目次
【ヘイジー】おすすめのIPAビール2. 伊勢角屋麦酒「ねこにひき」
次は名前からして可愛いこのIPAビール。なんでも伊勢角屋麦酒の社長とコラボ先の米国のブルワリーのオーナーが、どちらも大の愛猫家だったためにこの名前になったそう。お互いの愛猫が描かれているというラベルももう、あざといくらいのキュートさです。
注いで分かるのは、この濁り。
ヘイジー愛好家なら「これよこれ!」と言いたくなるところですよね。フルーツ系の香りもしっかり立っていますが、柑橘系ではないですね。桃とかでしょうか……?
飲んでみましょう。お、これははっきりと甘い!舌で感じた印象では、桃よりもマンゴーに似た印象です。苦みは相当マイルドで、大人であればこれを苦いと感じる人はまずいないでしょう。

画像:Canva
ではお酒好きの人の口には合わない、甘ったるい味かというと、決してそうではありません。その理由は何だろうと飲みながら考えたのですが、甘みに透明感があるからだと気付きました。そう、見た目は旨味を意味する濁りがあるのに、逆に甘みには濁り感がなく透明なんですよ。
そしてまた、甘みの余韻があまり長くは残らず、比較的スッと抜けていることも、さっぱりした印象の大きな理由だと思います。この甘さがずっと口の中に居座ってしまうと、やる気アピールの声だけ大きい人みたいな「出しゃばり」になってしまいかねません。この引き際の潔さがあってこそ、この製品の口当たりの甘さが生きているのです。
ねこにひきにおすすめの料理
合わせるならピザを推します。自分へのプチご褒美の日に、今夜ばかりはカロリーを忘れて、という日にぜひ。ただし、「酢豚にパイナップルは絶対に認めない」という人にとっては、その限りではないことをご了承ください。
ねこにひき | 著者の評価 |
香り | ★★ |
苦み | ☆(ひとつ未満) |
甘み | ★★★ |
コク | ★★ |
【インペリアル】おすすめのIPAビール3. ベアードビール「スルガベイ インペリアル IPA」
今度はスルガベイ インペリアル。名前からして迫力がありそうですが……。ラベルはこのブルワリー特有の、手描き調の力強いデザインですね。背景までドーン! と爆発しちゃってますし。
色合いは、「これぞビール」という、いわゆる「ビール色」です。
グラスに注いだ香りは……ん?かすかに甘い香りがしますが、自分の記憶の中を探って一番近いものを敢えて選ぶとしたら、お祭り屋台の綿あめでした。
少し首をひねりつつ飲んでみますと、うん、甘くてマイルドですね。甘い、あま……あれ?甘苦いような……甘苦い……。苦さの奥に甘さのかけらが……いや苦い、苦いじゃないですか!
このグラデーションは、飲んでいただければきっと分かってもらえると思います。いや、ひと口目でのこの変化、思わず笑っちゃいましたもの。ふた口目からは、「だまされないぞ……甘そうなフリをしてても……ほーらやっぱり苦いじゃないの!」という印象に変わります。

画像:写真AC
これでもし後口が嫌なものだったら、とんだ詐欺師まがいということになってしまいます。でもこの後口がとても力強くて爽快なんですよ。勝手にお名前を出して恐縮ですが、すごく優しそうなお顔立ちの大谷翔平選手が投げる「ズドン!」という剛速球を見ている感じ。
スルガベイ インペリアル IPAにおすすめの料理
このIPAビールに合わせるなら、ピリ辛料理はどうでしょう。辛くなった口を最初の甘さで優しく迎え、最後に苦みでギュッと引き締めると。
あるいは料理の方も負けじと力強く、肉ですね。サムギョプサルだとか、筆者がスペインで一度だけ食したことがあって今も忘れられない、イベリコ豚のカツレツ山羊のチーズソースがけなんかと合わせられたら……と、考えただけでもうたまりません。
スルガベイ インペリアル IPA | 著者の評価 |
香り | ★ |
苦み | ★★★ |
甘み | ★★ |
コク | ★★ |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
SNS
旅行だけでなく日常も楽しく!をコンセプトに、生活を豊かにしてくれるアイテムを厳選して紹介。
日用品からコスメ、ベビー用品、音楽、DIY用品など、ジャンルという壁を作らず、目利き力のある編集者がおすすめアイテムをセレクトします。
何を買えばよいかわからないを無くすことをモットーに、皆さんの生活が豊かになるアイテム選びのお手伝いができるコンテンツを日々制作しています。