更新日: 2023年2月8日
おすすめのフルーツビール10選 ソムリエが選ぶ、ぜひ飲んでもらいたいフルーツビールをご紹介!
今回はおすすめのフルーツビールを紹介します。
近年のクラフトビールブームも相まって、フルーツビールが気になっている方も多いのではないでしょうか?
フルーツビールにが、ビール本来の味わいを強く感じられるものから、ジュースのように飲みやすいものまで揃います。
今回はフルーツビールの種類とフレーバー別の特徴、そして厳選したぜひ飲んで頂きたいおすすめのフルーツビールを10銘柄ご紹介します。
そもそもフルーツビールとは?
フルーツビールとは、フルーツを加えて造られたビールのこと。名前そのままの説明になってしまいましたが、加えるフルーツの種類はもちろん、その形状や加えるタイミングによって、味わいにも大きな違いが現れます。
またフルーツビールに使われるビールは「エール」と「ランビック*」が主流です。ビールは大別すると「エール」と「ラガー」の2種類に分けられますが(ランビックは番外編といったところ)、フルーツビールは「エール」で作られることがほとんど。
その理由は、エールはラガーに比べて華やかな香りと味わいが出しやすいため。ちなみに、大手メーカーの有名ビールはほぼ全てがラガーです。
そんなフルーツビールには大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプについて見ていきましょう。
※ランビックは、培養した酵母を使わず、空気中にある野生の酵母や微生物を利用して自然発酵させて造られるビールのこと。
フルーツビールのタイプ1.発酵前のビールにフルーツを漬け込むタイプ
発酵前のビール(麦汁)にフルーツを漬け込んで木樽で長期熟成させるタイプは、フルーツの糖分が分解されるため、甘さが控えめでビールの味わいがしっかりと感じられるのが特徴。
フルーツビール発祥の地と言われるベルギー産のものは、こちらが主流。アルコール度数は高め(高いものだと12%)なため、お酒好きにはこちらがおすすめです。
フルーツビールのタイプ2.発酵後のビールにフルーツを加えるタイプ
発酵を終えて完成したビールに、フルーツのエキスや果汁、香料などを加えるタイプは、フレッシュな香りと味わい、ジュースのような飲みやすさが特徴。
日本産のフルーツビールはこちらが主流。発酵前のビールにフルーツを漬け込むタイプのものよりもアルコール度数も低く(2.5%〜)飲みやすいため、アルコールが苦手な方にもおすすめです。
フルーツビールのタイプ3.フルーツランビック
ベルギーの伝統的ビールのランビックにフルーツエキスや果汁を混ぜて造られるものは「フルーツランビック」と呼ばれ、強い酸味と独特の香りが特徴。アルコール度数にばらつきがある(3%前後〜9%)ため、お酒が得意ではない場合は飲む前に度数の確認をした方が良いかもしれません。
フルーツビールの味わいは?
一口にフルーツビールと言っても、造り方の違いに加え、使用しているフルーツの種類によって味わいは実にさまざま。使用しているフルーツが同じであっても、そのフルーツを漬け込んでいるのか、果汁を加えているのか、ペーストを加えているのかなどによっても味わいは変化します。
フルーツビール発祥の地とされるベルギーでは、寒い地域に育ちやすいベリー系のフレーバーを中心に造られてきましたが、近年ではグレープフルーツやレモンなどのシトラス系もメジャーです。
どの種類も、香りが際立つチューリップ型のビアグラスで飲むのがおすすめ!ない場合は、口が幅広のワイングラスが良いでしょう。
フルーツビールの味わい1.ベリー系(フランボワーズ・チェリー・ストロベリーなど)
発酵前に漬け込む造り方で造られてもしっかりと甘みと味わいが残るのが特徴なため、ビールの苦味があまり得意ではない方におすすめなのがベリー系のフルーツビール。
「フルーツビールの元祖」ということで、フルーツビール初心者は是非とも押さえておきたいフレーバーですね。
おすすめ料理:チーズ・バーベキューソースを使った肉料理
フルーツビールの味わい2.シトラス系(レモン・グレープフルーツ・ライムなど)
フルーツビールの中でも、スッキリとした味わいと程よい酸味で最も爽快感があるのがシトラス系。ビールの苦味と非常によくマッチするため、普通のビールを飲み慣れた人でも違和感なく飲めますよ。
あらゆる食事に合わせやすいのもシトラス系フルーツビールの特徴。
特にさっぱりとしたシーフードとの相性はバッチリ。ビールにレモンやグレープフルーツを絞る飲み方が好きな方にもおすすめです!
おすすめ料理:鶏の唐揚げ・シーフード料理全般
フルーツビールの味わい3.ストーンフルーツ系(ピーチ・アプリコット・プラムなど)
ストーンフルーツ(果実の真ん中に固い大きな種が1つあるフルーツのこと)が使われたフルーツビールは、ダントツのフルーティーさが特徴。
アルコール度数が低いものが多く、味わいもジュースのようなため、お酒が苦手な方にもおすすめのフルーツビールです。
おすすめ料理:黒酢酢豚・エスニック料理
フルーツビールの味わい4.トロピカルフルーツ系(パイナップル・マンゴー・バナナなど)
甘みが強く、ジュースのような飲み口が特徴のトロピカルフルーツのフルーツビールは、甘いビールが飲みたい方やアルコール初心者におすすめ。
反対に、ビールの風味を味わいたい人にはあまり向かないかもしれません。
おすすめ料理:インドカレー・パイナップルケーキ
フルーツビールの味わい5.りんご系
シードルやカルバドスなどのりんごのお酒が好きな方におすすめしたいのは、りんごを使用したフルーツビール。
ビールの風味とりんごの香りがとても良くマッチするため、フルーツビールを飲み慣れない人にもおすすめです。
おすすめ料理:サラダ・サンドイッチ
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】三野 勝博
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ミラノに本社のあるワインショップ「ワインティップ」を運営。
ワインを学ぶためイタリアミラノに5年間在住。在住時にイタリアソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
現在は日本でオールドヴィンテージのイタリアワイン販売サイトを運営している。
>>ワインティップジャパンWEBページ