更新日: 2023年2月7日
ビールの王道ラガービール10選!その中でも光る個性派5本を飲み比べ!
今回のターゲットはラガービール。
「なんか聞いたことはあるような気がするけど、『結局どんなもの?』と言われると……」と、歯切れが悪くなってしまう方が多いのでは?
実際、日本で醸造されているビールの大半が、このラガービールにあたります。「じゃあどれも似たり寄ったりなんじゃないの?」そう思ってしまう方もいるかもしれません。
でも実際は、ラガービールの中にも種類がありますし、またぞれぞれの種類の中でも、独自の輝きを放つブランドはあるものです。スーパーやコンビニでおなじみの製品だけがラガービールというわけではありません。
ということで今回は「ラガービールってどんなもの?」という基本を振り返りつつ、筆者が特に惹かれているものを実飲レポートしていきます!
目次
ラガービールとは?
「ラガー」とはドイツ語で「貯蔵」という意味。16世紀頃までは、ビールは一度発酵が終わるとそのまま販売されていました。しかし一定期間貯蔵することによって味と保存性が良くなることが分かり、二次発酵を行うように。この貯蔵工程で、比較的低温&タンクの下の方で発酵させたものをラガービールと呼びます。
味の特徴としては苦みとのど越しが挙げられ、いわゆる「ビールらしいビール」と言うことができるでしょう。
ラガービールに対してエールビールは、個性が強く、驚かされるような銘柄が多いものです。しかしその分、結果的に「今求めてるのはこれじゃないんだよな……」となってしまうおそれも、なくはありません。
このため、振れ幅の少ない、安心感のあるブランドと出会いたいときは、ラガービールを選ぶというのも一つの考え方としてあるでしょう。また後述するようにラガービールの中にもいくつか種類がありますから、その違いを楽しんでみるのも一興です。
ラガービールの種類とその特徴
ラガービールの種類としては、主に以下の5つがよく知られています。
ピルスナー
チェコが発祥のビールで、日本の国産ビールの大半がこのピルスナーに分類されます。特徴はキリッと引き締まった苦みと爽快なのど越し。色合いは金色のものが一般的です。
「ビール」と聞いたときに連想される諸々のイメージ、それがこのピルスナーの個性だと考えてよいでしょう。もちろん日本のみならず世界中で愛飲されています。
デュンケル
主にドイツのバイエルン地方で作られているラガービール。ドイツ語で「暗い」という意味を持ち、その名の通り濃い褐色をしています。甘さとコクがあり、ビールが苦手な人にも支持されています。
原料である麦芽を軽めにローストして使っているため、カラメルの風味があり、ホップの苦みはあっさりとして軽めのものが多く見られます。
メルツェン
元々はドイツ・ミュンヘンで開かれる「オクトーバーフェスト」で提供するために仕込まれたラガービール。メルツェンとはドイツ語で3月を意味し、その名の通り秋のお祭りに向けて3月に仕込まれていました。この長期熟成による腐敗を防ぐために、アルコール度数はやや高めになっています。
ホップの香りと苦みは控えめで、尖っていないまろやかな味わいが特徴。
ボック
ボックとはドイツ語で「雄ヤギ」を意味します。一説によれば、「その濃厚な味わいが雄ヤギの力強さを連想させるから」だとか。デュンケルよりさらにロースト麦芽の香りが強く、色味もより濃いものとなっています。
中にはアイスボックと呼ばれる、アルコール度数が40%を越えるものも!麦芽の味をじっくり味わいたい人に好まれています。
ヘレス
ドイツ語で「明るい」という意味を持つ、淡い色の麦芽を発酵させて作るラガービール。ピルスナーと似ていますが、苦みを抑えて、より麦芽の旨味に焦点が当てられています。味はあっさりして、ほのかな甘みを感じさせる製品もよく見られます。
ピルスナーから半歩ずれたような立ち位置なので、「いつものビール」からちょっとだけ気分を変えたいときに向いています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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