ポール・マッカートニーほど、その素晴らしさを一言で表現するのが難しいミュージシャンもなかなかいないかもしれません。そして、世界中で名前を知らない人がいないほど有名な彼ですが、未だにそのとてつもない能力の中のほんの一部分だけしか評価されていないといった印象があることも事実です。

その理由としては、彼ほどあらゆる意味で幅広く、なおかつ、奥深い音楽を作り上げた人が歴史上ほかに見当たらないということ。そして、ビートルズ時代に大ヒットした名曲たちのインパクトがあまりにも強すぎることが影響しているのではないかと考えられます。

続く→「ポール・マッカートニーってどんな人？その③」

1973年にリリースされたシングルで、はっきりいってなんの変哲もないシンプルなロックンロールナンバーです。発売当時、この曲のPVを目にすることがあり、ポールとリンダ、デニー・レインの3人がオープンカーに乗って疾走するシーンが印象的でした。まさにドライブデートにぴったりのノリノリの一曲です。

この曲のように、工夫のない！？　どストレートなロックをとってもカッコ良く演奏してしまうのもポールの才能の一つだといえるかもしれません。歌詞も「M6の高速道路から南のリヴァプールへ向かう」などという、実にたわいもない内容で、ほとんど意味不明です。

それでも、妙にカッコいい！ とにかく身体を動かしたくなる！ 少し間をあけるとまた聴きたくなる！ （実際のところ私は、2ヶ月に1回程度、この曲を必ずリピートして聴いています。）そんなポールの魅力を垣間見ることができるおすすめナンバーです。