更新日: 2022年6月10日
水道水を沸騰させるとより安全に飲める?正しい煮沸の方法や注意点
日本の水道水は世界的に見ると綺麗なイメージがあるものの、そのまま飲むには抵抗がある人もいるのではないでしょうか。
本記事では水道水はそのまま飲んでも体に害はないのか、沸騰させるとどのような効果があるのかについてアクアソムリエの資格を持つ水の専門家にアドバイスをもらいながら解説します。
また、沸騰させる以外の方法もいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事を監修いただいた江口 慶太さま
浄水器メーカーに勤めたことがきっかけで、水にこだわりたい、という強い思いを
持つようになり水の知識と味わいに関する資格「アクアソムリエ」を取得。
その後、約1年かけて地球を⼀周し、世界各地の⽔やミネラルウォーターについて知識を深める。
現在は、ウォーターサーバーメーカーに勤めるかたわら、水などで割って飲む
イギリスの伝統的な飲み物・ハーブコーディアルのブランド「Mill」の展開をしている。HP:http://mill-juice.com/
水道水はそのまま飲んでも大丈夫?
水道水は浄水場で殺菌処理が施されており、そのまま飲んでも人体に悪影響が及ぶことはありません。
まずは水道水の品質水準や殺菌処理について詳しく見ていきましょう。
国内の水道水は品質が厳しく定められている
水道水は各家庭へ行き渡るまでに、水道法に基づいた51項目にも及ぶ厳しい品質チェックが行われています。
1つでも基準を満たしていない場合は供給がストップするだけでなく、原因についても解消する体制が整っているのです。
川や湖の水を浄水場で浄化・消毒している
水道水は、河川や湖沼の水を浄水場で塩素消毒することによって雑菌の繁殖を防ぎ安全に飲める状態にして各家庭に届けられます。
塩素の濃度は河川の水質状態や季節に応じ、体に害のない範囲で調整されていています。
消毒目的の塩素がカルキ臭の原因に
上記の通り浄水場では消毒のために塩素処理をしており、雑菌の発生を抑えています。塩素はカルキ臭の原因となっていますが、安全な水を供給するために必要不可欠です。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】トラベルガイド編集部
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