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【50代以上の大人カップルへ】デートで聴きたいビリージョエルの名曲10選を解説とともにご紹介

まっぷるライフスタイル編集部

更新日: 2024年9月11日

【50代以上の大人カップルへ】デートで聴きたいビリージョエルの名曲10選を解説とともにご紹介

ポップ・ロックのスーパースターとして、1970年代の半ば以降、スマッシュヒットを連発した生粋のニューヨーカー、ビリー・ジョエル。
元々、美しいメロディやノリが良い軽快なナンバーも多く、大人デートにぴったりな曲には事欠かないのですが、今回は、そんな中でも特におすすめのナンバーを10曲セレクトしてみました。デートのシチュエーションに合わせて聴いてみててください。

ビリー・ジョエルってどんな人?

Billy Joel(ビリー・ジョエル)は、本名William Martin Joel(ウィリアム・マーティン・ジョエル)で、1949年5月9日、アメリカ・ニューヨーク州のサウス・ブロンクスに生まれました。全世界でトータル1億5000万枚以上のレコード・セールスを記録した希代のヒット・メーカーとして知られるミュージシャンです。

1970年代以降、ソングライター、ボーカリスト、ピアニストとしてその才能を発揮したビリー・ジョエルですが、実は、やや遅咲きであることでも有名です。長きに渡り鳴かず飛ばずの下積み時代があり、時には鬱病に悩まされて精神病院に入院したこともあるといわれています。

ビリー・ジョエルが有名になったのはいつ?

彼の名声が世界中に知れ渡ることになったのが、通算で5枚目のソロアルバムになる「ストレンジャー」です。(その後、それ以前にリリースされた「ピアノ・マン」「ニューヨーク物語」などのアルバムも、改めて見直され高い評価を得ることになりましたが…。)このアルバムは全米アルバムチャート2位を記録、続く「ニューヨーク52番街」では全米1位と、この時期、まさに世界中で人気が大爆発します。この2枚のアルバムから生まれたヒット曲の数々は、今も彼の代表曲として知られているものばかりですが、実は、ビリー・ジョエルの真骨頂はその後です。

スーパースターとなって、生きるための心配がなくなったビリー・ジョエルがその後に発表した「グラス・ハウス」「ナイロン・カーテン」「イノセント・マン」という3枚のアルバムは、アーティストとしての彼の才能が存分に発揮された、音楽史に残る傑作ばかりです。この3枚のアルバムを聴いてもらえば、ビリー・ジョエルが真の天才であることがわかっていただけると思います。

大人デートで聴きたいビリージョエルの名曲10選

大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲①: The stranger(ストレンジャー)

1977年にリリースされたアルバム「The stranger(ストレンジャー)」に収録された1曲です。哀愁漂う口笛で始まる印象的な導入部から、跳ねるようなアップテンポのビートへと続くポップロックです。

日本では、この曲で彼の存在を知った人も多いと思いますが、筆者も高校時代に、わら半紙に刷られた遠足のしおりにピンクレディのヒット曲などと一緒に、この曲が載っていたのを覚えています。

あまりに大ヒットし過ぎたことで、当時は少し敬遠気味だったのですが、今、改めて聴いてみると、非常に緻密に作り上げられた楽曲で、その隙のなさには感服するばかりです。ここで言うストレンジャーは「自分自身や、よく知っている人の中にいる見知らぬ誰か」のことですが、デートでお出かけした時や、2人だけで過ごす時間の中で、お互いの内面に潜むストレンジャーを発見するきっかけにでもなればいいかと。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲②:Scean from an Itarlan restaurant(イタリアンレストランにて)

こちらもアルバム「The stranger(ストレンジャー)」からの1曲です。タイトルそのままに、イタリアンレストランの中での1シーンから物語が始まります。

曲中ではっきりとは示されていませんが、おそらく昔付き合っていた2人が時を経て再会し、レストランでワインと食事を楽しみながら昔話に花を咲かせるといった内容の歌詞だと思われます。この曲のすごさは、ロマンチックで、ノスタルジックで、まるで映画を見ているように壮大な物語をわずか7分半程度の楽曲の中で見事に表現し切っている点でしょう。まさに、ビリージョエルが天才と呼ばれるゆえんがここにあると言っても過言ではありません。

余談ですが、ビリー・ジョエルは大衆的な酒場やレストランを好む人物としても有名です。彼は、そこにさまざまな物語があることを知っていたのでしょう。街やお店、そこに暮らす人々を描かせると彼の右に出る人はいないように思います。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲③: Just the way you are(素顔のままで)

もう1曲、アルバム「The stranger(ストレンジャー)」から。

「ありのままの君が好きだ。何があっても君を離さないよ」と歌う熱烈なラブソングで、ビリー・ジョエルが当時の妻、エリザベス・ウェーバーにために作った曲だといわれています。美しいメロディとボサノヴァ調のリズム、都会的で洗練されたサウンドがマッチしたまさに大人デートにもってこいのナンバーです。

ビリー・ジョエル自身もライブでは必ずといっていいほど演奏しますが、数多くのミュージシャンがこの曲をカバーしていることでもわかる通り、曲が持つ普遍的な美しさや完成度の高さが広く世の中に評価されていて、もはやスタンダードナンバーとして認識されていると言っても過言ではありません。大人デートのあらゆるシチュエーションに合うことは間違いありません!

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲④: Don’t ask me why(ドント アスク ミー ファイ)

1980年にリリースされたアルバム「Glass houses(グラス・ハウス)」に収録された1曲です。アルバム、グラス・ハウスは、ある意味、それまでのビリー・ジョエルの印象を大きく変えることになった1枚だったといえます。私も初めてこのアルバムを聴いた時には、「彼が本当にやりたかったことは、これだったのか!」と衝撃を受けたことを覚えています。

メロディメーカーとして天才的な能力を発揮してきたビリー・ジョエルが少し粗野な印象を与えるロックン・ロールや、ちょっと難解でクリエイティブなロックミュージックの世界を表現した、まさにコンセプト・アルバムともいえる1枚です。

そんなアルバムの中でも、ここで取り上げたドント・アスク・ミー・ファイは、とってもナチュラルで着飾らない素のビリー・ジョエルが感じられる1曲になっています。ラテン調の軽快なリズムに乗って「何故?なんて聞くな。特に理由なんてないよ!」と言い切る彼の肩からは不要な力が抜けていて、心底リラックスしているように感じられます。デートというよりは、大切な人と自然体で過ごす日常の一コマを彩る1曲としておすすめです。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲⑤: Allentown (アレンタウン)

1980年のアルバム、グラス・ハウスに続いて1982年にリリースされた「The nylon curtain(ナイロン・カーテン)」は、前作を凌ぐ衝撃を世の中に与える1枚になりました。

サイケやプログレ、テクノなど、ある意味イギリスを中心としたヨーロピアンロックの世界観が端々に垣間見えるこのアルバムは、「俺は、ただのヒットメーカーじゃないぞ!」という彼なりの思いがこめられている1枚ではないかと思っています。

オープニングチューンのアレンタウンは、衰退しつつある工業都市を舞台に、そこに生きる人々をテーマにした社会的なメッセージ性が強い1曲です。時折聴こえてくるハンマーで鉄を叩くようなにぶい金属音と、煙突から蒸気が噴き上がるような効果音が、ひなびた地方都市の情景を彷彿とさせてくれます。タイトで力強いリズムに乗せたシンプルで美しいメロディが心に染みるこの曲は、ぜひお出かけデート時の定番ソングにリストアップして欲しい1曲です。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲⑥: Uptown girl (アップタウンガール)

ナイロン・カーテンの翌年1983年にリリースされたアルバム「An innocent man(イノセント・マン)」。ここでもビリー・ジョエルはいい意味で世間の期待を見事に裏切ってくれました。

前作から一転して、このアルバム全体を通したコンセプトはアメリカン・オールディーズの世界観です。アルバムに収録された10曲は、どこかにノスタルジックなフレーバーが香る曲ばかりで、ここへ来てビリー・ジョエルが原点回帰した作品といえるかもしれません。

結果として多くのヒット曲を出したアルバムになりましたが、中でも全米3位、全英1位を記録したこのアップタウンガールは、ビリー・ジョエルが少年時代に好んで聴いていたとされる1960年代初頭のドゥワップグループ、フォー・シーズンズの音楽に大きく影響された作りが秀逸。軽快なリズムと覚えやすいメロディで、誰もが自然と体を動かしたくなるナンバーです。ダウンタウンで暮らす若者が、上流階級のお嬢様を射止めようとするという歌詞の内容も、まさに希望に満ちた古き良き時代のアメリカンドリームをテーマにしたものだといえます。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲⑦: I got to extrems(愛はエクストリーム)

1989年にリリースされたアルバム「Storm front(ストーム・フロント)」に収録された1曲で、少しやさぐれたビリー・ジョエルが周囲の目を気にせず、突っ走っるようにして作ったストレートなロックナンバーといった印象の曲です。

そんな曲だからこそ、勢いが半端ないのが最大の特徴で、突風が吹き抜けるように過ぎる4分半は圧巻の一言です。「俺にはハイかローしかない。中間ってやつがないんだ。とにかく極端な人間なんだ。」と、まるで彼の本心を音楽の力を借りて告白しているかのような内容で、その世界観は不思議な説得力で胸に迫ってくるものがあります。

邦題の「愛はエクストリーム」は、正直、その歌詞の内容からすると、かなりぶっ飛んだ意訳だといえそうですが、曲を聴いた印象としては、まさに言い得て妙で、スピーディでエネルギッシュ、暴走する愛の形を表現しているようにも思えます。大人デートというよりは、若い二人の情熱的な愛に寄り添うナンバーといったところでしょうか?

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲⑧: Honesty (オネスティー)

1979年にリリースされたアルバム「52nd street(ニューヨーク52 番街)」に収録された1曲です。人の心を揺さぶる力があるドラマチックなバラードナンバーで、ビリー・ジョエルの代表曲の一つというだけではなく、彼のファンではない人でも一度は耳にしたことがあるであろうという超有名なナンバーです。

世界中で大ヒットしましたが、中でも特に日本で人気が高い曲で、ベストアルバムでも日本版にだけ収録されていたり、西城秀樹佐藤竹善アンジェラ・アキなど数え上げるとキリがないほど多くの日本人アーティストがカバーしていたりもします。日本人の心の琴線に触れる何かがこの曲の中にあるのは、同じ日本人として理屈抜きでわかる気がします。

「オネスティー(誠実さ)という言葉は、なんて悲しい言葉なんだ」という切な過ぎる歌詞である反面、それを、愛するあなたにだけ求め続けるという、かなり押しの強いラブソングでもある側面を持つこの曲は、その真髄が共有できる相手と、ゆったりと過ごせる時間の中で聴きたい1曲です。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲⑨: My life(マイライフ)

こちらも「52nd street(ニューヨーク52 番街)」に収録されている1曲です。ポップスター、ビリー・ジョエルの面目躍如の大ヒットナンバーで、ライブでもオープニングやエンディングなど重要な場面で演奏される曲です。

リズムセクションだけで始まるイントロで、ジャパン公演では「さくら」をモチーフにした演奏をしてみたり、別のライブではベートーベンの第九シンフォニーをモチーフにしたりして、もったいをつけて会場を充分に温めてから本編へ入るのが彼の常套手段になっています。

物語は古い友人との会話の内容を軸に進んでいきますが、結論としては「I don’t care what you say anymore, this is my life. Go ahead with your own life, leave me alone(どうしようが俺の勝手だ。君は君の人生を生きてくれ。俺のことは放っておいてくれ!)」ということで、彼の根本的な人生哲学がストレートに表現された1曲といえるのかもしれません。

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大人デートで聴きたいビリー・ジョエルの名曲⑩: Piano man(ピアノマン)

1973年にリリースされたアルバム「Piano man(ピアノ・マン)」に収録された1曲で、ビリー・ジョエルにとって最初のシングルでもあります。

彼がLAのピアノラウンジで歌手として働いていた頃の実体験をもとにして作られた曲というのはあまりにも有名な話ですが、曲中の登場人物もすべて実在の人物をモデルにしていると後にビリー・ジョエル自身が語っています。なんと言っても、この曲が持つ哀愁やロマンティシズムは圧倒的で、曲が表現している世界が目の前に広がっているような錯覚を起こしてしまうほどのリアリティで胸に迫ってきます。

ライブではアンコールなどで演奏されることも多く、サビの「Sing us a song you’re the piano man(歌ってくれよ!ピアノ・マン)」のフレーズは、コンサート会場全体が一体となって大合唱して、感動的なクライマックスへと誘ってくれます。そんな瞬間に立ち会うことができれば、まさに曲の力、音楽の力がいかに大きなものであるかを実感できるはずです。

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