更新日: 2023年2月6日
登山初心者こそ使いたい!驚くほど楽に歩けるトレッキングポールの選び方とおすすめモデル10選
登山を始めてみたいけれど、体力や足腰に不安があります。この前、山に登ってきたのですが、どうにも体への負担が大きいです。こんな声を聞くことがあります。
登山入門者によくあるこうした悩みですが、一つアイテムを導入するだけで、解消できることがあります。そのアイテムとは「トレッキングポール」です。
歩行安定性や推進力を高め、負担を軽減してくれるため、長時間の山行に欠かせない標準アイテム。今回はその導入メリットをお伝えした上で、トレッキングポールの選び方とメーカー別おすすめモデルを厳選してご紹介します。
トレッキングポールの効果
かつての筆者もそうでしたが「トレッキングポールって本当に必要あるの?」という方もいらっしゃるかもしれません。一見、シンプルな杖なのですが、実は登山のあらゆる場面で効果を発揮してくれます。
足への衝撃や疲労を軽減
1つ目の効果は、負担を軽減してくれるという点です。ゴツゴツとした険しい道を歩く登山では、地面の反発力が足へダイレクトに伝わります。トレッキングポールを使用することで、足へ伝わる反発力を分散できるのです。
特に効いてくるのは下りです。角度のきつい斜面では、足に荷重が集中します。そんな時こそトレッキングポールを使用すれば、足を痛めるリスクを減らし、同時に疲労も和らげることが可能です。
歩行安定性
2つ目の効果は、怪我のリスクを減らせるという点です。トレッキングポールを導入することで、体の支柱を増やすことができます。コース変化が大きく、バランスを崩してしまいやすい登山。体の支柱が多ければ多いほど、高い歩行安定性が確保されます。
例えば、道幅の狭い稜線ではトレッキングポールを使用することで安心感が増します。もしもの時の一手としても有効です。
推進力の向上
3つ目の効果は、歩行をアシストしてくれるという点です。特に登りの時には、前についたトレッキングポールを支点として登っていきます。こうすることで、足への踏ん張りを減らし、推進力の向上と疲労の軽減につながるのです。
また登山道には、砂地となっていて滑りやすい箇所も多いです。そんな時、トレッキングポールのグリップ力も効いてきます。
トレッキングポール選びのポイント4つ
トレッキングポールを導入するメリットを大いに感じていただけたのではないでしょうか?そこで次に、トレッキングポールの選び方についてご説明していきます。
シンプルですが常に携行する道具なので、使いやすさにはこだわりたいですね。
一本使いか二本使いか
まずトレッキングポールを使用する場面について考えたとき、購入の選択肢に、一本使いか、二本使いか?という観点があります。
ハイキングや軽登山で少し支えになるものが欲しいという方や、機動力を重視したいという方は一本使いで良いですし、日本アルプスなど本格的な登山で使いたいという方には、二本使いをおすすめします。
グリップ形状(I字かT字か)
トレッキングポールを握る形状の違いです。負担軽減や歩行性の観点から、どちらも一長一短がありますが、近年はI字が主流になってきています。
後ほどご紹介しますが、一本使いをT字、二本使いをI字と分けることで、用途とグリップ形状をリンクさせているブランドも見られます。またI字の中でも、グリップ部にわずかな形状の差があるのもポイントです。
軽さと耐久性(アルミかカーボンか)
トレッキングポールのスペックを決定づける観点です。使用する素材がアルミであれば、重量はあるものの高い耐久性が確保され、カーボン素材であれば、強い衝撃に弱いものの、アルミより軽量となっています。
しかし、カーボンの方が高いです。1万円〜2万円前後ならアルミ、2万円後半〜がカーボンという選択になります。近年はアルミの中でも、より軽量な素材も出てきており、エントリーモデルでも全体的に軽量化している傾向があります。
収納方法(長さが調節できるテレスコーピング式か折りたたみ式か)
収納方法についてはかなりのバリエーションがあります。この観点を詳細に見ていくと、なかなか決めきれないので、初心者の方は大きく以下の点を考慮しておくと良いでしょう。
安価で強度が高い・・・テレスコーピング式
携帯性やコンパクトさを重視したい・・・折りたたみ式
サイズについて
登山、トレッキングで使う場合は、”身長×0.63”が基本になると言われています。
そのため、この計算式に当てはめて考えたとき、バッファーとして±5cmを満たしているトレッキングポールを選んでおけば間違いないでしょう。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】まっぷるライフスタイル編集部
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