目次
- 大山周辺ってどんなエリア?
- 冬の大山山麓をめぐるモデルコース<1日目>
- 昭和レトロな洋館で山陰の歴史を学ぼう【米子市立山陰歴史館】
- 大山山麓・米子のおすすめランチスポット【すし弁慶 道笑町店】
- 大山を望む弓ヶ浜半島の公園で、コハクチョウや冬鳥を観察【米子水鳥公園】
- 山陰屈指の名湯・皆生温泉の足湯でほっこり【花風の足湯】
- 大山山麓・米子&境港周辺で宿泊するなら?
- 冬の大山山麓を巡るモデルコース<2日目>
- 『ゲゲゲの鬼太郎』の仲間と会える妖怪ワールドを散策【水木しげるロード】
- 大山山麓・境港のおすすめランチスポット【旬の漁師料理 和泉】
- 日本海から大山まで360度見渡せる絶景スポット【夢みなとタワー】
- 境港の水産物販売所で、旬のカニや新鮮魚介をGET!【境港水産物直売センター】
- 冬の大山山麓は、日本海沿いの街で思い出に残る旅を!
- 大山山麓・日野川流域観光推進協議会
冬の大山山麓を巡るモデルコース<2日目>
2日目は、日本有数の漁師町として知られる境港市へ。鳥取県の観光スポットとして有名な水木しげるロードを散策したり、境港のランドマークタワーで絶景を眺めたり、人気の観光地をめぐりましょう。ランチは海鮮丼が味わえる料理店、おみやげは漁協直営の水産物販売所を訪れて、松葉ガニや紅ズワイガニなど、日本海ならではの冬の味覚を楽しむのがおすすめです。
<モデルコース>
●水木しげるロード
↓ 徒歩すぐ
●旬の漁師料理 和泉
↓ 車で9分
●夢みなとタワー
↓ 車で6分
●境港水産物直売センター
『ゲゲゲの鬼太郎』の仲間と会える妖怪ワールドを散策【水木しげるロード】
旅の2日目は、米子市の隣にある境港市へGO!境港市は、人気漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげる氏の出身地。JR境港駅前から水木しげる記念館まで、約800mにわたって続く通りは「水木しげるロード」といい、山陰地方屈指の観光地として人気を集めています。
水木しげるロードには、177体の妖怪ブロンズ像が大集合!
水木しげるロードには、『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する鬼太郎ファミリーや、多彩な妖怪たちのブロンズ像が立ち並びます。妖怪ブロンズ像は、妖怪たちの棲む場所などによって5つのゾーンに分けて設置。JR境港駅からスタートすると、「水木マンガの世界」「森にすむ妖怪たち」「神仏・吉凶を司る妖怪たち」「身近なところにひそむ妖怪たち」「家に棲む妖怪たち」の順に5つのゾーンが並んでいます。
妖怪ブロンズ像は、全部でなんと177体!自分が好きな妖怪を探しながら、通りを歩くだけでも楽しめますよ。
茶碗にちょこんと乗った目玉おやじや、握手ができるように右手を差し出すねずみ男など、立体的に表現された妖怪ブロンズ像はどれも個性的。ねこ娘やぬりかべ、こなき爺や砂かけ婆など、お馴染みの鬼太郎ファミリーもみんな通り沿いに点在しています。
複数のブロンズ像が集まるスポットも見逃せません。こちらは通り沿いの妖怪広場にある「河童の泉」。小便小僧になった鬼太郎や、水中を泳ぐねずみ男など、9体のブロンズ像が集合しています。そのなかには『ゲゲゲの鬼太郎』と同じく、水木しげる氏の代表作である『悪魔くん』と『河童の三平』の主人公の姿も!
JR境港駅前には、「水木しげる先生執筆中」というブロンズ像もあります。作者の水木しげる氏が机に向かって漫画を描いている様子を、頬杖をついて眺める鬼太郎と、目玉おやじやねずみ男が見守っているシーンに、思わずにっこり笑みがこぼれます。
ブロンズ像以外にも、街のなかには妖怪モチーフがいっぱい
水木しげるロードの見どころは、妖怪ブロンズ像だけではありません。例えば、駅前に立ち並ぶ街灯をよく見ると、目玉おやじがモチーフに!意外なところにひょっこり現れるのが、なんだかとても妖怪らしいですよね。
通りを歩けば、ほかにもいろんなところに妖怪モチーフが隠れています。トイレの案内板やショップの看板、さらには郵便ポストや交番にも!あちらこちらで妖怪たちと出会える、まさに妖怪ワールドです。
ふと足元を見ると、そこにも妖怪が…。車道には、一反もめんに乗った鬼太郎モチーフのマンホールが13カ所、歩道や沿道には下水道の蓋が7種類・74箇所にあります。ブロンズ像と合わせて、妖怪モチーフも探してみてくださいね。
妖怪スタンプラリーで、散策をもっと楽しく♪
水木しげるロードを散策するなら、妖怪スタンプラリーに挑戦してみましょう。スタンプ台帳の「妖怪ガイドブック」は、JR境港駅前の境港市観光案内所や、通り沿いのお店などで1冊500円で販売されています。妖怪ブロンズ像のある場所をまとめたマップや、妖怪の解説も載っているので、散策がもっと楽しくなりますよ。通り沿いに設置されたスタンプを押せば、素敵な旅の思い出になりそうです。
■水木しげるロード(みずきしげるろーど)
住所:鳥取県境港市大正町~本町
電話:0859-47-0121(境港市観光案内所)
アクセス:米子自動車道米子ICから23km
駐車場:有料(日ノ出駐車場・境港駅前駐車場・大正町駐車場など周辺駐車場を利用)
水木しげるロードの立ち寄りスポットもチェック
水木しげるロードには、記念館や神社などの見どころのほか、飲食店やみやげ物店など、妖怪をテーマにした施設がたくさんあります。そのなかでもおすすめの妖怪スポットはこちら!
【水木しげる記念館】
妖怪漫画の第一人者・水木しげる氏の魅力を紹介する記念館。大正11(1922)年に生まれてから15歳までを境港で過ごし、昭和33(1958)年に漫画家デビューした水木氏の人生をはじめ、次々と発表された人気作品や妖怪などについて知ることができます。現在は建て替え工事のため休館中で、2024年4月にリニューアルオープンを予定しています。
■水木しげる記念館(みずきしげるきねんかん)
住所:鳥取県境港市本町5
電話:0859-42-2171
アクセス:米子自動車道米子ICから23km
駐車場:なし(日ノ出駐車場・境港駅前駐車場・大正町駐車場など周辺の有料駐車場を利用)
※2023年11月現在、建て替え工事のため休館中。再開館についてはHPなどで要確認
【妖怪神社】
平成12(2000)年に建立された神社。境内には、高さ約3mの黒御影石と樹齢300年のケヤキを組み合わせた御神体があります。鬼太郎たちをモチーフにしたお守りや、妖怪からくり人形が運んでくれるおみくじなどが人気です。
■妖怪神社(ようかいじんじゃ)
住所:鳥取県境港市大正町62-1
電話:0859-47-0520(アイズ)
アクセス:米子自動車道米子ICから23km
料金:拝観無料
休日:無休
駐車場:なし(日ノ出駐車場・境港駅前駐車場・大正町駐車場など周辺の有料駐車場を利用)
【ゲゲゲの妖怪楽園】
妖怪ワールドを体感できるプチ・テーマパーク。敷地内には妖怪グッズが揃うショップや茶屋、昔懐かしい縁日遊びが楽しめるスポット、記念撮影が楽しめる妖怪オブジェなどがあります。おみやげ探しにも、散策途中の休憩にもおすすめですよ。
■ゲゲゲの妖怪楽園(げげげのようかいらくえん)
住所:鳥取県境港市栄町138
電話:0859-44-2889
アクセス:米子自動車道米子ICから23km
料金:入園無料
時間:9:30〜17:00(飲食はLO16:30、季節により異なる)
休日:不定休
駐車場:なし(日ノ出駐車場・境港駅前駐車場・大正町駐車場など周辺の有料駐車場を利用)
大山山麓・境港のおすすめランチスポット【旬の漁師料理 和泉】
弓ヶ浜半島に位置し、年間を通じて様々な魚介が水揚げされる境港は国内有数の漁港。港周辺の魚市場に併設されている食事処や、市内にある海鮮料理店など、美味しい海鮮グルメが味わえるお店がたくさんあります。
日本海の新鮮な魚介を豪快に味わいたいなら、やっぱり海鮮丼がおすすめ!今回は、水木しげるロードのすぐ近くにあり、旬のネタがたっぷり乗った海鮮丼が人気の料理店「旬の漁師料理 和泉」をご紹介します。
元漁師が営む食事処で、境港産・紅ズワイガニの海鮮丼をぜひ!
「旬の漁師料理 和泉」は、境港から毎朝仕入れる魚介を使った海鮮料理が味わえるお店です。板場に立つご主人は元漁師で、境港の魚を知り尽くすプロフェッショナル。カウンターのケースには、境港産を中心とする新鮮な魚介がずらりと並んでいます。
魚をおろす鮮やかな手捌きは、さすが元漁師の腕前!新鮮な刺身はもちろん、焼き物・揚げ物・蒸し物などメニューが豊富で、店名の通り“旬の漁師料理”を心ゆくまで堪能できます。
地元客からも長年愛されるお店ですが、遠方から訪れる観光客に人気のメニューといえば海鮮丼。境港で水揚げされた新鮮な海の幸5種をたっぷり乗せた海鮮丼は2250円、そこにウニとイクラをプラスした豪華な大漁丼は3570円で味わえます。
海鮮丼のなかでもとくにおすすめなのは、カニ・ウニ・イクラが乗った味覚丼です。酢飯の上には、境港特産の紅ズワイガニがたっぷり!紅ズワイガニは9〜6月まで長期間にわたって水揚げされますが、とくに冬場は海水の気温が下がることで鮮度が保たれ、甘みや風味が増すのだそう。東北や北陸などから厳選して仕入れたウニとイクラも一緒に、贅沢な味わいを楽しんでくださいね。
■旬の漁師料理 和泉(しゅんのりょうしりょうり いずみ)
住所:鳥取県境港市本町19
電話:0859-42-3102
アクセス:米子自動車道米子ICから23km
時間:11:00~14:00、17:30~21:45
休日:木曜、第4水曜
駐車場:無料(2台)
日本海から大山まで360度見渡せる絶景スポット【夢みなとタワー】
午後はJR境港駅から海辺に移動し、境港のランドマークであり絶景スポットとして有名な「夢みなとタワー」へ向かいましょう。
海辺に立つタワーの高さは43m。「意外と低い!」と思った方もいるかもしれませんが、それもそのはず、実はここ、“日本一低いタワー”として認定されるスポットなのです。しかしその一方で、力学を応用したテンセグリティ構造といわれる独特な手法で建てられていることから、“テンセグリティ構造を用いた建造物としては世界一高いタワー”ともいわれています。
タワーの内部から上を見ると、鉄柱とリングからなる白い骨組みが複雑な模様を描き、独特な構造がよくわかります。フレームには鳥取県日南町産の杉材がふんだんに使われ、周囲は全面ガラス張り。陽光が差し込む空間で建築美に見惚れた後は、エレベーターに乗って最上階にある展望室に向かいましょう。
360度のパノラマ風景が広がる展望室
最上階にある展望室は、境港屈指の絶景スポット。日本海や大山はもちろん、美保湾から島根半島、境水道大橋、弓ヶ浜、中海、米子市街、皆生温泉など、周囲の観光名所や街並みを見渡すことができます。高さ43mとはいえ、周辺には背の高い建物がないので、見晴らしはとっても抜群!
円柱タワーをぐるりと囲むように設けられた展望室からは、文字通り360度のパノラマ風景が広がります。
東側には、中国地方最高峰の名峰・大山。
西側には、中海の向こうに広がる島根の街並み。
南側には、弓なりの海岸線が美しい弓ヶ浜半島。
北側には、国内有数の漁港として賑わう境港の街並み。
展望室には望遠鏡が備え付けられており、東西南北それぞれに違った風景を見ることができるので、美しい風景をどうぞゆっくりとご覧ください。
日本海周辺の国々を紹介する展示室を見学
タワーの3階には、「環日本海研究室」と名付けられた展示室があります。ここでは韓国・中国・ロシア・モンゴルなど、環日本海諸国の文化や特産品などを紹介しています。SNS映えする写真撮影スポットもあるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
モンゴルの遊牧民に受け継がれる移動式住居「ゲル」は、実物を展示しており、中に入って見学することができます。展示室ではこのほかにも、中国・満族の住居模型「三進九合院」や、ロシアの民芸品「マトリョーシカ」などを見ることができます。
展示室のなかには、民族衣装試着コーナーがあります。韓国のチマチョゴリやロシアのサラファン、中国やモンゴルの民族衣装がたくさん揃い、靴や帽子などの小物もいっぱい。これらはすべて自由に試着することができ、それぞれの国をイメージしたフォトスポットの台に乗って記念撮影することもできます。試着も撮影も無料なので、色々試してみてくださいね。
■夢みなとタワー(ゆめみなとたわー)
住所:鳥取県境港市竹内団地255-3
電話:0859-47-3800
アクセス:米子自動車道米子ICから19km
料金:入館300円
時間:9:00~17:30(10~3月は~16:30)
休日:第2水曜(祝日の場合は翌日休)
駐車場:無料(300台)
境港の水産物販売所で、旬のカニや新鮮魚介をGET!【境港水産物直売センター】
境港は、日本全国で第4位の水揚げ量を記録する天然の良港!そのなかでも紅(べに)ズワイガニは全国1位、クロマグロは全国2位の水揚げ量を誇ります(いずれも2022年の水産物流通調査より)。
港の周辺にある水産物販売所は、仲買だけでなく一般客も魚介を購入することができ、その日のうちにクール便で配送してくれるのでおみやげに最適。水産物販売所ならではの新鮮&リーズナブルな魚介を、自宅でも味わうことができます。
今回ご紹介する「境港水産物直売センター」は、地元の山陰旋網(まきあみ)漁業協同組合が運営する水産物販売所です。2022年4月の大規模リニューアルで真新しくなったセンター内には、合計15件のお店がずらり。カニや鮮魚などを販売する水産物店12件と、海鮮丼などが味わえる食事処2件、そして山陰を代表する銘菓や特産品が揃うみやげ物店1件が軒を連ね、朝早くから大勢の人で賑わいます。
境港で水揚げされたばかりの魚は新鮮そのもの!都会のスーパーでは見かけないめずらしい魚もあり、日本海ならではの豊富な品揃えに圧倒されます。魚を捌いてほしいときや、おすすめの食べ方を知りたいときは、お店の人に声をかけてくださいね。
冬のおすすめは松葉ガニ!漁獲量日本一の紅ズワイガニも美味
「境港水産物直売センター」で魚介を買うなら、なんといってもカニがおすすめ!境港で水揚げされたカニだけを扱う専門店もあり、店頭には美味しそうなカニが所狭しと並びます。
境港で獲れるカニの2大ブランドといえば、松葉ガニと紅ズワイガニです。松葉ガニは、日本海で獲れる冬の魚介の王様。山陰地方では、ズワイガニの雄を松葉ガニ、卵をもった雌をセコガニと呼んでいます。
もう一方の紅ズワイガニは、普通のズワイガニより深海に生息しており、茹でる前から赤いのが特徴。松葉ガニと比べると、水分量が多く身入りはやや及びませんが、甘味のある味わいはとっても美味!漁獲量日本一の境港では、毎朝獲れたばかりの紅ズワイガニを浜茹でし、鮮度抜群のボイルで販売しています。
松葉ガニは高級品として知られていますが、紅ズワイガニは驚くほどリーズナブルなのも魅力です。価格は店舗によって異なり、日によっても前後しますが、例えば取材時に訪れたカニ専門店「かにの渡辺」では、身の詰まったA級品が1枚2000円〜、足が折れるなどしたB級品は5枚入りで2500円〜と破格!
なぜこんなに安いのか?その理由の一つは、漁の解禁期間と希少性です。境港における松葉ガニの漁期は、毎年11月6日〜3月21日。一方、紅ズワイガニの漁期は9月1日〜翌年の6月30日までと長く、夏場の2カ月間を除いて毎日水揚げされます。つまり漁期が長く、漁獲量も多いことから、コスパ抜群のお手頃価格で購入できるというわけです。
センター内のお店では、茹でた紅ズワイガニを試食させてくれるところも。また、お店で購入した魚介は、場内のフードコートで食べることができます。鮮魚はその場で捌いてお刺身にしてくれますし、カニやエビなどを香ばしく焼いて提供してくれるお店もありますよ。
境港は魚介の宝庫!季節によって多彩な魚介が登場
冬のイチ押しは松葉ガニ&紅ズワイガニですが、「境港水産物直売センター」では季節によって様々な魚介を販売しています。
カニと並んで日本屈指の水揚げ量を誇るクロマグロ(6〜7月)をはじめ、夏輝というブランド名を冠した大粒の岩牡蠣(6〜8月)、コリコリの食感と甘味がたまらない白イカ(6〜11月)、市場に流通せず地元でしか味わえないため“幻のエビ”といわれるモサエビ(9〜5月)、干物にしても美味しい白ハタ(3〜5月)、美保湾の生簀で育まれる境港サーモン(3〜5月)など、境港ならではの魚介はどれも絶品!
季節ごとにいろんな魚介が購入できるので、何度訪れても楽しめますよ。
■境港水産物直売センター(さかいみなとすいさんぶつちょくばいせんたー)
住所:境港市昭和町9-5
電話:0859-30-3857
アクセス:米子自動車道米子ICから22km
時間:8:00~16:00頃
休日:火曜(変更の場合あり)
駐車場:無料(200台)
冬の大山山麓は、日本海沿いの街で思い出に残る旅を!
今回のモデルコースでご紹介した米子市と境港市は、いずれも日本海沿いにあり隣接しているので、行き来しやすいのがポイント。それほど移動に時間をとられることなく、コンパクトなエリアで快適な旅が楽しめます。冬の大山山麓で、ぜひ楽しい思い出を作ってくださいね。
大山山麓・日野川流域観光推進協議会
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