更新日: 2023年1月30日
黒ビールおすすめ20選 ソムリエが選ぶおさえておきたい黒ビールをご紹介!
今回はおすすめの黒ビールを紹介します。
以前はBARやビール専門店でしか飲めなかった黒ビール。
今では大手ビールメーカーをはじめ、専門店の黒ビールが気軽にコンビニやスーパーでも手に入るようになりました。
ビール本来の深い味わいと、微かな酸味を感じられるのが黒ビールの特徴。
今回は黒ビールの選び方から、おすすめの黒ビール20銘柄をご紹介します。
気になる黒ビールを見つけてたら、ぜひ取り寄せて楽しんでみてくださいね。
黒ビールの魅力
ビールは「モルト(麦芽)」「ホップ」「酵母」「水」の4つから造られます。
黒ビールに使われる濃色麦芽は、焙燥(80℃前後の熱風で乾燥)から焙煎(100℃以上の高い温度で麦芽を焦がす)という工程を経た「スペシャルモルト」。黒ビールが黒いのは、このスペシャルモルトの中でも濃い「ブラックモルト」などと呼ばれる麦芽を使っているからなのです。
このブラックモルトを使うビールには程度の差はありますが、コーヒーに似た酸味を感じられることもあります。だから黒ビールは苦みや微かな酸味を感じながら、コク深い芳醇な風味も感じるのです。
黒ビールを選ぶポイント
日本では濃色麦芽を原料の一部に使っている、色の濃いビールのことを「黒ビール」と呼んでいます。黒ビールの種類は意外と数多くあり、どれを選べば良いのか?どのように選べば良いのか迷ってしまいますよね?
黒ビールを選ぶポイントは4つあります。各ポイントを見ていきましょう。
黒ビールを選ぶポイント1.ビール酵母の違いで選ぶ
黒ビールの酵母は主に、エール酵母(上面発酵酵母)とラガー酵母(下面発酵酵母)の2タイプに分かれます。この酵母によりビールの個性が変わってきます。
それぞれの製法でどのような違いがあるのか、見ていきましょう。
エール酵母
エール酵母で発行させる製造方法は、発酵中に酵母が浮き上がってくることから「上面発酵」と呼ばれています。
常温から少し高めの20~25℃で2~3日かけて発酵させ、その後約10~14日程度熟成。
口あたりは濃いめながらも、フルーティーな香りが特徴です。
ラガー酵母
ラガー酵母で発行させる製造方法は「下面発酵」と呼び、すっきりとした味わいが特徴で、品質と味が安定しやすいです。
上面発酵と異なり、6~15℃程度の定温で10日程度かけて発酵、その後1か月成熟期間を経ているビールです。
黒ビールを選ぶポイント2.黒ビールの種類で選ぶ
生産している国や原材料によって味わい、風味が異なり、大きく分けて4つの種類があります。
シュバルツ(Schwarz)
シュバルツは、ドイツ語で「黒」を表す、ドイツ・バイエルン発祥のラガービール。のど越しが良く麦芽の甘みを感じられます。日本の大手ビールメーカーは基本的にこのタイプです。
デュンケル(Dunkel)
ドイツ・ミュンヘン発祥のラガービール。ライトブラウンからダークブラウンの濃色を表します。焙煎した麦芽のアロマとモルトの甘みのバランスが良く、飲み口がすっきりしています。
ポーター(Porter)
イギリス・ロンドン発祥のエールビール。ブレンドビールが源となった、焦げ茶色から黒色のエールビールです。焦がした麦芽の甘みと、エール酵母のアロマを感じることができます。
スタウト(Stout)
アイルランド発祥のエールビール。スタウトは英語で「どっしりとした」という意味もあります。アルコール度数が高く、大麦や麦芽の苦みを感じられる濃厚ビールです。
黒ビールを選ぶポイント3.添加物に注意
黒ビールの種類によっては長期保存の中、その品質を保つために酸化防止剤や、香料、調味料などが含まれているものがあります。
もしご自身でご購入される場合にはラベルをチェックしましょう。大麦、麦芽、ホップのみが使われているか、香料が入っていないか確認してみてくださいね。
黒ビールを選ぶポイント4.美味しい飲み方も忘れずに!
黒ビールは高温焙煎の麦芽を原料としているためコーヒーのような香ばしさ、ほのかな酸味、香りが重要です。アルコール度数が高く炭酸が弱めなので、美味しくこの良さを味わうには冷やし過ぎないことがおすすめです。
是非、グラスに注いでそれぞれの色の濃淡の違いや、泡のクリーミーさも楽しんでくださいね。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】三野 勝博
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ミラノに本社のあるワインショップ「ワインティップ」を運営。
ワインを学ぶためイタリアミラノに5年間在住。在住時にイタリアソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
現在は日本でオールドヴィンテージのイタリアワイン販売サイトを運営している。
>>ワインティップジャパンWEBページ