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ドライブで聴きたい「ザ・ビートルズ」のアルバム:Abbey Road(アビー・ロード)

ドライブで聴きたい「ザ・ビートルズ」のアルバム:Abbey Road(アビー・ロード)
画像:楽天

1969年にリリースされた実質ビートルズ最後のアルバムです。ゲットバックセッションの後、ポールからプロデューサーのジョージ・マーチンに「もう一枚だけアルバムを作りたい」という申し出があったことから制作がスタートするこの作品も結果として歴史に残る名盤になりました。

あくまで筆者の個人的な意見ですが、このアルバムのキーワードは“開き直り”です。あまりにその存在が大きくなり過ぎたビートルズは、もはや何をしても何か言われる、何か新しいことを試みても心底満足できないといったジレンマの中にいました。そして、すでに解散が避けられない事実として目の前にあるという状態でもありました。そんな中作られたこのアルバムは、メンバーそれぞれがある意味、開き直って、常識にとらわれず、世間の声も、周りのメンバーのことも気にせずに、伸び伸びと好きなことをしているように感じられる作品になりました。

このアルバムのハイライトは、なんと言ってもB面の3曲目から10曲目のエンディングまで続く圧巻のメドレーです。切れ間なく次々に繰り出される名曲たちは、もっと聴いていたいと思った瞬間に、次の曲へとバトンが渡されるスリリングな展開が続きます。ビートルズの本当の最後を飾る走馬灯のようにも感じられるこのメドレーは文字通りの「ジ・エンド」で大団円を迎えます。

ですが、この後アルバムでは「ジ・エンド」の演奏終了後14秒間の無音の間を開けて、唐突にポールの生ギターによる軽快な弾き語りナンバー「ハー・マジェスティ」が25秒間収録されており、何の前触れもなくプッツンと終わります。それが本当のビートルズの最後です。

【収録曲】
1. カム・トゥゲザー Come Together(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
2. サムシング Something(作詞・作曲 George Harrison)
3. マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー Maxwell’s Silver Hammer(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
4. オー!ダーリン Oh! Darling(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
5. オクトパス・ガーデン Octopus’s Garden(作詞・作曲 Richard Starkey)
6. アイ・ウォント・ユー I Want You (She’s So Heavy(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
7. ヒア・カムズ・ザ・サン Here Comes The Sun(作詞・作曲George Harrison)
8. ビコーズ Because(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
9. ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー You Never Give Me Your Money(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
10. サン・キング Sun King(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
11. ミーン・ミスター・マスタード Mean Mr. Mustard(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
12. ポリシーン・パン Polythene Pam(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
13.シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー She Came In Through The Bathroom Window(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
14. ゴールデン・スランバー Golden Slumbers(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
15. キャリー・ザット・ウェイト Carry That Weight(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
16. ジ・エンド The End(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
17. ハー・マジェスティ Her Majesty(作詞・作曲 Lennon-McCartney)

『Abbey Road (アビー・ロード)』必聴曲①:「カム・トゥゲザー」

アンダーグラウンドでちょっと危険な匂いがするジョン作曲のロックナンバーです。この曲もエアロ・スミスやジョー・コッカーなど多くのミュージシャンがカヴァーしていることでも知られているいぶし銀の名曲です。

『Abbey Road (アビー・ロード)』必聴曲②:「サムシング」

この曲を含め、このアルバムに収録されているジョージの楽曲2曲は、いずれも素晴らしい出来栄えです。ここまでビートルズの中では比較的目立たない存在だった彼の、ソロ活動での活躍を予感した人も多かったのではないでしょうか。

『Abbey Road (アビー・ロード)』必聴曲③:「オクトパス・ガーデン」

数ある名曲の中で、この曲を必聴曲として取り上げるのは、少し抵抗があるのですが、なんと言っても数少ないリンゴの楽曲ということで、あえてピックアップしました。カントリーっぽい曲調にのせた平和な歌詞が彼のキャラクターと見事にマッチ!

『Abbey Road (アビー・ロード)』必聴曲④:「ヒア・カムズ・ザ・サン」

ジョージの楽曲でアコースティクギターのバッキングリフが印象的なナンバー。メロディアスで軽快な曲なのに、どこかに影があって、不思議な違和感を感じるジョージならではの宗教的な世界観が表現された曲です。

ドライブで聴きたい「ザ・ビートルズ」のアルバム:Hey Jude (ヘイ・ジュード)

最後にご紹介するのは、コンピレーションアルバムで、ビートルズのオリジナルアルバムではありません。

簡単に言うとヒット曲の寄せ集め的なものなので、アルバムとしては、特にコメントすることはありませんが、1970年にアメリカで発売されたこのアルバムには、シングルカットされてはいるものの、どのオリジナルアルバムにも収録されることがなかった名曲などが、ズラリと顔を揃えています。ひょっとすると、何も考えずにドライブ中に聞き流すには一番いいアルバムなのかもしれません。

【収録曲】
1. キャント・バイ・ミー・ラヴ Can’t Buy Me Love(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
2. 恋する二人 I Should Have Known Better(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
3. ペイパーバック・ライター Paperback Writer(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
4. レイン Rain(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
5. レディ・マドンナ Lady Madonna(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
6. レボリューション Revolution(作詞・作曲 George Harrison)
7. ヘイ・ジュード Hey Jude(作詞・作曲Lennon-McCartney-Starky)
8. オールド・ブラウン・シュー Old Brown Shoe(作詞・作曲 George Harrison)
9. ドント・レット・ミー・ダウン Don’t Let Me Down(作詞・作曲 Lennon-McCartney)
10. ジョンとヨーコのバラード The Ballad Of John And Yoko(作詞・作曲 Lennon-McCartney)

『Hey Jude (ヘイ・ジュード)』必聴曲①:「ペイパーバック・ライター」

アルバム「リボルバー」製作時に録音された曲で、結果オリジナルアルバムには未収録。シングルカットされてビルボード誌で1位を獲得しました。スリリングなギターリフと、アカペラコーラスが交互にやってくるノリの良い楽曲です。

『Hey Jude (ヘイ・ジュード)』必聴曲②:「レディ・マドンナ」

1968年3月にシングルとして発売された楽曲。ポールが弾くピアノのバッキングがクールなピアノロックナンバー。ポールのソロコンサートでもよく演奏されており、前触れなくイントロのリフが始まった瞬間、会場は総立ちです。

『Hey Jude (ヘイ・ジュード)』必聴曲③:「レボリューション」

ホワイトアルバムに収録されたスローブルースのレボリューション1とは趣が異なる、テンポアップされた別バージョンが収録されています。ベトナム戦争に対する反戦歌として有名でジョンの代表曲の一つです。

『Hey Jude (ヘイ・ジュード)』必聴曲④:「ヘイ・ジュード」

確かにメロディは美しいし、心に染みる歌詞も素敵です。でもこの曲のすごいところは、ポールが歌う実にクールでロックなボーカルにあると思っています。エンディングへと繋がるバースは圧巻の一言!これぞ魂のロック!

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