更新日: 2024年10月11日
犬の映画おすすめ30選!映画を通して見つめ直したい、命の大切さ
今回は犬の映画特集。
ペットとして、また人間のパートナーとして、いろいろな場面で活躍する犬。
身近な存在だからこそ、映画にはたくさんの犬たちが登場し、時には脇役として、また時には主人公として、私たちに命の大切さを教えてくれます。
カンヌ映画祭では犬たちに敬意を表し、2001年より「パルムドッグ賞」という栄誉ある賞が設けられているほど。
もの言わぬ存在だからこそ、その無垢な目を覗くとき、また温かい体に触るとき、私たちはなぜか穏やかな優しい気持ちになれます。
そんな犬たちが大活躍する映画を30本、犬種とともにご紹介していきます!
おすすめの犬の映画!1~10
たくさんの犬たちが活躍する今回の記事。最初の10作品には以下の犬種のワンちゃんが登場します!
ウィルシュ・テリア/コーギー/ゴールデンレトリーバー/シェパード/ジャーマンシェパード/ニューファンドランド/パグ/ポメラニアン/ミックス(雑種)/ラブラドールレトリーバー(あいうえお順)
犬の映画おすすめ作品1. 僕のワンダフルライフ
何度生まれ変わっても君のそばに。犬目線で描かれた温かい映画
何度生まれ変わっても、大好きなイーサン少年のことを忘れない犬のベイリーが主人公。どんなに遠くても、時間がかかっても、ベイリーはずっとイーサンのことを覚えています。それは暑い車の中で死にそうになっていたところを助けてくれたイーサンが大好きだから。
こんな風に犬に好きになってもらえたら、どんなに幸せだろう、と想像せずにはいられない映画です。転生を繰り返し、違う犬種になってもイーサンの元へ向かうベイリーにイーサンは気がついてくれるのでしょうか。
続編の『僕のワンダフルジャーニー』と合わせて楽しんでもらいたい映画です。
登場する犬種:ゴールデンレトリーバー、シェパード、コーギー、ミックス
映画の詳細データ | |
公開年 | 2017年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ラッセ・ハルストレム |
出演者 | ジョシュ・ギャッド/デニス・クエイドほか |
時間 | 98分 |
犬の映画おすすめ作品2. ベンジー
野良犬ベンジーが大好きな友達、フランキーとカーターを救出!
1974年に一世を風靡した映画のリメイク。当時の映画をご覧になった人なら誰でも思い出すであろうベンジー。実はこの映画の監督は1974年版の監督の息子さん。つまり親子で同じベンジーの映画を手掛けたということ!
この映画の見所はベンジーの表情です。とはいうものの、犬の気持ちをナレーションしたり、ベンジーが喋ったりするわけではありません。ベンジーはただ自分の友達を救い出したい一心で知恵を働かせて走り回るのです。その表情が本当に素晴らしい。
目を見るだけで心が伝わる、そんな犬の魅力が思い切り伝わる映画です!
登場する犬種:ミックス
映画の詳細データ | |
公開年 | 2018年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ブランドン・キャンプ |
出演者 | ガブリエル・ベイトマン/ダービー・キャンプほか |
時間 | 85分 |
犬の映画おすすめ作品3. 犬ケ島
ウェス・アンダーソンの世界観が魅力的な傑作ストップモーションアニメ
ディストピア感満載のこの映画の舞台は日本。市長が強権を振るうメガ崎市では、街じゅうの犬がゴミだらけの廃墟「犬ケ島」に隔離されています。主人公の少年アタリは相棒の犬、スポッツを探しに犬ケ島にやってきますが、そこで個性的な犬たちに遭遇し、彼らと一緒にスポッツを探す旅を始めます。
実はこれ、1968年にヨーロッパで起きた「五月革命」を意識して作られた物語だとか。犬たちのために立ち上がる高校生がそれを象徴しています。少年少女と犬たちの勇気ある行動、そして世界観とグラフィックが素晴らしい。
黒澤明や小津安二郎に影響を受けたというウェス・アンダーソン監督が描く「日本」をぜひご堪能ください。声の出演も豪華ですよ!
登場する犬種:不明
映画の詳細データ | |
公開年 | 2018年 |
製作国 | アメリカ/ドイツ |
監督 | ウェス・アンダーソン |
出演者 | コーユー・ランキン/リーヴ・シュレイバーほか |
時間 | 105分 |
犬の映画おすすめ作品4. ペット
ニューヨークを舞台に繰り広げられるペットたちの事情
マックスは飼い主、ケイティと一緒に幸せな日々を送っています。しかしある日、ケイティがもう一匹の犬、デュークを保護施設から引き取り、飼い始めます。二人だけの生活が幸せだったのに……とデュークを素直に受け入れられないマックス。争っているうちに迷子になってしまう二匹ですが、冒険するうちにだんだん友情が芽生えて――。
この映画の面白いところは、ペットたちの知られざる生活。お留守番の間にパーティを開いたり、すましている犬が実はヘヴィメタが大好きだったり。留守の間にこんな風にペットたちが楽しく暮らしていたら、と想像が膨らんでしまう、楽しい映画です。
続編の『ペット2』ではさらに新しい仲間も増えますよ!
登場する犬種:ミックス、ニューファンドランド、ポメラニアン、パグなど
映画の詳細データ | |
公開年 | 2016年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クリス・ルノー、ヤーロー・チーニー |
出演者 | ルイス・C・K/エリック・ストーンストリートほか |
時間 | 91分 |
犬の映画おすすめ作品5. マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
世界一おバカなんかじゃない。犬と、その家族のリアルな毎日がここに
ジョン・グローガンというアメリカの作家の大人気エッセイを元に作られた映画。転勤や引越し、結婚、子育て……普通の家に起こる様々なライフイベント。そのそばにはいつも飼い犬のマーリーがいました。決して利口な犬ではないけれど、家族の一員として一緒に生きている、これはどこの家庭にもある物語です。
トラブルが起きて、それに対処して、喧嘩して、笑って。そんなことを繰り返すうちに、いつの間にか家族の絆が育っていく。犬が中心だけれど、犬を含めた家族の成長を見守っているようで、見ているうちに親戚みたいな気持ちになります。興味のある方には原作のエッセイもおすすめ!
登場する犬種:ラブラドールレトリーバー
映画の詳細データ | |
公開年 | 2008年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | デイヴィッド・フランケル |
出演者 | オーウェン・ウィルソン/ジェニファー・アニストンほか |
時間 | 118分 |
犬の映画おすすめ作品6. レスキュードッグ・ルビー
殺処分寸前のルビー。落ちこぼれ警官と一緒に立派に成長!
こちらも実話をもとにした作品です。やんちゃな性格から、里親から7回も返されてしまう問題児のルビー。そして警察犬と一緒に働くのが夢なのに、何度も試験に落ちてしまっているダニエル。この落ちこぼれの二人が一緒に成長していく物語なのですが、ルビーのやらかしにも絶対にあきらめないダニエルが素晴らしい。そしてダニエルを励まし続ける奥さんがまた素敵。温かい人々に囲まれて、次第に実力をつけていくルビー。
何事も、思い通りにならなくても諦めてはいけない。そんなことを教えてくれる映画です。なんとエンドロールでは本物のルビーからのメッセージも!ぜひ最後まで見てくださいね。
登場する犬種:オーストラリアンシェパードとボーダーコリーのミックス
映画の詳細データ | |
公開年 | 2022年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | カット・シア・ルーベン |
出演者 | グラント・ガスティン/スコット・ウルフほか |
時間 | 93分 |
犬の映画おすすめ作品7. ボルト
スーパードッグ、ボルトの大冒険。タレント犬の運命は?
主人公のボルトはハリウッドのタレント犬。飼い主のペニーと一緒に悪者と戦うドラマに出演中!ドラマの自分が本当の自分だと信じ込んでいるボルトは、ある日積荷の中に紛れ込んでニューヨークまで運ばれてしまいます。そこで出会った猫のミトンズに現実を知らされるも信じないボルト。その後ボルトのファンだというハムスターのライノに助けられながら、三匹でペニーの元へと向かいます。その旅は、ボルトが本当に犬として生まれ変わる旅でもありました。
ディズニーの映画はみんな当てはまるけれど、動物たちの表情が素晴らしい。ボルトの一喜一憂する顔つきに引き込まれて、あっという間に観終わってしまいますよ。
登場する犬種:ジャーマンシェパード(白)
映画の詳細データ | |
公開年 | 2008年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クリス・ウィリアムズ/バイロン・ハワード |
出演者 | ジョン・トラボルタ/マイリー・サイラス/スージー・エスマンほか |
時間 | 96分 |
犬の映画おすすめ作品8. 犬の生活
1918年に作られた不朽の名作。貧困の中でも持つべきは「優しさ」
100年以上前に作られたこの映画。その当時は何しろ第一次世界大戦直後でスペイン風邪の流行もあり、今とは比べ物にならないほど苦しい時代。「犬の生活」はチャップリンの貧しかった幼少期の生活が色濃く投影された作品だと言われています。
お腹が減っていても、お金がなくても、自分より弱い存在に優しさを持って接するチャーリー。自分と同じような境遇の犬、スクラップスを助け出し、一緒に暮らし始めます。権力を振りかざす存在を笑い者にし、貧しくても誇りを持って生きる、チャップリンの作品に一貫しているテーマです。とても短い映画ですが、ぜひぜひ観てみてください!
登場する犬種:雑種
映画の詳細データ | |
公開年 | 1918年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | チャールズ・チャップリン |
出演者 | チャールズ・チャップリン/エドナ・パーヴァイアンスほか |
時間 | 40分 |
犬の映画おすすめ作品9. K-9
不器用な一人と一匹に芽生える、男同士の友情!
サンディエゴ警察で麻薬取引の事件を追うマイクは、誰ともコンビを組まない一匹狼の刑事。倉庫の麻薬を探し出すために、人間嫌いで隔離されている警察犬のジェリーを借り受けることに。
人嫌いの犬と、偏屈刑事のコンビが不器用に罵り合いながらも友情を築いていく様子がなんとも微笑ましいアクション・コメディ。主演のジェームス・ベルーシは『ブルース・ブラザース』で一世を風靡したジョン・ベルーシの弟。男臭い雰囲気や口の悪さは兄譲り?
そしてシェパードのジェリーが見せてくれる演技力!こんなに人間くさい犬がいたら、誰もが夢中になってしまいそう。何より対等なジェリーとマイクの関係が素敵。犬とこんな関係を築けたら最高ですね!
登場する犬種:ジャーマンシェパード
映画の詳細データ | |
公開年 | 1989年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ロッド・ダニエル |
出演者 | ジェームス・ベルーシ/メル・ハリスほか |
時間 | 102分 |
犬の映画おすすめ作品10. ミラクル・ニール!
何でも叶う、万能の力を手に入れたら……あなたならどうしますか?
ニールは冴えない高校教師。しかしある日地球の滅亡を狙う宇宙人の力によって無作為に選ばれ、万能の力を与えられてしまいます。望みを言って右手を振ると、何でも思い通りになるとわかり、愛犬のデニスと喋れるように!ほかにもいろいろと右手を振って叶えてみますが、そのうちに絶望してしまい――。
何ともハチャメチャなストーリーですが、とにかく犬のデニスは可愛い上に、地球を救ってくれるんです!そしてなんとその声は、今は亡き名俳優、ロビン・ウィリアムスが担当。実際に愛犬が喋れたら、きっとこんな感じかも?と思うような、デニスの様子をぜひご覧ください。
登場する犬種:ウィルシュ・テリア
映画の詳細データ | |
公開年 | 2015年 |
製作国 | イギリス |
監督 | テリー・ジョーンズ |
出演者 | サイモン・ペグ/ケイト・ベッキンセイルほか |
時間 | 85分 |
おすすめの犬の映画!11~20
おすすめの犬の映画特集。次の10作品では以下の犬種のワンちゃんたちの熱演が楽しめます!
ジャックラッセルテリア/ジャーマンシェパード/ダルメシアン/パグ/ピットブル/ブルドッグ/ブリュッセルグリフォン/ミックス(雑種)(あいうえお順)
犬の映画おすすめ作品11. マイドッグ・スキップ
内気な少年の大親友は、小さなモフモフ
ミシシッピ州出身の作家、ウィリー・モリスの自伝的小説の映画化。少年と犬、野球にフットボール、戦争で傷ついた人々……。1942年のアメリカの町を描くとき、必ず登場する要素がいっぱいで、その頃のアメリカを知らなくてもなんだか懐かしい気持ちになります。
内気な少年ウィリーのために、パパの反対を押し切ってママがプレゼントしてくれたジャックラッセルテリアの子犬、スキップ。その日から二人は大親友に。友達や女の子と話すきっかけになってくれる人懐っこいスキップ。いつも一緒に育ったスキップとウィリー少年の思い出を綴るこの映画は、見ている者の気持ちを子供時代に連れて行ってくれます。
比較的淡々と進行していく映画ですが、「命」について考えさせられる一本です。
登場する犬種:ジャックラッセルテリア
映画の詳細データ | |
公開年 | 2000年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジェイ・ラッセル |
出演者 | フランキー・ムニッズ/ダイアン・レイン/ケヴィン・ベーコンほか |
時間 | 96分 |
犬の映画おすすめ作品12. 101
子犬がうじゃうじゃ!!ご存知101匹わんちゃんの実写版!
ダルメシアンを飼っていることが縁で結ばれた夫婦がとっても幸せそうで、子供心に憧れた『101匹わんちゃん』。実写化されてずいぶん経ちますが、初めて実写化の話を聞いた時には「えっっ、101匹のダルメシアン、集めちゃうの?」と驚いたものです。
しかし、本当に実現してしまいました。さすがディズニー。原作アニメに非常に忠実にできており、グレン・クローズ演ずるクルエラの怖いこと!捕らえられた99匹の小さなダルメシアンが逃げ出すシーンはハラハラドキドキしながらもとても可愛いです。ぜひ家族で楽しんでくださいね。
登場する犬種:ダルメシアン
映画の詳細データ | |
公開年 | 1996年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | スティーブン・ヘレク |
出演者 | グレン・クローズ/ジェフ・ダニエルズほか |
時間 | 103分 |
犬の映画おすすめ作品13. マリー・アントワネット
悲劇の王妃の心には、いつも故郷と愛する犬がいた……
漫画に小説に映画に、何度も描かれてきたフランスの王妃マリー・アントワネットの生涯を、ソフィア・コッポラが映画化。物語はまだ彼女がオーストリアに住んでいた少女時代から始まります。
14歳。まだ幼いマリーは愛犬のモップスといつも一緒でした。ベッドで一緒に眠る愛らしいモップスとはフランスへ嫁ぐ時ももちろん一緒。しかしフランスに入る時、オーストリアのものはすべて取り上げられてしまいます。もちろんモップスも……。
フランスの犬を飼えばいいと言われ、泣き出すマリー。もちろんフランスの犬もいっぱい登場します。しかし陰口を言われ、モップスにも会えず、徐々に豪遊にふけっていくマリーは、もしかしたらオーストリアを、そしてモップスのことを必死に忘れようとしていたのかもしれません。モップスは冒頭にしか登場しないのですが、彼女の本心を感じさせてくれる、とても大切な存在です。
登場する犬種:パグ
映画の詳細データ | |
公開年 | 2006年 |
製作国 | アメリカ/フランス |
監督 | ソフィア・コッポラ |
出演者 | キルスティン・ダンスト/ジェイソン・シュワルツマンほか |
時間 | 122分 |
犬の映画おすすめ作品14. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ハリウッドの悲しい事件は、無名のスタントマンと愛犬に救われる
1969年8月8日、ロサンゼルスのシエロドライブで起きたシャロン・テート事件。この悲しい事件を映画で塗り替えてしまった、クエンティン・タランティーノの作品をご紹介。
主人公はかつての人気俳優とその相棒のスタントマン。もちろん物語の中心はこの二人ですが、ブラッド・ピット扮するスタントマンの飼い犬、ピットブルのブランディはこのお話には欠かせない存在。一人と一匹が暮らすドライブインシアター裏のトレーラーハウス、全編に流れるラジオ、映画館やレストランのネオン、60年代のハリウッドを蘇らせた美術も素晴らしく、飽きることなく楽しめる映画です。舌を鳴らして犬を操るブラピのかっこよさ、真似した人も多いのでは?
ちなみにブランディは第72回カンヌ映画祭でパルム・ドッグ賞を受賞しています!
登場する犬種:ピットブル
映画の詳細データ | |
公開年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
出演者 | レオナルド・ディカプリオ/ブラッド・ピットほか |
時間 | 161分 |
犬の映画おすすめ作品15. マスク
ジャックラッセルテリアの魅力を全世界に知らしめた映画!
ジム・キャリーの真骨頂ともいうべきハイパーアクションコメディですが、愛犬マイロの存在抜きにこの映画を語ることはできません。ダメダメ主人公が寝坊すれば起こしてくれる、鍵が見つからなければ探してくれる、刑務所にだって助けに来てくれる、ご主人思いのスーパードッグです。
ダメダメな主人公が不思議なマスクを拾い、ハチャメチャなヒーロー?に変身、悪者を退治し、恋する女性とも結ばれる……と書いてしまうと単純なストーリーですが、この映画の魅了は見た人にしかわからないSFXを駆使したアクション!重要な場面でいちいち活躍してくれるマイロの姿を見てジャックラッセルテリアを飼いたくなった人、絶対いると思います!
登場する犬種:ジャックラッセルテリア
映画の詳細データ | |
公開年 | 1994年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | チャールズ・ラッセル |
出演者 | ジム・キャリー/キャメロン・ディアスほか |
時間 | 101分 |
犬の映画おすすめ作品16. 恋愛小説家
潔癖症の偏屈な小説家の心も溶かす、小さなワンちゃんの魅力
ジャック・ニコルソン扮する小説家のメルビンは、潔癖性だし口は悪いし、冒頭から隣人の飼い犬を捨てようとするし、本当に憎たらしい存在。しかし、行きつけのレストランのウエイトレスへの想い、隣人の破産などを通じて徐々にこの人の優しさが垣間見えてきます。
隣人が怪我をし、メルビンが預かることになった犬のバーデル。散歩の最中、歩道のブロックの継ぎ目を避けるバーデルを見たメルビンは「俺と同じ!」とたちまちお気に入りに。ピアノを聞かせたり、ベーコンをあげたり、やや甘やかし気味に世話をするメルビンに、バーデルもすっかりなついて本当の飼い主が凹んでしまうほど。
物語は不器用なメルビンとウエイトレスのキャロルとの恋模様なのですが、バーデルの名演技は必見です!
登場する犬種:ブリュッセルグリフォン
映画の詳細データ | |
公開年 | 1997年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジェームズ・L・ブルックス |
出演者 | ジャック・ニコルソン/ヘレン・ハントほか |
時間 | 139分 |
犬の映画おすすめ作品17. パターソン
パターソン市に住むパターソンさんの愛犬はブサかわチャンピオン!
ジム・ジャームッシュ監督特有のどこかユーモラスな雰囲気を湛えたこの映画、普通の男性の一週間を淡々と描いています。バスを運転し、自身が描く詩に思いを巡らせ、妻の愚痴を聞き、犬の散歩に行き……そんな日常の何気ない出来事を切り取っただけなのに、何かしら心に訴えてくる、不思議な魅力を持っています。
そんな映画の中で光る演技を見せてくれるのは、パルムドッグ賞にも輝いたマーヴィン。主人公の妻に恋をしており、パターソンをなんとなくバカにしている感じがなんともいい味を出しています。ふてくされた様子や上目遣いの表情などはこれぞブサかわ!という感じ。
この存在感強めのワンちゃんは、元保護犬だそうです。見終わる頃にはきっとマーヴィンのファンになっているはず!
登場する犬種:ブルドッグ
映画の詳細データ | |
公開年 | 2016年 |
製作国 | アメリカ/ドイツ/フランス |
監督 | ジム・ジャームッシュ |
出演者 | アダム・ドライバー/ゴルシフテ・ファラハニほか |
時間 | 118分 |
犬の映画おすすめ作品18. ホワイトゴッド 少女と犬の狂詩曲
「可愛い犬」が牙をむく!?250匹の犬が巻き起こす「革命」とは
最初に言っておきます。この映画に流れているのはあまりにも身勝手な人間への怒りです。なんでも人間の思い通りになる、知らぬ間にそう勘違いしていることはありませんか?はっきりとそう感じていなくても、人間の振る舞いを動物の側から見てみたらどうなのでしょうか。
作品内にはそういった人間がいっぱい描かれています。舞台は雑種には税金をかける、というとんでもない法律が定められてしまった町。そのために捨てられた犬たちが、まるで軍隊のように人間に牙を剥きます。主人公の少女と犬の友情はどうなってしまうのでしょうか……。
この映画に登場する全ての犬はパルムドッグ賞を受賞、そして全てが保護犬。でも安心してください、全ての犬は撮影後ちゃんと飼い主さんに引き取られ、幸せに暮らしているそうです!
登場する犬種:雑種
映画の詳細データ | |
公開年 | 2015年 |
製作国 | ハンガリー/ドイツ/スウェーデン |
監督 | コーネル・ムンドルッツォ |
出演者 | ジョーフィア・プショッタ/シャーンドル・ジョーテールほか |
時間 | 119分 |
犬の映画おすすめ作品19. ウェンディ&ルーシー
孤独な女性と犬の旅。愛犬のための彼女の選択は……
第93回アカデミー賞作品賞を受賞した『ノマドランド』と似ている設定の映画ですが、こちらは若い女性が主人公。彼女は仕事を求めてアラスカを目指し、愛犬を乗せて車を走らせていますがその車が故障。お金も底を尽きてしまい、ドッグフードを万引き……。なんて悲しいシチュエーション。しかし、主人公のウエンディを演じるミッシェル・ウイリアムズの儚くも意志のある表情が、一握りの希望を感じさせてくれます。
お金がない、そんな理由で愛犬と離れ離れになるなんて、悲しすぎる。だけどきっと、いつか、そんな気持ちでウェンディを見守るしかない。愛犬ルーシーの無垢な表情がとてもとても切ない映画ですが、犬を愛する人には必ず見ていただきたい素晴らしい映画です。
登場する犬種:不明
映画の詳細データ | |
公開年 | 2010年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ケリー・ライカート |
出演者 | ミシェル・ウィリアムズ/ウォルター・ダルトンほか |
時間 | 80分 |
犬の映画おすすめ作品20. アイ・アム・レジェンド
主人公が恐ろしい孤独に耐えられたのは、愛犬の存在あってこそ
もうストーリーの説明は必要ないでしょう。あまりにも有名なこの映画を、ぐっと重厚なものに押し上げているのが、愛犬サムの存在。きっとこの映画の主人公、ロバートが恐ろしいシチュエーションに耐えられたのはサムのおかげなのです。
そんな大事な存在を、自ら亡き者にしなくてはいけない。その苦悩を最大限に演じたウィル・スミスの演技にも大拍手ですが、主人公に甘えたり、ダークシーカーに怯えたりするサムの演技が素晴らしい!
サムに惚れ込んでしまったウィル・スミスは実の飼い主に「家を買ってあげる代わりに犬を譲ってほしい」と頼んで断られたとか!リアル・サムは飼い主さんにとって、何ものにも代えがたい大事な存在なのですね。そんなことを念頭に置きつつ、再視聴してみてはいかがでしょう!
登場する犬種:ジャーマンシェパード
映画の詳細データ | |
公開年 | 2007年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | フランシス・ローレンス |
出演者 | ウィル・スミス/アリシー・ブラガ/アビー&コナほか |
時間 | 100分 |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】MIHO-G
SNS
古典落語や歌舞伎、文楽にお神輿と日本の伝統文化が大好きだけど、お酒も音楽も同じくらい愛するX世代。
楽しいことならなんでも興味津々。あらゆることに首を突っ込める、という理由で編集の仕事を長らく続けています。
これからもジャンルを問わずどんどん首を突っ込んで、面白おかしく紹介していきたいと思っています!