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おすすめ粉ミルクタイプ③:母乳に近い味重視派におすすめの粉ミルク
赤ちゃんが成長するにつれ、母乳だけでは量が足りなくなることも。どの粉ミルクも母乳に近い成分で、どれを選んでも問題はありませんが、いつもと違う味でちゃんと飲むかな…と粉ミルク選びに慎重になりますよね。
全7商品のうち、味に繊細な赤ちゃんが「このミルクなら飲んだ!」と口コミが多かったのが「バランスミルク」と「すこやかM1」。
甘さが控えめなものにすると、ミルクばかり飲むようになってしまった…ということを防げますよ。また小缶タイプがあるブランドは、使い切れて便利です。
それでは、おすすめの2商品を詳しく見ていきましょう!
母乳に近い&栄養豊富な粉ミルク「江崎グリコ アイクレオ バランスミルク」
栄養バランスはもちろん、味・香り・色にまで母乳に近づけた粉ミルク。
味はあっさりとした甘さで、完母でも嫌がらずに飲んでくれた!という声が多い商品。母乳に近い少し黄色味がかった色は、とくに初乳に多く含まれるβ-カロテンによるもの。
プラスアルファの栄養が多いものの価格が高く、完全母乳のママが、少しミルクを足したいときによく使われています。
■どんな粉ミルク?
1913年に小児科グループが開発した粉ミルクを原点とする商品。200人を超える栄養士が開発やサポートに携わっていて、栄養面でも注目されています。
日本で初めて、母乳のたんぱく質である「乳清たんぱく質」と「カゼイン」の比率を母乳に近づけたほか、塩分が母乳とほぼ同量のため、体重が気になる赤ちゃんにもおすすめです。
開封後1カ月と賞味期限が短いのは、保存料不使用で比較的有害な添加物が少ないため。
■こんな人におすすめの粉ミルク
✓完全母乳 ✓混合栄養 ✓母乳に近い ✓減量 ✓添加物が気になる
■粉ミルク「江崎グリコ アイクレオ バランスミルク」商品データ
◎溶けやすさ:溶けにくい。回すと玉になって残り、振ってやっと溶ける
◎泡:少なめ。色はやや黄色味がかっている
◎粉:粒が大きくしっとりとしていて、まとまりがある
◎味:甘さ控えめで、後味もあっさりしている。「すこやか」と似た粉っぽい風味がある。甘みの強さは全7商品中「7位」
◎母乳に近い味:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「6位」
◎展開:大缶・小缶・スティック・液体
やさしい甘さ&徹底した品質管理の粉ミルク「ビーンスターク すこやかM1」
甘さ控えめのやさしい味わいの粉ミルク。粉ミルクへの移行がスムーズだった、という口コミが多い商品。
とくに免疫研究に力を入れていて、免疫機能を高める「シアル酸」や「母乳オリゴ糖」のほか、最新の研究から感染症やウイルスから赤ちゃんを守る「オステオポンチン」という成分を日本で初めて配合。そのため、産後すぐから完全ミルクのママからも人気の粉ミルクです。
■どんな粉ミルク?
半世紀以上にわたり母乳研究を続け、プラスアルファの栄養素が多い粉ミルク。
良質な原材料はもちろん、生産・品質管理を大切にしていて、国際的な食品安全マネジメント規格「FSSC22000」の認証を取得。製品は、原材料・充填前の中間製品・最終製品の3回にわたって検査をし、缶や包装、ダンボールに至るまで、厳格なチェックをするという徹底ぶり。
助産院で使われることも多い商品です。
■こんな人におすすめの粉ミルク
✓混合栄養 ✓完全ミルク ✓免疫力アップ ✓品質管理
■粉ミルク「ビーンスターク すこやかM1」商品データ
◎溶けやすさ:検証ではお湯に入れて回すとやや溶け残ったが、その後すぐ溶けた。実際使った感じではよく溶ける
◎泡:泡立つ。すべての商品のなかで一番白い
◎粉:比較的さらさらしている
◎味:甘さ控えめ。後味もあっさりしている。「バランスミルク」と似たような粉っぽい風味がある。甘みの強さは7商品中「6位」
◎母乳に近い味:7商品中「2位」
◎コスパ:全7商品中「5位」
◎タイプ:大缶・小缶・スティック・液体
おすすめ粉ミルクタイプ④:便秘・消化に良い!重視派におすすめの粉ミルク
月齢の早い赤ちゃんはお腹の筋力が弱く、便秘がちになってしまう子も。離乳食を始めたときに便秘になったりもします。
そんなときは、粉ミルクを変えるのも一つの手。
とくに注目したい成分は、母乳にも含まれる「ガラクトオリゴ糖」。整腸作用のあるたんぱく質で、腸内のビフィズス菌を増やしてくれます。糖は便秘解消に効果があるので、「オリゴ糖」や「乳糖」が多く含まれている粉ミルクを選んでみましょう。
7商品のなかで、便秘が改善したダントツで口コミが多かったのが「はいはい」。「E赤ちゃん」は便秘改善のほかに、粉ミルクを消化しやすい特徴があります。まずは人気の「はいはい」からご紹介します!
便秘しがちな赤ちゃんにおすすめの粉ミルク「和光堂 はいはい」
便秘が改善された!便秘知らず!という口コミが、もっとも多い粉ミルク。
整腸作用のある「ガラクトオリゴ糖」は、ほかのメーカーの商品に含まれているものもありますが、こちらは含有量が多く母乳を参考にした量が含まれています。甘めの味わいで、ミルクをあまり飲まない赤ちゃんの食欲が上がることも。低価格のため完全ミルクのママからも人気です。
■どんな粉ミルク?
100年以上前に、日本で初めて粉ミルクを製造・販売した「和光堂」の粉ミルク。
「赤ちゃんを栄養不足から救いたい」というコンセプトで、広告宣伝費を使わず良心的な価格もうれしい商品。
原料となる牛乳に含まれ、母乳にはない「β-ラクトグロブリン」を低減し赤ちゃんへの負担を軽減。遺伝子組み換えの原料が少ないのも特徴です。
■こんな人におすすめの粉ミルク
✓便秘 ✓コスパ ✓完全ミルク ✓混合栄養 ✓完全母乳 ✓食欲増進
■粉ミルク「和光堂 はいはい」商品データ
◎溶けやすさ:検証ではお湯に入れて回すと、わずかに溶け残ったが、その後すぐに溶けた。実際に使った感じでは、さっと溶ける
◎泡:泡は少なく、細やか
◎粉:さらさらしている
◎味:はじめは甘く、後味はあっさり。においが少ない。甘みの強さは全7商品中「4位」
◎便秘改善:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「2位」
◎タイプ:大缶・小缶・スティック
消化を助ける粉ミルク「森永乳業 E赤ちゃん」
消化の良さが特徴の粉ミルク。原料である牛乳のたんぱく質を細かく分解して「ペプチド」にしているため、消化・吸収を助けてくれます。
新生児など消化機能が未熟な赤ちゃんでも負担がなく飲めるため、産院で使われていることも。
また腸内環境を整える「ラクトフェリン」や3種類の「オリゴ糖」が含まれており、便秘が治ったという口コミも多い商品です。
■どんな粉ミルク?
同じ森永乳業の「はぐくみ」をベースに作られた粉ミルク。
消化に良いだけでなく、第97回日本小児科学会でミルクアレルギーの予防になると認められていて、家族がアレルギーを持っていたり、アレルギーが心配だったりする赤ちゃんにもよく飲まれています。全商品の中でもっとも価格が高いのも特徴です。
大缶やスティックのほか、詰め替えできるエコらくパックがあり、使いやすいのも魅力です。
■こんな人におすすめの粉ミルク
✓便秘 ✓体が弱い ✓アレルギー予防
■粉ミルク「森永乳業 E赤ちゃん」商品データ
◎溶けやすさ:検証ではお湯に入れてまわすとわずかに溶け残った。その後、数回回して溶けるがさっと溶ける感じではない
◎泡:ほぼ立たない・全商品中、一番泡立ちが少ない。やや黄色味がかっている
◎粉:ややしっとりしている
◎味:大豆のような独特のにおいがある。大豆のような甘さで、後味も甘みがある。甘みの強さは全7商品中「5位」
◎消化に良い:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「7位」
(エコらくパック詰め替え用:9/10位*森永乳業「エコらくパック」、ほほえみ「らくらくキューブ」を含めた場合)
◎タイプ:大缶・小缶・エコらくパック・スティック
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】ブラックフィッシュ
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国内、海外を問わず、旅行系のメディアを制作するチーム。30年近くにわたって、旅行ガイドブックや旅雑誌などを制作し続けています。とくに箱根や千葉、新潟は、現地での広いネットワークを生かして多彩な情報を発信。各地をじっくりとめぐったからこそ見つけられた、知られざる穴場スポットも続々と発掘していきます。 さらに、それぞれ異なる趣味趣向を持ったメンバーが集まっていますので、多彩なジャンルの記事も手がけていく予定です!