの中に1000円札を数枚用意する必要性はとても高いです。また、防災グッズを準備していく過程で、現金の必要性に気が付くことを通して、あれもこれもと現金以外の面でも想像が膨らむことは、いざという時のリスク回避につながります。

【事例④】生活の立て直しまで含めて防災を考えよう

防災を調べ進めていくと、被災した状況を撮影しておく重要性にも気が付きます。被災したときに家屋の状況などを撮影しておけば、罹災証明の申請の際に役に立つからです。何も準備しておらず、目の前のことに必死だとここまで気が回りません。過去の実例に学んで、いざというときに何が必要か改めて考えておく必要性が実感できます。

首都圏で働いている人は必見!出社時に災害に遭ったら…。必携の1冊はコチラ!

防災グッズをそろえる前に知っておきたい災害のフェーズのこと

防災グッズをそろえる前に知っておきたい災害のフェーズのこと
画像:123RF

災害発生(発災)時に時系列で対応するために、防災マニュアルで定めた対応がフェーズで区分されています。今回の記事ではフェーズ①に対応したものと、フェーズ②で最低限そろえておきたいものをご紹介します。その前にフェーズ(※)について軽く知っておきましょう。※フェーズの定義は活動団体ごとに異なります。

フェーズ① 

発災から72時間(3日間)以内を指します。ここではライフラインが停止することを想定してください。水、食料、体温の維持、危険から身を守るアイテムが必要となります。また避難の際には、災害の種類によって避難先が異なるケースもあるので、ふだんから自治体の情報をチェックしておきましょう。もし外出先で被災した場合は、むやみに移動せず、とくに駅周辺は集団転倒などリスクが高いので近づかないようにしましょう。

フェーズ②

発災から2週間以内で応急期ともいいます。電気、物流、ガス、水道は徐々に復旧が見込まれてきます。自宅が被災した場合は避難所での生活となります。人的・物的支援が始まるので、すべて自己完結する必要は少なくなってきます。ストレスにより悪化しやすい持病がある人は注意が必要です。

フェーズ③ 

発災から2週間以降で復旧期ともいいます。被災したレベルによっては、生活再建に向けての経済的な問題が発生します。

1 2 3 4

記事をシェア

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

昭文社旅行ガイドブック編集部にて編集歴約20年。関西在住の編集者。アウトドア、サブカル(特に漫画はジャンル問わず!)、文学、映画、雑学、オカルト、なんにでも興味津々。旅行・おでかけネタを中心にミックスカルチャーな情報を発信します。