筆者の使用例
筆者が使用しているのは、標高差のある山を登るとき。傾斜が10度を超える登坂では、トレッキングポールの効果がしっかり感じられます。必然的に下りも大変になるのですが、トレッキングポールで支えを作ると、後半の疲労を大きく軽減してくれるので重宝しています。
またトレッキングポールの中には、カメラの三脚を兼ねているレアなモデルもあり、雪山登山ではトレッキングポールを雪面に差し込んで、自撮りも楽しめます。中級者以上になると、ツェルトという簡易テントの設営にも使用します。
メーカー別おすすめトレッキングポール10選
karrimor(カリマー)
イギリスのアウトドアブランド「karrimor(カリマー)」。70年以上前にリュックブランドとして始まった後、今ではアウトドア用品全般を手がける総合メーカーに成長しています。昔から愛用しているファンの多い老舗ブランドで、コストパフォーマンスの高さに定評があり、入門者にも優しいエントリーモデルが充実しています。
karrimorのおすすめトレッキングポール
コストパフォーマンス★★★
軽さ ★★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★★
最初の一つにぜひおすすめしたいのが、スタンダードなスペックを備える本モデル。I字グリップとテレスコーピング式を採用し、二本使いで7,000円と抜群のコストパフォーマンスの高さを誇っています。
廉価モデルは総じて重いことが多いのですが、7075アルミニウム合金素材を使用しており、片方で190gという軽さを実現しているのもポイントです。1セット持っておけば間違いなく、ハイキングから本格登山入門まで幅広くこなせる汎用性の高いモデルと言えるでしょう。
MAGIC MOUNTAIN(マジックマウンテン)
アウトドアショップにいくと、見かけることの多い「MAGIC MOUNTAIN(マジックマウンテン)」。名前の響きから海外ブランドだと思われがちですが、実は30年以上の歴史を持つ国内ブランドです。トレッキングポールやワカン、防水マットなど、痒いところに手が届く絶妙な商品ラインナップを揃えています。
MAGIC MOUNTAINのおすすめトレッキングポール
コストパフォーマンス★★★
軽さ ★★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★
ハイキングや軽登山に導入しやすい、T字グリップ・テレスコーピング式の一本使いトレッキングポールです。素材は6061と7075の二つのアルミニウム合金を使用しています。重量は270gと最軽量の部類ではないですが、十分な軽さです。
補助グリップ内にショックアブソーバースプリングが装着されており、衝撃吸収性が高く設計されています。またシンプルなデザインのため、ベーシックに使いやすく、どんなファッションとも相性が良いのもポイントです。リーズナブルのため、導入しやすいのも良いですね。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド)
1989年にアメリカで創業されたアウトドアメーカー「Black Diamond(ブラックダイヤモンド)」。クライミングシーンにて第一線で活躍してきたブランドのため、手がけるギアの品質・信頼性の高さには定評があります。トレッキングポールのジャンルでは、エントリーモデルからハイエンドまで手がけ、海外の名門ブランドとして広く認知されています。
Black Diamondのおすすめトレッキングポール①
コストパフォーマンス★★★
軽さ ★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★★
I字グリップ・テレスコーピング式、二本使いのアルミ素材スタンダードモデルです。重量は片方で約240gと、軽さと耐久性のバランスが良い点が特徴的です。I字グリップは形状のクセがなく、シンプルで握りやすいものとなっています。
価格は12,000円ほど。ロック機構の緩みも少なく、体重を支える安定感も抜群と、ビギナーから上級者まで高評価を得ています。デザインもシンプルで格好良く、アウトドアファッションのアクセントにも◎
Black Diamondのおすすめトレッキングポール②
コストパフォーマンス★★
軽さ ★★★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★★★
I字グリップ・折りたたみ式のトレッキングポールの中でも、高い人気を誇っているモデルです。素材にはカーボン繊維を使っており、左右合わせて355gと最軽量クラスの軽さとなっています。
一方で、折れやすい箇所については部分的にアルミを採用して、強度を高めているのもポイントです。少し価格が張るものの、一度使うと他には移れないというユーザーもいるほど、使い勝手の良い大人気モデル。末永く使うことを想定すれば、ぜひ検討したい一品です。
LEKI(レキ)
1948年にドイツで創業したポール専門メーカーの「LEKI(レキ)」。スキー界のトップアスリートや山岳ガイド、登山家にも多くのファンを持つ世界的メーカーです。近年あらゆる登山ギアにおいて総合アウトドアメーカーの存在感が増していますが、トレッキングポールでは海外のLEKIと国内のSINANO(シナノ)といった、専業メーカーが大きなシェアを占めています。
LEKIのおすすめトレッキングポール①
コストパフォーマンス★★
軽さ ★★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★
T字グリップ・折りたたみ式の一本使いトレッキングポールです。素材はアルミを使用しており、重量は224gと標準的な軽さとなっています。LEKIらしいぽってりとしたグリップは握りやすく、安心して体重をかけられるため、ファンの間で定評があります。
下段にはポールをついた際に、衝撃を吸収するアンチショックシステムを採用。最大時の衝撃を約40%軽減し、怪我のリスクや疲労を軽減してくれます。一本使いでありながら本格的な登山にも携行したくなる、信頼性の高さが魅力です。
LEKIのおすすめトレッキングポール②
コストパフォーマンス★★
軽さ ★★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★★★
より気軽にアクティビティを楽しめるよう、LEKIが提案する新カテゴリーとも言える新進気鋭のモデルです。I字グリップ・折りたたみ式、カーボン繊維を採用し、左右合わせて400gと軽く、そしてスリムに仕上げています。
カジュアルな見た目ながら本格仕様。用途に応じてどこからでも握れるクロスシャークグリップや、通気性に優れたストラップなど、細部まで抜かりがありません。じっくり長時間歩行をする登山から、スピードを出して軽快におりていく下山まで、オールラウンドで活躍してくれること間違いなし。
LEKIのおすすめトレッキングポール③
コストパフォーマンス★★
軽さ ★★
軽ハイキング向き ★★
本格登山向き ★★★
LEKIが誇るレディース用トレッキングポールのベストセラーモデルです。I字グリップ・テレスコーピング式で、素材にはアルミを採用し、本格登山にも携行できるスタンダードなスペックを備えています。径を短くしたスーパーコンパクトタイプのグリップは、握りやすいと好評を得ています。
特徴的なアンチショックシステムをはじめとして、早く強く固定できるスピードロック・スーパーローロックなど、LEKIらしい機能も満載。価格は2万円と少し張りますが、充実した機能と、レディース専用設計の使いやすさを考えると、十分検討できるモデルでしょう。
SINANO(シナノ)
国産の老舗ポールメーカー「SINANO(シナノ)」。もともとスキー用のストック生産から始まり、今では登山やトレイルラン、ウォーキングまで幅広いアウトドアシーンに向けて、広いラインナップを展開しています。国産かつ老舗ならではの高品質なトレッキングポールは、多くの熱烈なファンを持ち、ポールはSINANO一択という方もいらっしゃるほど。
SINANOのおすすめトレッキングポール①
※サイズごとに適正身長が異なります。
コストパフォーマンス★★★
軽さ ★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★★
I字グリップ・テレスコーピング式、軽量アルミ素材を採用したスタンダードなモデルです。使い勝手の良さにこだわり、品質に一切妥協のないSINANO製でありながら、価格は1万円台前半と、特に高いコストパフォーマンスを誇っています。重量は左右で約500g前後です。
経時変化を防ぐステンレスを内蔵し、ロック機構をさらに向上させ、高い耐久性を有しているほか、SINANO製のポールは修理が可能なため、末永く使用することができます。最初に持っておくべきトレッキングポールとして、まず間違いないモデルです。女性向けには一つサイズの小さい115のサイズがラインナップしています。
SINANOのおすすめトレッキングポール②
※サイズごとに適正身長が異なります。
コストパフォーマンス★★
軽さ ★★★
軽ハイキング向き ★★★
本格登山向き ★★★
I字グリップ・折りたたみ式、カーボン繊維を採用したハイエンドモデルです。左右合わせて225g前後と超軽量に仕上げながら、本格的な登山でも使用できる高い耐久性を両立している点は、SINANOの技術力の高さを物語っています。
コンパクトなため携行しやすく、ワンタッチで簡単に折りたたみや組み立てができる使い勝手の良さも魅力。年間を通じて、あらゆるフィールドで使い倒したくなる、登山・ハイキングの相棒になることでしょう。適正身長に応じて、120と110のサイズが用意されています。
SINANOのおすすめトレッキングポール③
※サイズごとに適正身長が異なります。
コストパフォーマンス★★
軽さ ★★★
軽ハイキング向き ★★
本格登山向き ★★★
I字グリップ・テレスコーピング式、軽量アルミ素材とカーボンをハイブリットに採用した個性的なモデルです。重量は左右で220gと、本モデルも最軽量の部類です。
このモデルの魅力を一言で言うと、抜群の使い心地です。握りやすさに徹底的にこだわったグルップを採用しているほか、上段に軽量アルミ、中下段にカーボンを採用し、重心を手元に近づけることで、極上の振りやすさを実現しています。女性向けには一つサイズの小さい115のサイズがラインナップしています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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