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水道水を沸騰させるとどうなる?
ここでは水道水を沸騰させることで除去できる物質や除去できない物質について説明します。
塩素とトリハロメタンは除去できる
日本の水道水は水質基準が厳密に定められているため、そのまま飲用可能です。
水道水による健康被害を過度に心配する必要はありませんが、トリハロメタンや塩素などが気になる方は水道水を沸騰させることで除去できます。
「トリハロメタン」は水道水に入れた塩素が有機物とくっついて生成されます。塩素を入れることでできる副産物として、発がん性の疑いがあると言われています。
安全性を十分に考慮し、総トリハロメタンの水質基準値は0.1mg/L以下と定められているものの、微量に含まれているのは事実です。
また浄水場では消毒のために塩素処理をしていますが、塩素はカルキ臭の原因となっています。
水道水を沸騰させることで、トリハロメタンと塩素を除去可能です。
参考文献:厚生労働省
アルミニウムと鉛は除去できない
先ほど触れた通り、水道水を沸騰処理することでトリハロメタンや塩素は除去できますが、アルミニウムや鉛などは除去しきれません。
とくに鉛は鉛中毒の危険性があるとされています。
すべてを除去することはできませんが、処理過程において人体に影響のない微量なレベルに調整されています。
不純物を取り除く水道水の正しい沸騰方法
水道水の正しい沸騰方法について説明します。
- やかんや鍋を用意して一定量の水道水を溜める
- 最低でも10分、できれば30分程度沸騰させた状態で放置
この手順でトリハロメタンや塩素を除去できます。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】トラベルガイド編集部
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