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実は自動二輪免許がなくても乗れるけれど……【ゼロからはじめるオフロードバイク入門 vol.03】

コイズミユウコ

更新日: 2024年10月2日

実は自動二輪免許がなくても乗れるけれど……【ゼロからはじめるオフロードバイク入門 vol.03】

オフロードバイクで未舗装路を走る時には、特別な免許は必要なの?

今回は、必要な免許の有無についてご紹介していきます。刺激的でより心豊かにもなるオフロードライフに向けて、次の一歩を踏み出しましょう!

まずは自動二輪の免許の種類の違いから

バイクで公道を走るには、クルマと同様に必ず道交法(道路交通法)に準じた免許の取得が必要となります。
そして、オンロードバイクもオフロードバイクも「バイク=自動二輪車」。なので、オフロード(未舗装路)を走ろうがオンロード(舗装路)を走ろうが、そこが「公道」である限りは「道路交通法」によって区分された排気量ごとに決まっている「二輪免許証の取得」が必須なんです。

バイクに関わるのは、右上の大自二(大型自動二輪)や普自二(普通自動二輪)、左下の原付の3つ。AT限定や小型などの場合は、免許の条件等に「普通二輪は○○に限る」など記載されます。



ひとくちに二輪免許証といっても、それぞれの免許によって排気量や取得対象年齢等の制限があります。
二輪免許証は、「原付/小型原付普通二輪/普通二輪/大型二輪」に加え、クラッチを必要としない二輪車の搭乗に必要なAT車限定の「AT小型限定普通二輪/AT普通二輪/AT大型二輪」の全部で7つの種類に分かれています。

原付免許:50cc
→16歳から免許取得が可能で、50ccまでのバイクに乗ることができる。法定速度が30km/hで2段階右折など原付独自の法定がある。またクルマの免許取得時に自動でついてくる。

小型限定普通二輪免許(AT小型限定普通二輪):50cc超125cc以下
→16歳から免許取得が可能で、51cc~125ccまでのバイクに乗ることができる。法定速度はここから一般車両と同じになり、2人乗りも可能。

普通二輪免許(AT普通二輪):125cc超400cc以下(16歳~)
→16歳から免許取得が可能で、126cc~400ccまでのバイクに乗ることができる。ここから高速道路を走れるようになる。

大型二輪免許(AT大型二輪):400cc超(18歳~)
→18歳から免許取得が可能で、この世のすべての排気量のバイクに乗ることができる。

公道でオフロードバイクに乗るなら、自分が乗りたいマシンの排気量にあわせて「小型原付普通二輪/普通二輪/大型二輪」のいずれかを取得すればOKです。
なお二人乗りができるのは、一般道路では「免許を受けて1年以上の人」、高速道路では「20歳以上で免許を受けて3年以上の人」と定められているので注意が必要です。

自動二輪免許は教習所での取得がオススメ。公安指定教習所ならなおさら安心

コース走行なら免許はなくても大丈夫

オフロードバイクのモデルをおさらいしまよう。エンデューロ、モトクロス、トレール、トライアル。このうち、エンデューロ、モトクロス、トライアルというモデル名は、オフロード競技の名前から取ったものです。

競技用車にはウインカーやミラーがない

競技用車にはウインカーやミラーなど公道を走るために必要な装備がついていません。モトクロスモデルにはヘッドライトもなく、エンデューロモデルは競技の性質上、夜間走行もあるのでヘッドライトがついているモデルもあります。
なので、オフロードバイクは公道走行不可の競技用モデルのラインナップのほうが、じつは公道走行可能なモデルより多いのです。競技レースのみの使用を想定して作られたレーサーモデルなので、ヘッドライトやウインカーなど灯火器類がないものや、シートがそもそもないトライアルモデルのように、極限まで軽量化が図られているのです。

つまり、オフロードコース場などクローズドな場所なら、免許がなくても走行できちゃうんです。

オフロードコースでの走行イベントの様子



ただ、競技用モデルでそのまま公道に飛び出すと、たとえ免許を持っていても道交法違反でおまわりさんに捕まっちゃうのでご注意を。競技用モデル(公道走行不可)=灯火器ないナンバーないなど道交法に準じていないので公道での走行は違反になってしまうのです。

それでも免許取得をオススメする理由

自分がオフロードバイクに乗って、どんなふうに走りたいのか、どんなふうに過ごしたいのか。
オフロードバイクで未舗装路を走ってみたいというだけなら、前述したように免許がなくてもクローズドのオフロードコース場で走ることはできます。バイクや装備のレンタルもやっているコース場なら、それこそ「身ひとつ」で走りに行けます。

でも、オフロードバイクの大きな魅力のひとつ、「舗装路から未舗装路まで自由気ままに走れる走破性」。これを存分に味わいたいなら、免許を取得するべきです。

免許があれば、ツーリングやキャンプツーリング、林道走行などなど、自分の思いつくままにオフロードバイクとともに色々な遊びを楽しめますよ!

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】コイズミユウコ

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