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リフトを使えば山頂まで約1時間、登山初心者から楽しめる斑尾山へ行こう!野尻湖テラスや大明神岳からの大展望と秋の紅葉を満喫する

山と高原地図 編集部

更新日: 2024年10月16日

リフトを使えば山頂まで約1時間、登山初心者から楽しめる斑尾山へ行こう!野尻湖テラスや大明神岳からの大展望と秋の紅葉を満喫する

斑尾山を含めた、妙高山、戸隠山、黒姫山、飯縄山の五山は総称して北信五岳(ほくしんごがく)と呼ばれています。
北信五岳の中では斑尾山が最も標高が低いですが、裾野を大きく広げた姿は存在感にあふれています。また、新潟県と長野県の県境に位置し、信越トレイルやあまとみトレイルの起点にもなっています。登山ルートも各方面から整備されていて、ルートを変えて何度も楽しむことができます。数あるルートの中から今回はタングラム斑尾から登る周回ルートをご紹介します。

執筆・写真:山と高原地図「妙高・戸隠・雨飾」著者 中野豊和

1.妙高高原IC、または信濃町ICから斑尾高原へ

車でアクセスする場合、最寄りのICは妙高高原か信濃町。どちらのICからでも約20分ほどで斑尾高原にあるタングラム斑尾東急リゾートに到着します。

斑尾山の標高は1382m。タングラム斑尾が約800mなのでホテルから歩いて登れば標高差は約600mです。観光リフトの終点は約1100mなのでリフトを利用すると半分の標高差300mで山頂へ行くことができます。観光リフトは、ゴールデンウィークから11月初旬まで毎日営業しています(9~16時)。

今回の登山のスタート地点、タングラム斑尾東急リゾート

ホテルの入口から登山口へと向かいます

2.タングラム斑尾を出発、野尻湖テラスを目指す

駐車場に車を停めて登山の準備を済ませたら、ホテルの1階部分を通過してリフト乗り場側へ出ましょう。リフトを利用する場合は、受付かリフト乗り場でリフト券を購入してください。登りのみリフトを利用するということもできますが、残念ながら片道料金の設定はありません。往復でリフト利用する際は下りの最終時間を考慮して登山計画をしましょう。

観光リフトを使うと野尻湖テラスまでの標高差300mを楽に登ることができます

リフトを利用しない場合は、リフト乗り場に向かって右側から登り始めます。冬はスキー場のコースになっているところがきれいに刈り払われているのでとても歩きやすくなっています。コース脇には季節に応じて花が植栽されていてこちらも見どころです。

リフト乗り場脇が登山口で、番号が付けられた案内看板も設置されています

リフトに沿いには季節によって違う花が植栽されてます。ゆっくりと楽しみながら進みましょう

リフトの終点にある野尻湖テラスからは野尻湖が見下ろせて、妙高山や黒姫山など周囲の山々の景色も素晴らしいです。カフェも併設されているので、ここで早速一休みするのも良いでしょう。

現地の案内看板とアプリで現在地を確認しながら野尻湖テラスを目指します

リフト終点にあるカフェが併設された野尻湖テラス。展望が素晴らしく休憩に最適なスポットです

テラスという名前の通り、野尻湖や妙高山、黒姫山が良く見えます

道迷い対策には山と高原地図アプリ!!インストールしてから登山へいこう

山と高原地図アプリを使えば、自分の今立っている場所が人型のシンボルで表示されます。また、自分の向いている方角(スマートフォンの正面が向いている方向)が扇形に示されるので、道迷いのリスクが格段に下がります。これらの機能はGPSの測位によるものなので、スマートフォンが圏外でも使用可能です。また、歩いてきたルートも同時に記録できるので、山行記録の整理にも持って来いの便利なアプリです。

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3.野尻湖テラスから斑尾山へ

野尻湖テラスから先もスキー場のコース内に整備された道をもうひと登り。今までよりも傾斜が増してきますので、より登山らしくなってきます。さらに万坂峠との分岐から先は、道も細くなり本格的な登山道です。北山頂まで登れば山頂まであともう少し。そのまま山頂方面へ尾根道を進むとブナ林に囲まれた斑尾山に到着です。山頂は展望がないので、晴れていれば大明神岳まで足を伸ばして、野尻湖と北信五岳(ほくしんごがく)のパノラマを楽しむのがお勧めです。

野尻湖テラスから第2展望デッキを経由して山頂を目指します

振り返ると妙高山が真正面に見えています

季節によって高原の花が楽しめます(写真はヤナギラン)

気持ちの良いブナ林に囲まれた登山道

斑尾山頂は展望がありません

大明神岳へは、斑尾山頂から片道10分ほど

大明神岳からの展望。右が妙高山、真ん中が黒姫山、左が飯縄山、黒姫山の左奥が戸隠山です。北信五岳を一望しよう

4.斑尾山から万坂峠経由でタングラム斑尾へ

大明神岳からの展望を楽しんだら、万坂峠への分岐まで往路を戻ります。分岐を右方向へ進み、スキー場のコース内に九十九折れに付けられた道を下っていきます。スキー場のコースは急傾斜で歩きにくいことが多いのですが、斑尾山の場合は比較的傾斜が緩い斜面が多いですし、傾斜が緩くなるように道が付けられているので、あまり歩きにくさを感じずに歩くことができるでしょう。登山初心者にも安心してお勧めできるポイントです。

秋になれば、色付いた木々に囲まれながらも開放的なロケーションの中を歩くことできます。万坂峠からは20分ほどでタングラム斑尾に到着します。タングラム斑尾温泉で日帰り入浴も可能なので、下山後にゆっくり温泉につかって汗を流してから家路につくのも良いでしょう。

木々に囲まれながらも開放的なロケーション

紅葉の見頃は例年10月中旬頃です。これからがちょうどハイシーズンです!
※筆者が歩いた時期は少し早すぎました・・・

5.今回歩いたコースはこちら

山と高原地図18 妙高・戸隠・雨飾 2024年版

スタート:タングラム斑尾

→野尻湖テラス

→北山頂

→斑尾山

→大明神岳

→斑尾山

→北山頂

→万坂峠

→ゴール:タングラム斑尾

斑尾山を【山と高原地図】でも楽しもう!

本登山には、登山ルートの計画作成や現在地の確認ができる「山と高原地図」アプリを使用しました。

アプリには2種類あります。
・月額、年額課金で山と高原地図63エリア分の登山コース情報がダウンロードし放題の「山と高原地図ホーダイ」
・1エリア分を購入してダウンロードできる「山と高原地図(コンテンツ課金版)」

アプリ名称、アプリのアイコンが似ているので、間違わないように注意しましょう。

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アプリ名称山と高原地図山と高原地図ホーダイ
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

『山と高原地図』シリーズは、1965年より毎年発行、登山を楽しむ方に長く親しまれ続けているロングセラー登山地図。深田久弥による「日本百名山」をすべて収録し、主要な山岳エリアを網羅しています。

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