目次
もっと語りたい!泣ける韓国映画2. シークレット・ミッション
ドラマ『愛の不時着』とあわせて観たい、2013年のヒット作
今この映画を語るうえで外せないのが、超大ヒット韓国ドラマ『愛の不時着』との関係性です。『愛の不時着』をご覧になった方なら、第10話でいきなり「緑のスウェット男」がさも重要人物かのように登場したのを覚えておられるのではないでしょうか。じつはこの「緑のスウェット男」こそ、本作『シークレット・ミッション』の主人公なのです。
『愛の不時着』は、韓国の財閥令嬢がパラグライダー事故で北朝鮮に不時着してしまったことから始まる「南北分断ラブストーリー」。ネタバレにならないようざっくり言うと「南の人が北へ行ったり、北の人が南へ行ったりするお話」です。そしてこのスウェット男の正体は「韓国で極秘潜伏任務中の北朝鮮スパイ」。本作は2013年に韓国で大ヒットした作品なので、「軍事境界線またぎの先輩」としての粋なゲスト出演だったのですね。
韓国エンタメの一大ジャンルである「南北分断もの」としては『愛の不時着』がひとつの完成形を見せてしまっているため、今の感覚であらためて観ると目新しいものは少ないかもしれない作品ですが、あの「第10話」を楽しむうえでは必見の一本と言えます。
なおスウェット男を演じるキム・スヒョンは、近年だとドラマ『サイコだけど大丈夫』の主人公ムン・ガンテ役などでも有名ですね。だいぶ後になってから同じ人だと知り、驚きました。役者さんってすごい!
映画の詳細データ | |
公開年 | 2013年 |
製作国 | 韓国 |
監督 | チャン・チョルス |
出演者 | キム・スヒョン/チェ・ウシクほか |
時間 | 124分 |
もっと語りたい!泣ける韓国映画3. ビューティー・インサイド
万人におすすめの、スタイリッシュで普遍的な傑作
「目覚めるたび別人になってしまう男」を主人公に、「愛の本質」を問うラブストーリー。主人公ウジンを演じた総キャスト数は、なんと123名!日本からは上野樹里も出演し、非常に印象的な役どころで「ある日のウジン」を演じています。
これは、まだわたしが韓国映画に今ほど親しみを持っていない頃に観た一本でした。韓国のドラマや映画って、庶民的な「生活感」の描写がわりと生々しいですよね。言ってしまえば「汚い」と感じるようなシーンをあえて入れてくる、そんな傾向にあると思います。そんななか本作は、CM畑出身の監督によるとてもスタイリッシュで美しい映像が特徴的。韓国映画の入口として本作を観れたのは幸運でした。
主人公ウジンを数分おきに代わる代わる演じていく「123人」に豪華キャストが多数紛れているのも、入門編としてふさわしいポイントです。筆頭はなんといっても『梨泰院クラス』のパク・ソジュン! 目覚めたらイケメン=パク・ソジュンになっていた主人公の無謀な行動が、物語を大きく動かしていきます。見ているだけで「眠くなる」、本作いちの見どころです。
なにか韓国映画を観てみたいけれど、クセの強くないやつがいいな……、バイオレンス要素とか苦手だな……。そんな方には是非この『ビューティー・インサイド』、おすすめします!
映画の詳細データ | |
公開年 | 2015年 |
製作国 | 韓国 |
監督 | ペク・ジョンヨル |
出演者 | ハン・ヒョジュ/パク・ソジュンほか |
時間 | 127分 |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】353
SNS
ただの雑食な映画好き。——だったはずが、気付けば映画館スタッフに。
映画を観る時間がめっきり減ってしまうというジレンマと戦いながら、映画ブログ『353log』を時々更新中。
不勉強なことばかりですが、皆様に「観たい!」と思っていただけるようなご紹介ができるよう努めます。
>> 353のおすすめ作品聖地巡礼記事はこちら
>> ブログ『353log』はこちら