おすすめの犬の映画!21~30
さまざまな名犬が出演する犬の映画。おしまいの10作品を彩るのは以下のワンちゃんたちです!
アイリッシュ・ウルフハウンド/グレイハウンド/ゴールデンレトリーバー/ジャックラッセルテリア/セントバーナード/パグ/ブルマスティフ/ボーダーコリーミックス(雑種)(あいうえお順)
犬の映画おすすめ作品21. アニー
舞台でも、映画でも大活躍、アニーの相棒サンディ
1924年に描かれたコミック『Little Orphan Annie』を元に作られた舞台・アニー。1982年、1999年、2014年と3回も映画化されている超大人気のミュージカルです。
レストランに置き去りにされてしまったアニーは、その境遇にめげずに希望を持って生きている、勇気と意志を持った女の子。アニーといえば相棒の犬、サンディが欠かせません。映画だけでなく他にも様々な国で舞台が上演されているので、実はサンディもいろいろなワンちゃんがキャスティングされています。
オールドイングリッシュシープドッグのイメージが強いけれど、最新の映画ではチャウチャウのミックス。原作漫画には一番近いようですが、ちょっと柴犬っぽい感じに親近感!犬種を見比べる、というマニアックな楽しみ方に挑戦してみませんか?
登場する犬種:ミックス(チャウチャウ)
映画の詳細データ | |
公開年 | 2014年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ウィル・グラック |
出演者 | ジェイミー・フォックス、クワヴェンジャネ・ウォレスほか |
時間 | 118分 |
犬の映画おすすめ作品22. キングスマン
戦う英国紳士は犬と一緒に成長する!最大の試練を乗り越えて……
ステッキに傘、オーダーのスーツ、重厚な革靴……英国紳士のたしなみを身につけつつ、これらのアイテムが武器に変身!悪と戦うキングスマンとして養成される若者たちは、それぞれ子犬をあてがわれます。主人公エグジーが選んだのは小さな小さなパグのJB。一緒に訓練に励みますが、最後の試験はなんとその犬を撃つこと!果たしてエグジーの行動は?
そんな大事な存在として活躍するJB。名前の由来が大人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーだというのがなんだか可笑しい。残酷な戦闘シーンの多いアクション映画ですが、犬が出てくると思わずニンマリしてしまいます。主人公エグジーを見出し育てるハリーもまた、同じように子犬のMr.ピクルと一緒に育ったというエピソードがグッときます。犬の存在ってやっぱり大事!
登場する犬種:パグ
映画の詳細データ | |
公開年 | 2015年 |
製作国 | イギリス |
監督 | マシュー・ヴォーン |
出演者 | コリン・ファース/ターロン・エガートン/マイケル・ケインほか |
時間 | 131分 |
犬の映画おすすめ作品23. ベイブ
子豚のベイブの両親は、優しく厳しい牧羊犬
公開当時、この映画を観た子どもたちが豚肉を食べなくなってしまったという驚きの逸話を持つ『ベイブ』。収穫祭の賞品として農場にもらわれてきたベイブを、分け隔てなくお母さん代わりとして育てる牧羊犬フライ。耳が遠くなって以来気難しくなってしまったもう1頭の牧羊犬レックスも、ベイブの素直な性格を認め、牧羊豚としての訓練に協力します。そして牧羊犬を尊敬しながらも、羊を支配しようとするのではなく、自分のやり方で立派な牧羊豚になるベイブ。
この映画の根底に流れるのは「種族や見た目の違いに左右されない」「違いを受け入れる」という大事なテーマ。これぞダイバーシティ!1995年の作品ですが、今こそ見返してみたい映画です。
登場する犬種:ボーダーコリー
映画の詳細データ | |
公開年 | 1995年 |
製作国 | オーストラリア/アメリカ |
監督 | クリス・ヌーナン |
出演者 | クリスティーン・カヴァナー(声)/ジェームズ・クロムウェル/マグダ・ズバンスキーほか |
時間 | 91分 |
犬の映画おすすめ作品24. 野性の呼び声
1903年に書かれた小説の映画化。無骨な男と犬の種を超えた友情が熱い
なんと6度も映画化されているというロングセラー小説『野性の呼び声』。甘やかされた贅沢な暮らしから一転、誘拐されたうえに売り飛ばされ、過酷な犬ぞりでの労働、そして最後は自然へと帰っていく、環境の変化に見事に順応していくセントバーナード、バックの姿。見る者は皆、次々に起こるエピソードにハラハラしながらこの犬の運命を案じてしまいます。
常に主人を持ち、その支えとなってきたバックは、最後には自分がリーダーとなるのです。犬というのはただ可愛いだけではない、それはまぎれもなくこの世に生を受けた一つの命だということを思い知らされます。
存在感の重厚なもの言わぬ主人公の成長記、ぜひご覧ください!
登場する犬種:セントバーナード
映画の詳細データ | |
公開年 | 2020年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クリス・サンダース |
出演者 | ハリソン・フォード/オマール・シーほか |
時間 | 100分 |
犬の映画おすすめ作品25. ロッキー
名作『ロッキー』。愛犬バッカスを抜きにこの映画を語ってはいけない
1976年に公開されるやいなや数々の賞を受賞、その後も続編が次々と生み出され、今なおファンを魅了してやまない映画『ロッキー』。この名画にも、主人公を勇気付ける愛犬の存在がありました。
覚えているでしょうか、エイドリアンが勤めていたペットショップを。ペットショップの檻の中から、ロッキーに甘えていたバッカスを。エイドリアンがロードワークのお供にプレゼントしたバッカスですが、実はスタローンの本当の飼い犬だったそうです!
この作品でブレイクするまで無名な役者だったスタローンは、エサ代節約のためにこの子を売ることまで考えていたとか。非常に低予算で作られたという『ロッキー』、ヒットして本当に良かった!
登場する犬種:ブルマスティフ
映画の詳細データ | |
公開年 | 1976年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・G・アヴィルドセン |
出演者 | シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイアほか |
時間 | 119分 |
犬の映画おすすめ作品26. 50/50 フィフティ・フィフティ
飼い始めは乗り気じゃなかった主人公。でも犬はいつも優しい
主人公のアダムはラジオ局に勤める27歳の青年。腰の痛みを感じて受診すると、がんであることが発覚します。そう、これは自らもがんを克服した脚本家によって書かれた、リアルな闘病記。病気と向き合い、様々な葛藤を乗り越えていく一人の青年の様子を、コメディタッチで明るく描いています。
作品内に登場するのがドッグレースを引退した老犬、スケルター。身勝手なアダムの彼女が保護施設から「癒しになるから」と引き取ってきた犬です。はじめは乗り気ではなかったアダムですが、彼女の浮気を知り孤独を感じて凹んでいると、そっと寄り添うスケルターが優しい。
がんと向き合う主人公の心の機微。明るいながらも見ている者の感情を揺さぶる映画の中で、スケルターの純真な瞳に思わず涙が……。その後、犬同士のコミュニケーションが元で彼女ができたアダム。やっぱりどんな時でも犬は最高!
登場する犬種:グレイハウンド
映画の詳細データ | |
公開年 | 2011年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョナサン・レヴィン |
出演者 | ジョセフ・ゴードン=レヴィット/セス・ローゲンほか |
時間 | 98分 |
犬の映画おすすめ作品27. アーティスト
1927年のハリウッド。サイレント映画を彩る主人公と犬の運命は!
主人公、ジョージ・ヴァレンティンは犬と一緒に活躍する人気者。しかし時代はサイレント映画からトーキーへと移り、彼は没落していきます。一方恋人のペピーはトーキーの世界で大活躍。二人の運命はどうなるのでしょうか。
この映画に登場する主人公の愛犬ジャックは、舞台で活躍するのみならず、自暴自棄になった主人公を助けてくれる貴重な存在。その演技力からカンヌ映画祭のパルムドッグ賞を受賞!さらにハリウッドでも第1回目のゴールデンカラー賞※を受賞。まさに俳優犬のトップスターです。
そんなスター犬の本当の名前はアギー。殺処分寸前のところをトレーナーさんに救われたというドラマティックな経歴の持ち主だそうです。全編モノクロのサイレント映画という手法とともに、アギーの名演をご堪能ください!
※ハリウッド映画で素晴らしい演技をした犬を表彰する賞のこと
登場する犬種:ジャックラッセルテリア
映画の詳細データ | |
公開年 | 2011年 |
製作国 | フランス/アメリカ |
監督 | ミシェル・アザナヴィシウス |
出演者 | ジャン・ジュダルジャン/ベレニス・ベジョほか |
時間 | 100分 |
犬の映画おすすめ作品28. パディントン2
ペルーからやってきたクマと家族の物語。野良犬のお友達も大活躍!
第1作目で無事ブラウン家の一員となったクマのパディントン。ウインザーガーデンの街にもたくさん友達ができ、幸せな日々を送っています。その友達の一匹が野良犬のウルフィー。パディントンは1日のルーティンの中で、路地裏のウルフィーを呼んでソーセージをあげたり、窓掃除のアルバイトの途中でお風呂に入れたり。
故郷で暮らすルーシーおばさんに、ロンドンの飛び出す絵本をプレゼントしたくてアルバイトに励んでいたある日、その絵本が盗まれてしまいます。絵本を取り返すべく犯人を追いかけるときに、ウルフィーが大活躍!この映画の一番の魅力は心優しく紳士的なクマのパディントンの優しさと愛情が、種族を超えてどこまでも伝染していくところ。口笛一つで駆けつけるウルフィーとの友情も、パディントンの愛情の賜物ですね!
初作『パディントン』と合わせてお楽しみください!
登場する犬種:アイリッシュ・ウルフハウンド
映画の詳細データ | |
公開年 | 2017年 |
製作国 | イギリス |
監督 | ポール・キング |
出演者 | ベン・ウィショー(声)、ヒュー・ボネヴィルほか |
時間 | 104分 |
犬の映画おすすめ作品29. カールじいさんの空飛ぶ家
妻を亡くしたカールじいさん、一世一代の冒険で出会った少年と犬たち
幼い頃に結成した「冒険クラブ」仲間のエリーと、生涯を共にしたカールじいさんは、エリーに先立たれ、寂しい日々を送っています。周囲にはビルが立ち並び、いよいよ愛着のある家を手放す……その瞬間、カールはエリーとの約束を守るため、家におびただしい風船を付けて飛び立ち、一世一代の冒険に出るのです。
向かった先は、エリーとともに夢見ていた南米。偶然連れてきてしまった少年ラッセルと、南米で出会った犬ダグと共に苦難を乗り越えるカールが、どんどん元気になっていく姿が嬉しい映画。そしてこの作品にはたくさんの個性的な犬が登場!犬語翻訳機能のついた首輪をした彼らが愛嬌たっぷりにストーリーを彩ります。
最初からカールたちの味方になってくれるゴールデンレトリーバーのダグは、なんとその後のスピンオフ映画『ダグの日常』の主人公にもなっています!
登場する犬種:ゴールデンレトリーバー
映画の詳細データ | |
公開年 | 2009年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン |
出演者 | エドワード・アズナー/クリストファー・プラマーほか |
時間 | 96分 |
犬の映画おすすめ作品30. 犬に名前をつける日
犬に名前をつける。すべての愛犬家が見るべき、大事なドキュメンタリー
映画監督の山田あかねさんが、4年かけて自ら取材し続けた動物保護活動のドキュメンタリーに、愛犬を亡くした女性がまた犬と暮らし始めるまでの経緯を絡ませた映画です。
東日本大震災で行き場をなくした動物たち、身勝手な飼い主に捨てられてしまった犬や猫。ただ可愛がるだけではいけない、ペットビジネスの裏にはたくさんの動物の命がかかわっています。普段見ることができない保護活動の現実にまで踏み込み、私たちに「命の大切さ」を教えてくれる作品。
犬に名前をつける日、それは唯一無二の「命」に責任を持つということなのです。ペットを迎えたい、そう考えている人はまずこの映画を観てください。そして、保護活動について知ってください。
登場する犬種:ミックスなどいろいろ
映画の詳細データ | |
公開年 | 2015年 |
製作国 | 日本 |
監督 | 山田あかね |
出演者 | 小林聡美/上川隆也ほか |
時間 | 106分 |
映画に登場する犬は、みんな立派な俳優です!
犬の登場する映画を30本ご紹介しました。こうして集めてみるとどの犬も本当に魅力的で、たとえ主人公でなくても、犬の登場するシーンでは思わず表情が緩んでしまいます。
その魅力は彼らが人間を信頼してくれるから。そして、一度信頼したらずっとずっと信じてくれるから。これはどんな世界にも、どんな相手にも共通する、大切な信頼関係の根本なのかもしれません。
犬の映画を見ていると「飼いならす」のではなく、どうしたら犬の信頼を得ることができるのか、そう考えるべきではないかということに改めて気付かされます。
犬を飼っている人もそうでない人も、ぜひ映画に登場する犬たちに注目してみてください。彼らはみんな、立派な俳優として映画界を支えています!
旅行だけでなく日常も楽しく!をコンセプトに、生活を豊かにしてくれるアイテムを厳選して紹介。
日用品からコスメ、ベビー用品、音楽、DIY用品など、ジャンルという壁を作らず、目利き力のある編集者がおすすめアイテムをセレクトします。
何を買えばよいかわからないを無くすことをモットーに、皆さんの生活が豊かになるアイテム選びのお手伝いができるコンテンツを日々制作しています。
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【筆者】MIHO-G
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古典落語や歌舞伎、文楽にお神輿と日本の伝統文化が大好きだけど、お酒も音楽も同じくらい愛するX世代。
楽しいことならなんでも興味津々。あらゆることに首を突っ込める、という理由で編集の仕事を長らく続けています。
これからもジャンルを問わずどんどん首を突っ込んで、面白おかしく紹介していきたいと思っています!