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ドライブで聴きたい「ザ・ローリングストーンズ」のアルバム:Beggars Banquet(ベガーズ・バンケット)

ドライブで聴きたい「ザ・ローリングストーンズ」のアルバム:Beggars Banquet(ベガーズ・バンケット)
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1968年にリリースされ、ザ・ローリングストーンズとしては9作目のオリジナルアルバム。個人的には、今でも一番好きなアルバムです。ストーンズが本来持っている「闇」の部分が強調されたアルバムで、とても泥臭くて、身震いするほど気味が悪い作品に仕上がっています。
アコースティックギターや生ピアノが活躍するシーンも多く、ストーンズの中ではもっともアンプラグドなアルバムという側面も持っています。ブルースやカントリー、アメリカンフォークソングをベースにしたと思われる曲が多く、そこで歌われる歌詞は反体制的な価値観一色に染められています。伏せ目がちなロンドンの若者達が「ラブ&ピース」を叫びながらドラッグをやり、フリーセックスに身を投じる、そんな時代を象徴するカリスマバンドが、本物の音楽的な実力を世に見せつけたアルバムだといえます。
そして、ブライアン・ジョーンズがフルでレコーディングに参加した最後のアルバムですが、実質的にはこのアルバムの中で彼の果たした役割にほとんど目立ったものはありません。

■収録曲

A面
1, 悪魔を憐れむ歌!( Sympathy for the Devil!)  作詞・作曲Jagger- Richards
2. ノー・エクスペクテーションズ(No Expectations)  作詞・作曲 Jagger- Richards
3. ディア・ドクター(Dear Doctor)  作詞・作曲 Jagger- Richards
4. パラシュート・ウーマン(Parachute Woman)  作詞・作曲 Jagger- Richards
5, ジグソー・パズル(Jigsaw Puzzle) 作詞・作曲 Jagger- Richards
B面
1. ストリート・ファイティング・マン(Street Fighting Man)  作詞・作曲 Jagger- Richards
2. 放蕩むすこ(Prodigal Son)  作詞・作曲 Robert Wilkins
3. ストレイ・キャット・ブルース(Stray Cat Blues)  作詞・作曲 Jagger- Richards
4. ファクトリー・ガール(Factory Girl)  作詞・作曲 Jagger- Richards
5. 地の塩(Salt of the Earth)  作詞・作曲 Jagger- Richards

『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet) 必聴曲①:悪魔を憐れむ歌!( Sympathy for the Devil!)

曲は冒頭から、コンガやボンゴが奏でるアフリカンなリズムにのって衝撃的な悪魔の自己紹介が始まります。観客は絶望感が支配する陶酔の中で、踊りの輪の中に入って無我夢中で体を動かします。そんなザ・ローリングストーンズを代表する1曲です。

『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet) 必聴曲②:ディア・ドクター(Dear Doctor)

カントリー&ウエスタン風の素朴な曲調ですが、歌詞は、医者に向かって「助けて!私は傷ついているんだ、かつて心臓があった場所が痛むんだよ」と歌う、なかなかのサイコソングです。よくわからないけど、つまりは薬をくれということなのかなと?

『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet) 必聴曲③:パラシュート・ウーマン(Parachute Woman)

2024年1~3月にTBS系で放送された「不適切にもほどがある!」というテレビドラマが人気だったようですが、この曲の内容ときたら、そんなレベルじゃありません。ヘビーなシャッフルビートで最後まで突き進む超ド級のブルースナンバーです。

『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet) 必聴曲④:ストリート・ファイティング・マン(Street Fighting Man)

「寝ぼけたロンドンタウンには居場所がないから、革命を起こせ!」と歌う過激な歌詞を後押しするように、たたみみ掛けるようなリズムが刺激的な1曲です。アコースティックギターでこんなにロックなイントロは、ほかで聴いたことないかも!

『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet) 必聴曲⑤:地の塩(Salt of the Earth)

こちらもアコースティックギターのイントロが痺れる名曲です。曲の歌い出しはキース・リチャーズで、途中からミック・ジャガーへとリードボーカルが引き継がれます。「顔のない群衆」「灰色のスーツの汚職政治家のパレード」など刺激的なワードに込められた痛烈な皮肉がこの曲の世界観を支配しています。

ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム③ Let It Bleed(レット・イット・ブリード)

ドライブで聴きたいローリング・ストーンズのアルバム③ Let It Bleed(レット・イット・ブリード)
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1969年にリリースされたザ・ローリングストーンズを代表する名盤とされる10作目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、その収録の前後にさまざまな出来事が起こったことでも知られています。まずは、ブライアン・ジョーンズの脱退と死、後任ギタリスト・ミック・テイラーの加入。ブライアンの追悼コンサートとして行われた北米ツアー中に起こった「オルタモントの悲劇」。ミックと当時の恋人だったマリアンヌ・フェイスフルの逮捕(麻薬所持容疑)など。反戦運動、革命、ラブ&ピースなどを合言葉に世界中が激しく揺れ動いている時代の中で、ストーンズもまたその嵐の只中にいたといえるでしょう。そんな時代の景色を鏡のように映し込んだこのアルバムの完成度の高さには驚愕するばかりです。何か得体の知れないエネルギーが彼らの周りを満たしていたといえるのかもしれません。
このアルバムの収録にブライアンはほぼ参加していませんし、ミック・テイラーの参加も2曲のみで、アルバム中のギターはほぼキース・リチャーズの演奏です。

■収録曲

A面
1, ギミー・シェルター(Gimme Shelter)   作詞・作曲 Jagger- Richards
2. むなしき愛(Love in Vain)  作詞・作曲 Robert Johnson
3. カントリー・ホンク(-Country Honk)  作詞・作曲 Jagger- Richards
4. リヴ・ウィズ・ミー(Live With Me)   作詞・作曲 Jagger- Richards
5, レット・イット・ブリード(Let It Bleed)  作詞・作曲 Jagger- Richards
B面
1. ミッドナイト・ランブラー(Midnight Rambler)  作詞・作曲Jagger- Richards
2. ユー・ガット・ザ・シルヴァー(You Got the Silver) 作詞・作曲 Jagger- Richards
3. モンキー・マン(Monkey Man)  作詞・作曲Jagger- Richards
4. 無情の世界 (You Can’t Always Get What You Want) 作詞・作曲Jagger- Richards

『レット・イット・ブリード』(Let It Bleedl) 必聴曲①:ギミー・シェルター(Gimme Shelter)

ライブでも頻繁に演奏されるザ・ローリングストーンズの代表曲の一つ。まるで悪魔が忍び寄るように密やかで物悲しいギターリフではじまるこの曲は、曲が進むにつれて激しくロックしていきます。クライマックスはアメリカのソウル歌手メリー・クレイトンの脳天を突き抜けるように伸びやかな歌声と悪魔が乗り移ったかのようなミック・ジャガーのボーカルのデュエット。アルバムのオープニングチューンはあまりに衝撃的でした。

『レット・イット・ブリード』(Let It Bleedl) 必聴曲②:レット・イット・ブリード(Let It Bleed)

これそブルースロックという気持ちよくのれるナンバーです。アコースティックなサウンドをベースに、キース・リチャーズが弾くスライド・ギターとセッション参加しているイアン・スチュワートのピアノが超カッコよく、フェイドアウトしていくエンディングに「やめてくれ!」と叫びながら、一抹の寂しさを覚えてしまう曲です。

『レット・イット・ブリード』(Let It Bleedl) 必聴曲③:ミッドナイト・ランブラー(Midnight Rambler)

ザ・ローリングストーンズとしては珍しい7分近い長尺の曲で、リズムやテンポを度々変化させながら進むキース・リチャーズ曰く「ブルース・オペラ」の名曲です。小気味よいシャッフルビートで始まり、途中スローダウン。だんだんテンポアップして最後は元のビートに戻るという構成で、リズムチェンジの瞬間のチャーリー・ワッツのドラムがカッコいいので、そんなところにも注目して聴いてもらえれば幸いです。

『レット・イット・ブリード』(Let It Bleedl) 必聴曲④:無情の世界 (You Can't Always Get What You Want)

ロンドン・バッハ合唱団のアカペラコーラスで始まるこの曲もザ・ローリングストーンズの代表曲として広く認知されており、ライブでも度々演奏されるナンバーです。You Can’t Always Get What You Want “欲しいものがいつでも手に入るとは限らない”=「無情の世界」という放題の短絡的な発想にも絶句してしまいますが、とにかく曲自体は素晴らしいの一言です。

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