2008年リリース、いきものがかりの10枚目のシングル「ブルーバード」。NARUTO -ナルト- 疾風伝のオープニングです。オリコンによるいきものがかりのシングルランキングでは3位の人気曲で、公式YouTubeの再生数は3300万回を突破。アニメを見ていない人でも知っている人が多いアニソンです。ボーカル吉岡さんの天に届くような突き抜けた歌声、「はばたいたら戻らないと言って 目指したのは蒼い蒼いあの空♩」のフレーズを聴けば、「ああ！」となるでしょう。複数の野球選手の登場曲にも使われていました。独特なリズムで難易度の高い楽曲ですが、カラオケで歌ったらスカッとしそうですよね。

1996年リリースのJUDY AND MARYの「そばかす」。アニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」のオープニングでミリオンヒットを記録しました。放送から25年以上が経ちますが、アニソン枠だけでなくカラオケの定番曲としても人気ですよね。この曲の面白いところは、アニメの内容と全くリンクしていないことで、メンバーも「るろうに剣心」のOPに使われるとは知らずに、「アニメのテーマソング」という注文だけで曲を作ったそう。そのミスマッチが大ヒットにつながっています。カラオケではアニメ映像が流れるので、幕末〜明治の時代にも関わらず、剣心と薫のどこか可愛い2人を見ながら歌えるのは最高ですよね。

劇場版「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「魂のルフラン」。1997年にリリースされた高橋洋子さんのシングルです。「ルフラン」とは「リフレイン」のフランス語で、魂のルフランは魂の繰り返し、輪廻転生のこと。アニメの世界観たっぷりで、高橋洋子さんの美しくパワフルな歌声で大ヒットを記録しました。カラオケでも「残酷な天使のテーゼ」と同様の人気を誇り、「残天派」か「ルフラン派」で主張しあうのも楽しいですよね。「私に還りなさい 記憶をたどり…」とささやくような呼びかけで始まりますが、途中で急なアップテンポに切り替わる、儚さと力強さが美しいアニソンです。

社会現象を巻き起こした新海誠監督の映画「君の名は。」。.主題歌は2016年にリリースされたRADWIMPSの「前前前世」で、空前の大ヒットを記録しています。三葉（みつは）と瀧くんの入れ替わりと、姿カタチが変わっても何度生まれ変わっても君を探し出すという、「魂の片割れ」がテーマ。歌には映画の内容さながらにリアルとロマンがふんだんに盛り込まれており、「君の前前前世から僕は 君を探しはじめたよ」とキャッチーなメロディーラインは、観る人聴く人の心をガッチリと掴みました。ノリとテンポの良い楽曲で、カラオケで歌ったら盛り上がること間違いなしのアニソンですよね。

「ごめんね素直じゃなくて」と言えば「セーラムーンの曲！」と分かる人が多いのではないでしょうか。30代半ば〜40代前半の女性たちの神アニメだった「美少女戦士セーラームーン」。「ムーンライト伝説」は無印と次作Rのオープニングで、セーラームーンを象徴する楽曲でした。「月の光に導かれ何度も巡り会う」という歌詞に、うさぎとまもちゃんの運命的な恋を思い出してしまいますよね。約30年前のアニメですが、周年ごとにイベントがあり、ミュージカルやグッズ展開などが今でも断続的に行われ、今もなおセーラー戦士たちの人気は衰えることはありません。アニソンとしての人気も高く、若い人がカラオケで歌ったら、先輩たちが間違いなく喜んでくれますよ。

2022年6月にデジタル配信された「新時代」。映画「ONE PIECE FILM RED」の主題歌です。ヒロイン・ウタの歌唱を担当したAdoさんの歌で、中田ヤスタカさんが手がけました。映画を見ていなくても、CMでバシバシ流れていたため知っている人も多いのではないでしょうか。キャッチコピーのひとつに「その歌声がもたらすのは、永遠の幸せか、無限の牢獄か」という意味深なものがあり、世界の歌姫・ウタの行く末が想像されます。「新時代」は動画の公開から半年で再生数は1億回を突破。2022年の動画再生数の2位を記録しており、カラオケで間違いなく盛り上がれるアニソンの仲間入りを果たしました。

「呼吸を止めて1秒あなた真剣な目をしたから」の歌い出しに、懐かしさを感じる人が多いでしょう。アニメ「タッチ」の第一期オープニングで、小気味良いテンポが特徴。「星屑ロンリネス」「ためいきの花だけ束ねたブーケ」といった美しい歌詞も魅力です。岩崎良美さんが軽やかに歌っていて、アニソンの枠にとらわれない人気の楽曲で、1985年にアニメ化されてから35年以上経ちますが、今もなお歌い継がれる名曲。これまで多くの声優さんやアーティストにカバーされてきました。リアルタイムでアニメを視聴していなかった世代でも、夏休みなどに何度も再放送されていたため、カラオケでは絶対に歌うという人も多いのではないでしょうか。

イントロが始まった瞬間に世界に引き込まれる「残響散歌」。アニメ「鬼滅の刃 遊郭編」のオープニングでAimerさんの楽曲です。「声よ轟けその向こうへ」という歌詞のサビは、切ないながらもパワフルで心揺さぶられる人が多いはず。2022年にリリースされてオリコンチャート週間1位、2021年に先行配信されたときも、DL、ストリーミング数1位を獲得しています。動画再生数は2023年1月現在で1.4億回を突破。次世代に紡がれるアニソンとして、カラオケでも大人気の楽曲ですが、音域が広く難易度が高めなので、歌えたらとてもカッコイイですよね。

「紅蓮華（ぐれんげ）」は2020年にリリースされたLiSAさんの15枚目のシングルで、アニメ「鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編」のオープニング。社会現象を巻き起こした鬼滅の刃は「紅蓮華」人気もあいまって、アニメもアニソンも確固たる地位を確立しました。LiSAさんはアーティストの一発撮りをしているYouTubeのチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演し、「紅蓮華」で魂の叫びを披露。再生数は2023年現在1.2億回を超えています。「紅蓮華」は表現力が求められるとても難易度の高い楽曲ですが、間違いなく次世代に歌い紡がれるアニソンのひとつ。鬼滅ファンの人はカラオケでカンペキに歌えるようになりたいですよね。

アニソンと聞いたら真っ先に「残酷な天使のテーゼ」を挙げる人が多いのではないでしょうか。社会現象にもなった「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングで、アーティストは高橋洋子さん。アニメも曲も大ヒットし、アニメを見ていない人でもカラオケで熱唱する人が多いですよね。神がかった歌詞に高橋洋子さんのパワフルな歌声は、聴く者を圧倒します。発売から25年以上が経っていますが、アニソンの枠にとらわれず、カラオケの人気チャートにいまだランクインする楽曲で人気が衰えることはありません。「神話になれ！」の魂の叫びの通り、まさにアニソン界の神話になったと言っても過言ではないですよね。