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もっと語りたい!泣ける映画1. 風と共に去りぬ

もっと語りたい!泣ける映画1. 風と共に去りぬ
画像:Amazon

一度は観ておきたい名作中の名作!

南北戦争時代のアメリカ南部を舞台に、どこまでも気の強いヒロイン、スカーレット・オハラの生き様を描く大河ドラマ。言わずと知れた名作ながら、でも観たことはない映画の代表格かもしれませんね。観てみようかな……と思っても「240分」の長尺に怖気付いてしまうのはやむを得ないことです。

わたしが初めて観たのは3年前。映画評論家・町山智浩さんの解説トーク付きリバイバル上映が名古屋で開催されると知り、東京から夜行バスで名古屋へ行き、トーク込み5時間ほどを『風と共に去りぬ』に費やしそのまま新幹線で帰ってくる、というスペシャルな映画体験をしました。貴重な休日を4時間潰す勇気が出ないなら、いっそ旅をしてしまえ!の発想です。まっぷるトラベルガイドですので。

そんな、ある意味「究極のお膳立て」をしてまで鑑賞した本作ですが、このとき観れて本当によかったと思っています。当時の感想には「完全に舐めてた、度肝を抜かれた、220分じゃ足りない」と書いていました。

「1939年のカラー作品」と聞いて皆さんはどんなものを思い浮かべますか? 「言わずと知れた名作」には相応の理由あり。想像の遥か上をいくこと、お約束します。ぜひ最新のリマスター版でご覧ください。

ただし「泣ける」かどうか、これは両極端に分かれるようです。いかんせんヒロインのスカーレット・オハラはかなり強烈なキャラクターでございまして、ひとことで言えば「自分以外をみんな見下している」ような人物。そんなん泣けるわけないやろと思いきやの、わたしは嗚咽パターンでした。皆さんはどちらでしょうか。

映画の詳細データ
公開年 1939年
製作国 アメリカ
監督 ヴィクター・フレミング
出演者 ヴィヴィアン・リー/クラーク・ゲーブルほか
時間 222分

もっと語りたい!泣ける映画2. フォレスト・ガンプ/一期一会

もっと語りたい!泣ける映画2. フォレスト・ガンプ/一期一会
画像:Amazon

「人生はチョコレートの箱。開けてみるまで分からない」

バス停のベンチにしゃきっと座る一人の男、名をフォレスト・ガンプ。隣に座った人々へ向けて、彼は自身の子供時代から物語を語り始める。運命か偶然か必然か、さまざまに導かれ走り続けた彼の人生は今このバス停へと辿り着き、そしてまた走り出す——。

「泣ける映画」と聞いて真っ先に思い浮かんだ作品のひとつが『フォレスト・ガンプ』でした。ただし、わたしが何よりこの映画で「泣ける」と刷り込まれているのは、ストーリーもさることながら第一に「テーマ曲」なんです。

オープニング、空に舞う白い羽根と、寄り添うように聞こえてくる優しいピアノのテーマ曲。パブロフの犬よろしく、あのメロディが聞こえてくるだけで、なんなら思い出すだけで目頭が熱くなる。本当に印象的な曲ですが、じつは「オープニングとエンディング」の計2回しか流れないのですね。本で言えば表紙と裏表紙、一度手に取ったら忘れられない素敵な「装丁」のような存在だったのかもしれません。

この曲を手掛けたのは同じくロバート・ゼメキス作品『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の音楽で有名な作曲家、アラン・シルヴェストリ。また、今や世界一鳴り響いているかもしれないファンファーレ、『アベンジャーズ』のテーマ曲も彼が手掛けました。

「『泣ける映画』50選」で取り上げた中にも、音楽に催涙効果がある作品は多数。『風と共に去りぬ』の「タラのテーマ」に始まり、エンニオ・モリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』やヘンリー・マンシーニの『ひまわり』、ジョン・ウィリアムズの隠れた名曲『シンドラーのリスト』も筆舌に尽くし難いメロディです。

映画の詳細データ
公開年 1994年
製作国 アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
出演者 トム・ハンクス/ロビン・ライトほか
時間 142分
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】353

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ただの雑食な映画好き。——だったはずが、気付けば映画館スタッフに。
映画を観る時間がめっきり減ってしまうというジレンマと戦いながら、映画ブログ『353log』を時々更新中。
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