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アイスワインは大自然が作り出す奇跡
元々希少なだけあり、日本で流通しているものは多くないアイスワイン。
甘いお酒は苦手…という人も、一度飲んだらその爽やかな甘みに虜になってしまうかもしれません。
「大自然が作り出す奇跡」と言われているアイスワイン。是非、一度味わってみてください!
旅行だけでなく日常も楽しく!をコンセプトに、生活を豊かにしてくれるアイテムを厳選して紹介。
日用品からコスメ、ベビー用品、音楽、DIY用品など、ジャンルという壁を作らず、目利き力のある編集者がおすすめアイテムをセレクトします。
何を買えばよいかわからないを無くすことをモットーに、皆さんの生活が豊かになるアイテム選びのお手伝いができるコンテンツを日々制作しています。
アイスワインQ&A
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アイスワインではない“アイスワイン”!?
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ちなみに、収穫したブドウを凍らせて作る「クリオ・エクストラクション」という製法があり、その方法で作られたアイスワインのようなデザートワインもあります。そして中には、“アイスワイン”と名乗ってしまっているものも。見分けるポイントは「値段」。こちらは圧倒的に安価で販売されています。
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アイスワインの甘さの秘密
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通常のワインと同じブドウを使っているのに、どうしてアイスワインはあんなに甘くなるのでしょう?凍結された状態のブドウは、水分以外のブドウ内の成分は凍っていません。そのため、圧搾されたブドウは多くの水分が取り除かれ、濃縮された糖度の高い果汁となり、あの極甘口の味わいとなるのです。
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実は酸が強いアイスワイン
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貴腐ワイン、ポートワイン、シェリーなど、甘口のデザートワインには様々な種類がありますが、その中でもアイスワインは極甘口であっても比較的スッキリとした味わいが特徴です。その理由は、凍結して濃縮された成分のうち、酸も濃縮されているから。本来なら酸っぱいと感じるレベルの酸の濃度でも、それ以上に糖度が高く甘みが強いため、酸味を感じないだけ。酸味は爽やかさとスッキリとした味わいに現れ、アイスワインを上品なものに仕上げてくれている立役者なのです。
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アイスワインは偶然の産物
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18世紀後半、ドイツのバイエルン州北部にあるフランコニアという地方を強烈な寒波が襲った際、収穫されなかった完熟したブドウが樹に残ったまま凍結。本来なら、凍ったブドウは使い物にならない、と捨てられるところを「もったいないよね」とワインにしてみたところ、誰もが予想しなかった美味しい甘口ワインが出来上がり、それがアイスワインの始まりと言われています。美味しい食べ物や飲み物は、いつも偶然から発見されるのかもしれませんね。
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】三野 勝博
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ミラノに本社のあるワインショップ「ワインティップ」を運営。
ワインを学ぶためイタリアミラノに5年間在住。在住時にイタリアソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
現在は日本でオールドヴィンテージのイタリアワイン販売サイトを運営している。
>>ワインティップジャパンWEBページ