

更新日: 2023年1月31日
トルクレンチおすすめ15選!後悔しないトルクレンチの選び方のポイントも解説
今回はおすすめのトルクレンチをご紹介。
トルクレンチとは締め付けのトルクを測定したり、指定のトルク値で締め付けをしたりする精密機器。
トルクレンチを使うことで、ネジやナットを締め付けるときに適切な強さで締め付けることが可能になります。
特に車やバイクのメンテナンスを行う人には必須のアイテム。
ネジやナットを締め付ける強さは強すぎても弱すぎてもいけません。
メーカーが指定する強さで締め付けを行う必要があります。
トルクレンチにはいろいろな商品があり価格もピンキリ。
いざ購入しようとすると悩んでしまうのではないでしょうか?
そこで今回は、おすすめのトルクレンチを15商品ご紹介。
選び方のポイントも紹介していますので参考にしてくださいね。
目次
トルクレンチとは?
トルクレンチはボルトやナットといったネジ類を締めつけるときに、仕上げとして正確な力で締めるときに必要となるアイテム。自動車やバイク、ロードバイクなどの整備をはじめ、工事や建設現場に欠かせない精密機器です。
自動車やバイク、ロードバイクの整備ではネジの締めつけは特に繊細で、強く締めすぎるとネジが割れてしまったり、緩すぎても部品が外れてしまうなどのトラブルが起きてしまいます。そのため、正確な力加減で締め付けをする必要があります。
締め付ける力の数値は「N.m(ニュートンメートル)」で表記されます。この数値は世界共通のトルク単位として定められています。
トルクレンチはその名のとおり、このトルク値に合わせて締め付けを行うことが可能。最近では、力の入れ具合がわかる目盛りや計測器がついている商品も多く販売されています。
トルクレンチの選び方
トルクレンチの基本的な選び方を見ていきましょう。トルクレンチを選ぶポイントは3つ。しっかりポイントを押さえてくださいね!
トルクレンチの選び方1.種類で選ぶ
トルクレンチの種類は主に5つ。
各タイプのポイントをおさえることで、ご自身の用途に合ったトルクレンチを選ぶことができますよ。
それでは、各タイプの特徴を見ていきましょう!
トルクレンチの種類1.プレセット型
プレセット型は、トルク値を自分で設定するタイプのトルクレンチ。トルクレンチでもっともメジャーなのがこのプレセット型になります。
先端部分のソケットサイズは変更が可能。使い方もシンプルで多目的に使用できます。
トルク値を設定して「カチッ」と音が鳴るまでナットを締めるだけ。作業ごとにトルク値の設定を変更する手間はあるものの、ホイールナットやフレアナットなど、幅広い整備ができます。
構造がシンプルで低価格の物が多いおすすめのタイプです。
トルクレンチの種類2.デジタル型
デジタル型は、持ち手部分などに液晶パネルが設置されていて、トルク値がデジタルで管理できるタイプのトルクレンチ。
締めつけの調整がしやすく正確なので精密なトルク管理ができます。使い方は、通常どおりレンチを回すと、手元のパネルでトルク値を表示され、指定のトルク値を確認しながら締めていきます。
コンパクトなサイズのトルクレンチも多く、せまい場所やエンジンルームなどの整備にも適しています。また、商品によっては測定データを記録して、スマホやPCと連動できるものもあります。
デジタルの数値設定がやや手間なのと値段が高いのがデメリット。
トルクレンチの種類3.ダイヤル型
ダイヤル型のトルクレンチは、持ち手部分などに現在のトルク値が分かるダイヤルが付いているタイプ。締め付ける作業ではなく、締め付け過ぎていないか、緩過ぎないかを確認する検査や測定用にも適しています。
使い方は、通常通りレンチを回すと、手元のダイヤルがトルク値を示し、指定のトルク値になるまで締め続けます。
ただ、取り扱いに気をつけることが多く、複数本のトルクレンチを組み合わせて整備を行う必要があるのでプロ向きのタイプです。
トルクレンチの種類4.プレート型
プレート型のトルクレンチは、トルク値を測る目盛りが付いているタイプ。
使い方は、ネジを締めているときのレンチのしなりと、針が示す目盛りの差でトルク値を測ります。目盛りがついているため、トルク値の調整範囲の中であれば、様々な作業や整備に使うことができます。
ただ、トルク値の読み取り方に慣れが必要なので、こちらのタイプもプロ向けのトルクレンチに分類されます。
トルクレンチの種類5.単能型
単能型のトルクレンチは、あらかじめトルク値が設定されていて、変更ができないタイプ。タイヤ交換だけなど、作業内容が限られている場合におすすめです。
使い方は、カチッ」と音が鳴るまで締めるだけ。トルクレンチを普段はあまり使わない、もしくは、タイヤ交換のみで使用するといったシーンに適しています。
トルクレンチの選び方2.トルク値の目安を確認
トルクレンチを選ぶときにポイントとなるのが、どれくらいのトルク値のものを選ぶかです。トルク値とはレンチを締める強さのこと。どのような作業に使用するかで、トルクレンチのトルク値が変わってきます。
ここからは代表的な作業を例に挙げて、必要なトルク値について解説します。
車やバイクの整備:10~60N.m対応
車やバイクの整備に必要となるトルク値は10~60N.mになります。エンジンからスパークプラグなどの細かいところの取り付けまで、幅広い作業が発生するため、調整できるプレセット型のトルクレンチがおすすめ。
トルク値や作業場所に合わせて数本用意しておくと良いでしょう。
タイヤ交換:90~105N.m対応
タイヤの締めつけトルクは整備の中でも最大クラス。90~105N.mのトルク値になります。ホイールナットを締めるトルク値は、軽自動車で90N.m程度、普通車で90N.m~105N.m程度。
ホイールナット用に単能型トルクレンチを用意しておくのも、作業がスムーズに行えるのでおすすめです。
自転車整備やメンテナンス:15~20N.m対応
ロードバイクなど、自転車備品の締めつけに使うときのトルク値は15~20N.m程度。
ツーリング先での調整やトラブルに備えたい場合は、調整ができるコンパクトなタイプを選ぶのがおすすめです。
トルクレンチの選び方3.シーンに合った、サイズや重さで選ぶ
トルクレンチは、製品によってサイズや重さが異なります。
エンジンルームなどの狭い場所での作業や、自転車のメンテナンスで使うならば持ち運びもできるコンパクトなサイズのトルクレンチがいいでしょう。
タイヤ交換などは力が必要になるので、テコの原理で力が伝わりやすい柄の長いトルクレンチがおすすめです。
用途に合った重さやサイズを選ぶようにしましょう。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】池野誠
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旅行、デジタルガジェット、釣りが趣味のノマドワーカー、ドローン講師。各地の観光情報、空撮や360度カメラなどを活用した美しい映像を発信していきたいです。最近はDIYも始めました。