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おすすめのどんでん返し映画 時空を超えて驚きの結末をもたらすタイムリープ映画4選
おすすめのどんでん返し映画9. メメント
「記憶喪失の疑似体験」というコピーは本当だった!
「メメント」はラテン語で「思い出」または「記憶しろ」という意味。主人公は妻が殺された衝撃から10分しか記憶を保てない状態。身体中に刻んだタトゥーの言葉を辿り、忘れないためにポラロイド写真を撮りまくりながら妻殺しの犯人を探し始める主人公の運命は……。
という不思議な設定のこの映画はクリストファー・ノーラン監督作品。ノーランが得意とする時系列の入り乱れた構成や難解な設定に思い切り振り回されるのがなぜか心地よい、そう感じるあなたは絶対ハマること間違いなし。
出口は、着地点はどこなのか。最後までわからないことだらけのこの映画、2020年に公開された『テネット』とともに楽しめば、あなたはもう立派なノーランファンです!
メメント | 詳細データ |
公開年 | 2000年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クリストファー・ノーラン |
出演者 | ガイ・ピアース/キャリー・アン・モスほか |
時間 | 113分 |
おすすめのどんでん返し映画10. テネット
究極のタイムリープ。名もなき男は世界を救えるのか。そしてその正体は?
先に紹介した『メメント』同様、クリストファー・ノーラン監督の話題作。こうして解説するのも難しい、超難解な映画です。
主人公は「名もなき男」。ケネス・ブラナー扮するセイターが、プルトニウム241という核兵器で世界を滅亡させようとしています。それを食い止めるため何も知らない主人公は細い糸をたぐるように少しずつ謎を解いていくのですが、そこに時間逆行装置アルゴリズムが絡み合います。この装置を使って過去と未来を行ったり来たり。そしてラストで明かされる驚きの事実。
CGを好まない監督の意向により、大迫力の爆破シーンも実写!ということで何度も観たくなる映画でもありますが、何度か観ないとわからない!是非この謎の映画に挑んでみてください。
テネット | 詳細データ |
公開年 | 2020年 |
製作国 | アメリカ/イギリス |
監督 | クリストファー・ノーラン |
出演者 | ジョン・デヴィッド・ワシントン/ロバート・パティンソンほか |
時間 | 151分 |
おすすめのどんでん返し映画11. 晴天の霹靂
劇団ひとりの才能ここにあり。大泉洋の好演が光る感動のラスト
売れないマジシャンの寂しい生き様。冒頭は本当にいいことなしで観ているだけで辛くなるほど。それが落雷で何と生まれる前の時代にタイムスリップしてしまい、両親と時間を共にすることになり……。
できすぎたシチュエーションではありますが、何しろ親子のやり取りが泣けるんです。ビートたけしの誕生秘話を描いた『浅草キッド』(劇団ひとり監督作品)も素晴らしいけれど、こちらも負けないくらいいい映画です。
お父さんと息子のぎこちない関係、自分の出生について知った時の複雑な思い。大泉洋の表情豊かな演技がこの映画の完成度をグッと押し上げ、ラストは驚きながらも爽やかな気持ちにしてくれます。是非親子で観てほしい!
晴天の霹靂 | 詳細データ |
公開年 | 2014年 |
製作国 | 日本 |
監督 | 劇団ひとり |
出演者 | 大泉洋/劇団ひとり/柴咲コウほか |
時間 | 96分 |
おすすめのどんでん返し映画12. 12モンキーズ
西暦2035年の世界を救えるのか。今もなお話題に上る謎だらけのラスト
1995年に公開された、テリー・ギリアム監督による『12モンキーズ』は当時からストーリーの難解さはもちろんアート的な視点からも評価を受けていました。
タイムリープは今でこそよくある展開ですが、その先に待っている世界観の多彩さは目を見張るものがあります。ややチープな感じもありつつ、ディストピア感やキッチュ感と相まって、それなりにカッコよく思えてしまうのが不思議。2035年の世界で囚人として収監されているジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)がタイムマシンに乗せられ、世界を滅ぼしたウイルスを突き止め、これを食い止めろ!というミッションに従い振り回されていきます。
ラストシーンの謎は今も様々な考察がされているというロングセラー作品です。
12モンキーズ | 詳細データ |
公開年 | 1995年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | テリー・ギリアム |
出演者 | ブルース・ウィリス/マデリーン・ストウ/ブラッド・ピットほか |
時間 | 130分 |
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おすすめのどんでん返し映画13. ファイト・クラブ
サブリミナル効果で一躍話題をさらったX世代による話題作
X世代とは、1960年代後半から1970年代に生まれた世代。デヴィッド・フィンチャー監督は1962年、そして謎の男タイラー役のブラッド・ピットは1963年生まれ。さらに原作『Fight Club』を執筆したチャック・パラニュークは1962年生まれ。自身の経験や思いを凝縮し、三ヶ月で書き上げたという小説に、デビット・フィンチャーが惚れこんで作られた映画『ファイト・クラブ』。
この映画の謎は不眠症の主人公が夜ごと殴りあう奇妙な集会に参加するところから加速していきます。最後に行き着く驚きのラストシーンのみならず、消費に踊らされる人間の悲しさ、それに抗う男たちを描く問題作。
むしろ現在こそ、この映画の描き出す衝撃を感じる時かも!
ファイト・クラブ | 詳細データ |
公開年 | 1999年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
出演者 | エドワード・ノートン/ブラッド・ピットほか |
時間 | 139分 |
おすすめのどんでん返し映画14. レザボア・ドッグス
バイオレンスと謎に包まれラストまで気が抜けないタランティーノのデビュー作
ポール・オースターの小説『幽霊たち』のように、ブルー、ピンク、ホワイト、ブラウン……お互いを色で呼び合う黒スーツのギャング。実はこの中に潜入捜査官が紛れている!
というわけで息苦しくなりそうな疑心暗鬼が繰り広げられるこの映画。タランティーノ作品でよくある時系列バラバラ演出によって何が起こるかわからないドキドキ感、そして衝撃の結末。バイオレンスシーンはえぐいし、下品な与太話が炸裂だけどなぜか素敵に感じてしまいます。
そしてタランティーノ作品の魅力は音楽。冒頭『リトル・グリーン・バック』に合わせて歩き出すシーンの格好良さはもはや伝説です。
レザボア・ドッグス | 詳細データ |
公開年 | 1992年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
出演者 | ハーヴェイ・カイテル/ティム・ロス/マイケル・マゼドンほか |
時間 | 99分 |
おすすめのどんでん返し映画15. ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!
コメディだけど謎解き要素も。怪しい街に隠された秘密とは……
エドガー・ライト監督、主演のサイモン・ペグそしてニック・フロスト。このトリオが揃ったら面白くないはずがない!しかもこの映画の見所は、いつもはダメ男ばかりを演じているサイモン・ペグが優秀すぎる警官役をやっているところ。
あまりに優秀すぎ&堅物すぎて疎まれ、片田舎の町に左遷されたニコラス(サイモン・ペグ)が、町のおかしなところに気づき、その謎を探っていきます。散りばめられた伏線とその回収、アクション映画へのオマージュなどなど、奇想天外な驚きのラストがわかってしまっても、何度も楽しめる要素が満載です。
ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン! | 詳細データ |
公開年 | 2007年 |
製作国 | イギリス/フランス/アメリカ |
監督 | エドガー・ライト |
出演者 | サイモン・ペグ/ニック・フロストほか |
時間 | 121分 |
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】MIHO-G
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古典落語や歌舞伎、文楽にお神輿と日本の伝統文化が大好きだけど、お酒も音楽も同じくらい愛するX世代。
楽しいことならなんでも興味津々。あらゆることに首を突っ込める、という理由で編集の仕事を長らく続けています。
これからもジャンルを問わずどんどん首を突っ込んで、面白おかしく紹介していきたいと思っています!