目次
一度は観ておきたい! 不朽の名作ミュージカル映画
おすすめのミュージカル映画14. サウンド・オブ・ミュージック
あれもこれも、この映画から!
「ドレミの歌」や「エーデルワイス」といった曲名を聞いて「ああ、映画音楽の」と思う人はどれぐらいいるでしょう。むしろ、古くから世界中に伝わる民謡のようなものと思う人が多いのではないでしょうか。しかし驚くなかれ、どちらの曲も1965年、映画『サウンド・オブ・ミュージック』のために作られたのです。
その他にも「私のお気に入り」「ひとりぼっちの羊飼い」など、ずっと昔からあったようなメロディが次々と登場します。今やスタンダードとなった楽曲たちが元々はどんな場面で歌われていたのか、ぜひチェックしてみてください!
映画の詳細データ | |
公開年 | 1965年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ロバート・ワイズ |
出演者 | ジュリー・アンドリュース/クリストファー・プラマー/エリノア・パーカー ほか |
時間 | 174分 |
おすすめのミュージカル映画15. 雨に唄えば
古いミュージカル映画の入門に最適!
舞台は1927年。当時主流だった「無声映画」に代わって「トーキー映画」が進出してきた時代の「映画制作舞台裏あるある」をユーモアたっぷりに描いた作品です。何よりとにかく完成度が高く、面白い! 名作とされる古いミュージカル映画をどれか一本観てみたいという方には、これをおすすめするかもしれません。
なおタイトル曲の「雨に唄えば」は映画オリジナルではなく、1927年当時の流行歌だとか。また豆知識として、ヒロインを演じるデビー・レイノルズは、『スター・ウォーズ』のレイア姫で有名なキャリー・フィッシャーのお母さんです。
映画の詳細データ | |
公開年 | 1952年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン |
出演者 | ジーン・ケリー/ドナルド・オコナー/デビー・レイノルズ ほか |
時間 | 103分 |
おすすめのミュージカル映画16. オズの魔法使
送り仮名は付けないのが正式なタイトル
『風と共に去りぬ』という歴史的大作の生まれた1939年、ミュージカル映画の世界にもひとつの偉大な作品『オズの魔法使』が誕生(ちなみに、どちらも監督はヴィクター・フレミング。すごい話です)。子役時代のジュディ・ガーランドが美声を披露した「虹の彼方に(Over The Rainbow)」は、世界中から愛されるスタンダードとなりました。
モノクロ映画かと思いきや、オズの国へ繋がる扉を開けた瞬間に色彩が広がる演出は鳥肌もの。大昔の映画ですが、一度は観ておきたい名作です。お子様との鑑賞にも向いています!
映画の詳細データ | |
公開年 | 1939年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ヴィクター・フレミング |
出演者 | ジュディ・ガーランド ほか |
時間 | 101分 |
おすすめのミュージカル映画17. メリー・ポピンズ
ディズニー音楽の圧倒的なパワーに平伏
P・L・トラヴァースの児童文学書「メアリー・ポピンズ」を、ウォルト・ディズニーたっての希望で映画化した実写ミュージカル作品。「チム・チム・チェリー」など名曲を多く生み出した映画ですが、主演のジュリー・アンドリュースはこの翌年『サウンド・オブ・ミュージック』でも主演をつとめています。一体どれだけのスタンダード・ナンバーに関わっているのでしょう。
製作の裏側を描いた伝記映画『ウォルト・ディズニーの約束』や、半世紀以上を経て作られた2018年公開の正統な続編『メリー・ポピンズ リターンズ』もあわせてどうぞ。
映画の詳細データ | |
公開年 | 1964年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ロバート・スティーヴンソン |
出演者 | ジュリー・アンドリュース ほか |
時間 | 139分 |
おすすめのミュージカル映画18. マイ・フェア・レディ
修復にお金をかけられるのは名作の強み
オードリー・ヘプバーン主演の名作。「妖精オードリー」の印象とはかけ離れた粗野な花売り娘イライザが、淑女=レディになっていく様を描きます。鑑賞の際はできるだけ新しいリマスターバージョンがおすすめ。とても1960年代の映画だとは信じられないくらいに美しく蘇ったオードリー・ヘプバーンを堪能することができますよ!
本作は「序曲」と「休憩」があるどっしりとしたミュージカルですが、3時間も観ていられないけどストーリーだけ追いたい!という方には、原作戯曲を「歌なし」で映画化した『ピグマリオン』もこっそりご紹介しておきます。
映画の詳細データ | |
公開年 | 1964年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョージ・キューカー |
出演者 | オードリー・ヘプバーン/レックス・ハリソン ほか |
時間 | 170分 |
おすすめのミュージカル映画19. ロシュフォールの恋人たち
フランス映画ならではの軽やかさ!
『シェルブールの雨傘』も有名な、ジャック・ドゥミ監督の代表作。近年では『ラ・ラ・ランド』でデイミアン・チャゼル監督が強くオマージュを捧げた作品として語られることの多い一本です。フランス映画ということで、明るさ・軽さ・おしゃれさなど、アメリカのミュージカル映画とはだいぶ趣が異なるのもポイントでしょう。
ミシェル・ルグランの手掛けたナンバーは「キャラバンの到着」が印象的。CM等でもよく使われている楽曲です。ちなみに『シェルブールの雨傘』のほうは「全セリフが歌」なので、「ミュージカルちょっと苦手」な方にはおすすめしません。
映画の詳細データ | |
公開年 | 1967年 |
製作国 | フランス |
監督 | ジャック・ドゥミ |
出演者 | カトリーヌ・ドヌーヴ/フランソワーズ・ドルレアック/ジーン・ケリー ほか |
時間 | 123分 |
おすすめのミュージカル映画20. ザッツ・エンタテインメント
ミュージカル映画の黄金期を知れる入門編!
『ラ・ラ・ランド』を筆頭に、こぞって現代のクリエイターたちが昔のミュージカル映画へオマージュを捧げるのには明確な理由があります。ずばり「すごいから」です。締めくくりとしてご紹介する本作は、ハリウッド黄金期1930〜50年代のミュージカル映画をハイライトシーンと共に一挙振り返っていくアンソロジー作品となっています。
とにかく開いた口が塞がらないほど度肝を抜かれる映像のオンパレードで、「しょせん昔の映画でしょ」と思っている人ほど驚きは大きいはず。一体いくらかかっているんだ…?!という豪華絢爛な美術、胸の高鳴る音楽、フレッド・アステアやジーン・ケリーといった大スターたちetc…。新しい扉を開いてしまうこと間違いなしです!
映画の詳細データ | |
公開年 | 1974年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジャック・ヘイリー・Jr. |
出演者 | フレッド・アステア/ジーン・ケリー/ビング・クロスビー/フランク・シナトラ ほか |
時間 | 132分 |
おすすめのミュージカル映画 番外編!
おすすめのミュージカル映画21. ヘアスプレー
22年には渡辺直美主演の日本版ミュージカル公演も
1988年公開の同名映画をもとにしたブロードウェイ・ミュージカルを、さらに映画化した作品。『メリー・ポピンズ リターンズ』などの作曲家マーク・シャイマンが舞台版から継続して音楽を担当しました。思わず踊り出してしまうような、ゴージャスでバリエーション豊かな楽曲たちが何よりの魅力です!
「グッド・モーニング・ボルチモア」で幕が上がる物語の舞台は、アカデミー賞作品『シェイプ・オブ・ウォーター』と全く同じ1962年ボルチモア。全体的な印象としてはピースフルでありながら、人種差別といった社会問題も織り込まれた内容になっています。
※本記事執筆中の2022年10月現在、配信・ソフト共に視聴・入手が困難な作品となっており「20選」からは外したのですが、筆者的イチオシ!なのでぜひ何かの機会にご覧ください。
映画の詳細データ | |
公開年 | 2007年 |
製作国 | アメリカ/イギリス |
監督 | アダム・シャンクマン |
出演者 | ニッキー・ブロンスキー/ジョン・トラヴォルタ/クリストファー・ウォーケン ほか |
時間 | 117分 |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】353
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ただの雑食な映画好き。——だったはずが、気付けば映画館スタッフに。
映画を観る時間がめっきり減ってしまうというジレンマと戦いながら、映画ブログ『353log』を時々更新中。
不勉強なことばかりですが、皆様に「観たい!」と思っていただけるようなご紹介ができるよう努めます。
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