いずれ行くカラオケに備えて練習しておきたい。ここからは、もっと時間がある方にカラオケ上達を早めてくれるグッズをご紹介。

必要なのは才能じゃない。練習、練習、練習、それだけだ。

とは、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスの名言。もちろんカラオケに関しても同じで、日々の積み重ねは何よりも大切なことです。上達のコツを押さえるために「ヒトカラ」という最適な練習場所はありますが、時間や金銭の問題で毎日行くのはちょっと考えもの。

じゃあ自宅で！……家族と一緒、または集合住宅に住んでいると大きな声はなかなか出せませんよね。そこでおすすめなのが「1人deカラオケDX」の導入です。

画像：楽天市場

楽曲＆防音マイクに向かって出した声が自分の耳（イヤホン）へと返ってくる仕様。PCやスマホへかんたんに接続できるので、ほとんどこれ1つで完結している便利なアイテムです。朗々と歌い上げた場合に多少の音漏れは発生しますが、このマイクの有無で比べると周囲へ聴こえる音の差は歴然！

実売価格6,000円前後は少々悩ましいところですが、カラオケボックスのフリータイム（平日夜）がだいたい1,500円くらい。4回以上練習すれば元をとれると考えれば、かなりよい買い物といえるでしょう。

本気でカラオケに取り組みたい方は、練習に「パワーブリーズ」を取り入れてみましょう。手のひらサイズの小さな器具ですが、呼吸筋のトレーニングに大きな効果をもたらしてくれるのスグレモノ。ミュージシャンはもちろん、水泳やマラソンのアスリートも愛用している注目アイテムなのです。

使い方はかんたん。最初に負荷を設定したら、お好みで鼻栓（ノーズクリップ）を装着※。猫背にならないよう姿勢を保ちつつ、マウスピースをしっかり口にくわえます。肺の空気を追い出すように息を吐きだし、勢いよく息を吸う。その後またゆっくり息を吐いたら勢いよく吸って――この繰り返しです。

画像：楽天市場

呼吸30回を1セット、1日2セットを目安に行って、30回の“吐いたり吸ったり”が楽にできるようになったら負荷設定を上げていきましょう！

と、文字にすると何てことはないパワーブリーズ。でもこれ、経験者にはわかってもらえると思うのですが、正直ものすごくキツイのです。緑→青→赤の順番で難易度が上がるのですが、赤なんてまともに呼吸させてもらえません――その昔、アマチュアバンドのボーカルを務めていたため自信はあったのですが……。

画像：楽天市場

鍛えられる箇所は横隔膜を中心とした呼吸筋。そう、歌の上達には必須ともいえる腹式呼吸のカナメ“横隔膜”を意識的に強化するにはもってこいの練習グッズなのです（逆に言えば、腹式呼吸が上手にできないと本当に息が苦しい）！

正直、音程やリズム感などのテクニック面には何の効果もありません。ですが、声量や肺活量といった歌うための基礎的なコツを身につけるためには欠かせないアイテムと断言してもよいでしょう。

※鼻栓をつけたほうが効果は大きいそうですが、著者にはちょっと使いづらかったので……