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おすすめのSF映画3. SEOBOK/ソボク
主演パク・ボゴムの入隊中に劇場公開された
『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのコン・ユと、『雲が描いた月明り』などのパク・ボゴム、二大トップスターの共演が話題を呼んだ韓国産SF映画です。大ヒット恋愛映画『建築学概論』のイ・ヨンジュが監督を務めました。
お話はシンプルで、パク・ボゴム扮する国家機密のクローン人間「ソボク」を、コン・ユ扮する余命わずかな男が護衛することになる、というもの。さしずめ「死なないクローンと死期迫る人間のロードムービー」としておきましょう。
はじめは子犬のようなピュアな目で観客の母性本能的なるものをくすぐってくる「ソボク」ですが、怒りの目と共にその秘めたる超能力が覚醒していく終盤はサイキックアクション映画としても秀逸。こういうとき全くチープにならない韓国映画のVFX技術、すごいなあと思います。
なお、じつは本作、先にご紹介した『Arc アーク』と同時期の劇場公開。奇しくも同じタイミングで世に放たれた日韓それぞれの「不老不死SF」を、見比べてみるのも面白いかもしれません。
また、こちらもコン・ユ主演の『静かなる海』や、『スペース・ウィスパーズ』など、Netflixオリジナルの韓国SFが近年豊作。「SF不毛地帯」と言われることもあった韓国ですが、状況が変わってきているようです。
映画の詳細データ | |
公開年 | 2021年 |
製作国 | 韓国 |
監督 | イ・ヨンジュ |
出演者 | コン・ユ/パク・ボゴム ほか |
時間 | 114分 |
おすすめのSF映画4. ヴァレリアン 千の惑星の救世主
フランス映画史上最高の製作費!
『レオン』『フィフス・エレメント』などのリュック・ベッソン監督作。あまり興行は振るわなかった作品ながら、こちら「映像は凄まじいけれど、中身は比較的軽め」なSFをお探しの方にはぜひご賞味いただきたい逸品です。
◆魅力その1、ポップでビビッドなSF世界!
デヴィッド・ボウイの「スペイス・オディティ」で時代を軽々と飛び越え、巨大なスペースコロニーが出てきたと思えば『アバター』みたいな世界になったり、真っ黄色な砂漠にカラフルな雲が浮かぶ惑星へ放り出されたり。映像体験に次ぐ映像体験は万華鏡のよう!
◆魅力その2、主人公男女の関係!
捜査官コンビのヴァレリアン&ローレリーヌは、宇宙の平和を守るミッションに日々奔走。しかし極秘任務のさなか、チャラ男なヴァレリアンは氷のようなローレリーヌにひたすら求婚をし続け、ひたすらノーを突き付けられる……。大スペクタクルとは裏腹の、痴話な胸キュンがたまらない!
補足しておきたいのは、本作を観た人が十中八九感じるであろう「『スター・ウォーズ』っぽさ」についてです。
原作であるフランスのコミック『ヴァレリアンとローレリーヌ』は、むしろ『スター・ウォーズ』が大きな影響を受けた作品なのだそう。一例として「ミレニアム・ファルコンっぽい」のではなく「ミレニアム・ファルコンが『っぽい』」のである旨、頭の片隅に置いてご鑑賞ください。
映画の詳細データ | |
公開年 | 2017年 |
製作国 | フランス |
監督 | リュック・ベッソン |
出演者 | デイン・デハーン/カーラ・デルヴィーニュ ほか |
時間 | 137分 |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】353
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ただの雑食な映画好き。——だったはずが、気付けば映画館スタッフに。
映画を観る時間がめっきり減ってしまうというジレンマと戦いながら、映画ブログ『353log』を時々更新中。
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