目次
好みの赤ワインの見つけかた
赤ワインを選ぶポイントは分かりましたか?ここからはもう少し深堀りして、自分の好みの赤ワインを見つける方法を紹介していきます。
好みの赤ワインを見つけるポイントは3つ。
1.好みのボディを知る
2.好みの国を知る
3.好みの品種を知る
それでは各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
好みの赤ワインの見つけかた1.好みのボディを知る
赤ワインは「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」の3種類別に「味わいの重さ」が分類されています。
・ライトボディ
渋みが控えめで口当たりが軽いタイプの赤ワイン。色味も透明感がある淡い赤色のものが多く、さらにアルコール度数も比較的低めなものも多い傾向にあります。
渋みなどの赤ワイン独特のクセが少なく、飲み疲れもしにくいため、赤ワイン初心者向けのワインと言えるでしょう。さらに軽く味わいたい場合は、軽く冷やしてから飲むのがおすすめ。飲み頃温度は10~14℃。
・ミディアムボディ
ライトボディとフルボディの中間に位置するのが、ミディアムボディタイプの赤ワイン。
幅広い料理に合わせやすいため、日常的なストックとしてはもちろん、持ち寄りパーティーやお呼ばれなどでどのような料理が出るかわからない場合にもおすすめです。飲み頃温度は14~16℃。
・フルボディ
渋みが強く、香りと味わいに重厚感があるタイプの赤ワイン。ライトボディやミディアムボディと比べると濃い色みでアルコール度数も高めの傾向があります。
ポリフェノールの含有量が多いブドウ品種から造られていることが多いため、渋い味わいが好きな場合や、複雑でコクの深い赤ワインを味わいたい人向け。
食事も、ガッツリとした赤身肉の料理や、濃いソースを使った味付けの料理と好相性です。飲み頃温度は16~18℃。
好みの赤ワインの見つけかた2.好みの国を知る
ワインの生産地は「オールドワールド(旧世界)」と「ニューワールド(新世界)」に大きく分けられます。
前者は、フランスやイタリア、スペインなどワイン造りで歴史ある国々を指し、後者は南米やアメリカ、オーストラリアやニュージーランド、日本も含んだ近現代にワインが造られ始めた地域を指します。
もちろんどの地域であっても最終的には生産者の特徴が出るものですが、味わいの違いをこの区分に沿ってものすごくざっくりと説明すると次のようになります。
オールドワールドの赤ワイン
歴史あるシャトーによって、様々なブドウがブレンドされた複雑な特徴が出た味わいの赤ワインが多いのがオールドワールドの特徴。
・フランス
ワインと聞いて真っ先に思い浮かぶ国、フランスの赤ワインは、伝統的かつ高品質な味わいが特徴。ワイン造りの歴史ある厳しいルールに則って造られているため、それぞれの地域がブランドとして成立しているほどの特色と品質を持ち合わせています。
高級ワインのイメージがありますが、リーズナブルな価格で買える赤ワインも多く、まさにワイン造りの王様と言える赤ワインが味わえると言えるでしょう。
有名な黒ブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールなど。
・イタリア
美食の国というだけあり、北から南まで美味しいもの尽くしのイタリアの赤ワインは、その料理と同じく味わいも多種多様。
どっしりと濃厚なものから、フルーティーで軽やかな赤ワインまで、価格帯も高級からリーズナブルまでと非常に幅広いのが特徴です。
有名な黒ブドウ品種は、サンジョベー
・スペイン
情熱の国スペインの赤ワインは、イメージのごとく太陽をたっぷり浴びたブドウから造られるしっかりとした味わいのものが多いのが特徴。価格もリーズナブルなものが多いため、カジュアルに楽しみたい時におすすめです。
有名な黒ブドウ品種は、テンプラリーニョ、ガルナッチャなど。
ゼ、ネッビオーロなど。
ニューワールドの赤ワイン
ニューワールドのワインは単一品種のものが多く、特徴がわかりやすい赤ワインが多いです。
・チリやアルゼンチン
昼夜の寒暖差や標高などがブドウに適した環境なため、とても良質な赤ワインと白ワインが造られているのが南米。
その中でもチリのカベルネ・ソーヴィニヨンや、アルゼンチンのマルベックなど、凝縮した味わいとどっしりとした渋みが特徴の赤ワインが有名。圧倒的なコスパを求めるなら、南米産の赤ワインがおすすめです!
・オーストラリアやニュージーランド
冒険や変化を恐れず、ワイン造りのチャレンジをし続けてきた南半球の英連邦の赤ワインは、スッキリしたものからどっしりしたものまで様々。
フランス産のピノ・ノワールは価格帯が少し高めですが、こちらは比較的リーズナブルながら非常に高品質なものを楽しめるのも嬉しいポイント。ちなみに、広く流通しているオーストラリア産赤ワインの「シラーズ」は、「シラー」のこと。
・アメリカ
華やかで力強く、分かりやすい美味しさの味わいが特徴なのがアメリカの赤ワイン。デイリーに楽しめるリーズナブルなものから、高級ワインまで幅広く生産されています。
大雑把なイメージと侮るなかれ!高級ワイン以外でも、非常に高品質なワインが多くあります。
・日本
近年、ピノ・ノワールやメルローなども多く栽培されるようになりましたが、日本の黒ブドウ品種といえば、マスカット・ベーリーA。
日本の赤ワインは、すき焼きや天ぷらなどに合う繊細な味わいが特徴なため、是非とも日本料理と合わせたいもの!
好みの赤ワインの見つけかた3.好みの品種を知る
赤ワインの原料となる黒ブドウには様々な種類がありますが、赤ワイン初心者が押さえておきたいメジャー品種は以下の6品種。
・ピノ・ノワール
・カベルネ・ソーヴィニヨン
・メルロー
・シラー(シラーズ)
・グルナッシュ(ガルナッチャ)
・ガメイ
プラスして、近年では以下の4品種も押さえておければバッチリでしょう!
・テンプラリーニョ
・サンジョベーゼ
・マルベック
・マスカット・ベーリーA
品種別の特徴とおすすめ赤ワインを紹介
赤ワインについて解説をしてきましたがいかがだったでしょうか?ここからは品種別におすすめの赤ワインを紹介します。
数ある赤ワインの中から厳選して30本を集めました。どれも美味しい赤ワインなのできっとお気に入りが見つかりますよ!
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】三野 勝博
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ミラノに本社のあるワインショップ「ワインティップ」を運営。
ワインを学ぶためイタリアミラノに5年間在住。在住時にイタリアソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
現在は日本でオールドヴィンテージのイタリアワイン販売サイトを運営している。
>>ワインティップジャパンWEBページ