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ソムリエが選ぶおすすめのシャンパン15銘柄!シャンパンの基礎知識もご紹介 画像:123RF

三野 勝博

更新日: 2023年2月3日

ソムリエが選ぶおすすめのシャンパン15銘柄!シャンパンの基礎知識もご紹介

今回はおすすめのシャンパンを紹介していきます。

ゴールドに煌めく液体に細かい泡が立ち上るシャンパン。
言葉の響きまで心地良く感じてしまうのは気のせいでしょうか。

お祝いなど、特別な場面で楽しまれることが多いシャンパンですが、なぜ“特別”なのでしょう。

そこで今回は、改めてシャンパンとはなにか、選ぶ際には何を基準に選んだら良いのか、そしておすすめシャンパン15選と各シャンパンの個性をご紹介していきたいと思います。

シャンパンとは?

シャンパンとは?
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シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で厳密な基準に沿って作られたスパークリングワインのこと。それ以外のものは大まかに「スパークリングワイン」という扱いになり、「シャンパン」を名乗ることはできません。

これから説明する4つの厳しい条件を満たして造られたもののみに、「シャンパン」の称号が与えられます。

シャンパンの条件① シャンパーニュ地方で造られていること

シャンパンの条件① シャンパーニュ地方で造られていること
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しつこいようですがまずはこれありき!それ以外の場所で、同じブドウを使い、同じ製法で造られた美味しいスパークリングワインであっても、シャンパーニュ地方で作られていなければ「シャンパン」と名乗ることはできません。

シャンパンの条件② 決められた品種のブドウを使用していること

シャンパンの条件② 決められた品種のブドウを使用していること
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シャンパンに使われるブドウは、シャンパーニュ地方のブドウ畑で栽培されたものであることが必須です。ブドウの品種は、主にシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ。他には、アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・グリ、ピノ・ブランが使用可となっています。

シャンパンの条件③ 「瓶内二次発酵(トラディショナル方式)」という決められた製法で造られていること

シャンパンの条件③ 「瓶内二次発酵(トラディショナル方式)」という決められた製法で造られていること
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シャンパーニュ地方で、シャンパーニュ地方の畑から採れたブドウを使っても、瓶内二次発酵という製法で造られていないと、これまたシャンパンを名乗ることはできません。非常に手間暇がかかる造り方ですが、この製法がシャンパン独特のきめ細やかでクリーミーな泡の秘密です。

シャンパンの条件④ 決められた期間、熟成させていること

シャンパンの条件④ 決められた期間、熟成させていること
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決められた製法で造って終わりではないのがシャンパンの基準の厳しいところ。シャンパンと名乗るには、収穫年の表示がないノン・ミレジメ(ノン・ヴィンテージ)でも最低15ヶ月間、ヴィンテージの場合は最低36ヶ月間以上熟成させることが決められています。

シャンパンの選び方

シャンパンの選び方
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ここではシャンパンの選び方を解説します。

特別なルールに従って造られるシャンパンですが、その中にもいろいろな種類や特徴があります。シャンパンの選び方が分かれば好みのシャンパンが見つけやすくなりますよ。

シャンパンの選び方のポイントは4つ、各ポイントを見ていきましょう。

シャンパンの選び方① 白かロゼか、色で選ぶ

シャンパンの選び方① 白かロゼか、色で選ぶ
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一般的にシャンパンと聞いて思い浮かべるのはゴールドカラーが美しい「白」だと思いますが、他のスパークリングワインと同様、シャンパンにはピンク色が華やかなロゼもあります。

ロゼタイプのシャンパンは、製造工程で黒ブドウから抽出した果汁や赤ワインを加えるため、ラズベリーやイチゴなどの華やかな香りと、コクがあり酸味がまろやかで芳醇な味わいが特徴です。

ちなみに、ロゼのシャンパンは製造に手間がかかるため、白よりも割高。後述するミレジメやプレスティージュに至っては、同ラインのシャンパンと比べて倍以上の価格となる場合もあります。

シャンパンの選び方② ブドウの種類で選ぶ

シャンパンの選び方② ブドウの種類で選ぶ
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ロゼではないシャンパンも、一般的には白ブドウ(から作られたワイン)のみではなく、黒ブドウ(から作られたワイン)もブレンドされて造られています。

ですが中には白ブドウのみで造られたものや、黒ブドウのみで造られたものも。シャンパンに慣れて自分の好みの味わいがわかってくると、そんなタイプを選ぶのも良いですね。

白ブドウのみで造られたシャンパンは「Blanc de Blanc(ブラン・ド・ブラン)」、黒ブドウのみで造られたシャンパンは「Blanc de Noir(ブラン・ド・ノワール)」と表記されています。

前者は繊細で爽やか、スッキリとした酸味が特徴で、後者は芳醇でふくよか、コクと深みのある味わいが楽しめます。

シャンパンの選び方③ 甘口か辛口かで選ぶ

シャンパンの選び方③ 甘口か辛口かで選ぶ
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シャンパンの製造過程には、「ドサージュ」と呼ばれる糖度を調整する工程があります。これは味わいを調整するためにリキュールを追加する作業のこと。ここで追加したリキュールの量によって、シャンパンが甘口になるか辛口になるかが決まります。

以下の記載で甘口か辛口かを判断できるので、参考にしてみてください。(下にいくほど甘口になります。)

名称 残糖度 味わい
Brut Nature
(ブリュット・ナチュール)
3g/L未満 ドサージュをしない、極辛口
Extra Brut
(エクストラ・ブリュット)
0~6g/L かなり辛口
Brut(ブリュット) 6~12g/L 一番多く造られている辛口
Extra sec
(エクストラ・セック)
12~17g/L やや辛口
Sec(セック) 17~32g/L やや甘口
Demi sec
(ドゥミ・セック)
32~50g/L 甘口
Doux(ドゥ) 50g/L~ 極甘口

シャンパンの選び方④ ヴィンテージで選ぶ

シャンパンの選び方④ ヴィンテージで選ぶ
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シャンパンを選ぶ基準としてヴィンテージがあります。年の表記がない「ノン・ヴィンテージ(ノン・ミレジメ)」か、年が表記されている「ヴィンテージ(ミレジメ)」か最上級ランクの「プレステージ(プレスティージュ)」という種類があります。

ノン・ヴィンテージ(ノン・ミレジメ)

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一般的に一番多く飲まれているシャンパンが、N.VやN.Mと表記されている年号表記のないノン・ヴィンテージ(ノン・ミレジメ)。

収穫年がバラバラなブドウから作られたワインを、製造年に関わらず変わらぬ味わいとなるようにブレンドして造られているため、各メゾンの特徴が最もよく味わえます。

平均価格は4,500円〜10,000円前後、安いものでは3,000円代のものもあるため、シャンパン入門にはまずはこちらから試してみるのがおすすめです。

ヴィンテージ(ミレジメ)

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ヴィンテージ(ミレジメ)とは「年」の意味。良いブドウが収穫された年、いわゆる「当たり年」に、その年のブドウのみで造られるシャンパンのことを指します。

最大の特徴は、その年のブドウの個性が味わえること。ボトルにその年の年号が記載されています。熟成期間も最低でも3年以上と長く、価格も安くて10,000円〜20,000円前後とノン・ヴィンテージのシャンパンと比べると倍近くなります。

プレステージ(プレスティージュ)

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「威信」(プレステージ)の名の通り、各メゾンがプライドをかけて造っている最高級ランクのシャンパン。

最高級ランクの畑(グランクリュ)のブドウのみを使用したワインから造られ、生産者が最高ランクと位置付けたシャンパンのみが分類される逸品です。

価格も、安いものでも10,000円以上、希少価値が高いものは数十万円するものまでと桁違い!良い年のみに造られ、さらに熟成期間も5〜7年(ドン・ペリニヨンは最低でも8年!)と非常に長いため、プレステージシャンパンはどれもが特別な1本と言えるでしょう。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】三野 勝博

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ミラノに本社のあるワインショップ「ワインティップ」を運営。
ワインを学ぶためイタリアミラノに5年間在住。在住時にイタリアソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。
現在は日本でオールドヴィンテージのイタリアワイン販売サイトを運営している。
>>ワインティップジャパンWEBページ

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