1970年にリリースされたアルバム「Layla and other assorted love song（いとしのレイラ）」に収録された1曲です。

この年に結成されたクラプトンを中心とした4人組のバンドDerk and the Commons（デレク・アンド・ザ・ドミノス）名義で発表された2枚組のLPで、レコーディングにはデュアン・オールマン（オールマン・ブラザーズ・バンド）が参加したことでも知られているアルバムです。アルバム全体に粒揃いの名曲が揃っており、文字通りクラプトンの代表作であり、ロック史に残る名盤といえるでしょう。

タイトルチューンのレイラは、エリック・クラプトンがジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドへの想いを込めて作った熱烈なラブソングです。曲の前半は誰しもが聞き覚えがあるであろう、あの有名なギターリフが炸裂するスリリングな展開で、曲の後半は美しいピアノのバッキングにのせてクラプトンとオールマンの奔放なギターソロが支配するファンタジックな世界が広がります。

1977年にリリースされたアルバム「Slowhand（スローハンド）」に収録された1曲です。

アルバム発売当初は、それほど目立つ曲ではなかったにもかかわらず、その後、ライブの度に演奏されるなどしたこともあって、いつの間にかクラプトンの代表曲のような扱いになったスローバラードです。

パーティへ出かけるカップルをテーマにした楽曲で、「And I say Yes you look wonnderful tonight（そして僕はこたえる「今夜の君はとても素敵だよ」と）」という歌詞からもわかる通り、とてもストレートな言葉で愛をささやく、とことん甘いラブソングに仕上がっています。大人デートのどんなシチュエーションにでもマッチするこの曲も、当時の恋人・パティ・ボイドと一緒にポール・マッカートニー主催のパーティーへでかける時に作曲された、限りなく実話に近い作品だといわれています。