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パーツで見るとよくわかるオンロードとの違い【ゼロからはじめるオフロードバイク入門 vol.02】

コイズミユウコ

更新日: 2024年10月2日

パーツで見るとよくわかるオンロードとの違い【ゼロからはじめるオフロードバイク入門 vol.02】

前回の記事では、オフロードバイクとオンロードバイクがそれぞれどんなものかを解説しました。この記事では、より具体的な両タイプの違いと、オフロードバイクの特徴についてお話していきます。

タイヤの形状を見比べれば一目瞭然

オフロードバイクは、どの車種もほぼフロント21 インチ/リヤ18or19 インチの大径ホイールにストロークの大きいサスペンションを装備し、車体の底(最低地上高)は地面から遠くて高くなっています。タイヤは少し違いがあれど凸凹したブロック形状に見えるハズ。シート高は高く、バイク停車時に車体を支えるスタンドも長いことがわかります。

オフロードバイク(エンデューロよりのトレイル)



オンロードバイクは一般的なホイールサイズで、車体の底(最低地上高)は地面から近く低くなっています。タイヤはつるりと平坦でクルマのように溝が掘られているように見えるハズ。シート高は低めのものからやや高いものもあり、バイク停車時に車体を支えるスタンドはオフに比べると短いですね。

オンロードバイク(ネイキッド)

マフラーやハンドルの違いは機能由来

また、荒れたさまざまな未舗装路を走ることを想定したオフロードバイクは、マフラーがシートの高さに近い〝アップマフラー〟を装着しています。「オンみたいにダウンマフラーじゃダメなの?」と思うかもしれませんが、そうすると、かなり高い確率で転倒時やガレ場で擦ったり、川を渡れば水が入ったりと、すぐに破損してしまいます。

逆にオンロードバイクはダウンマフラーが多いですが、〝ファッションとして〟アップマフラーにカスタムすることや、オフっぽさをウリにアップマフラーが標準装備されていることもあります。

そして、オンロードバイクと比べると、アップハンドルと風をもろに身体の前面から受けるライディングポジションなので、同じようにアップハンドルが多いオンロードバイク(ネイキッド)と比べても、高速走行や長距離走行の疲労度はだいぶ大きいですね。

加えてオフロードバイクのほうがハンドルの切れ角も大きく、オンロードバイクに比べて小まわりの利くモデルが多いのも特徴です。

オフロードバイクってなぜシートが高いの?

オフロードバイクはなぜシート高が高く、タイヤはゴツゴツしていて足がながーい形状なのでしょうか。ヒントは路面状況からくるバイクの挙動にあるんです!

未舗装路ということは石や岩が転がっていたりと走りながら車体がガタガタしますよね。路面のギャップ(凸凹)が大きければさらに振動も大きくピョンッと跳ねてしまうことも(レースではみなさん普通にジャンプしまくっています)。

跳ねる→車体が浮き上がる→着地。この時、サスペンションストロークが柔らかく長いことで「ふわっ」と着地の衝撃を吸収してくれるんです。そしてこの時、どんなにふわっと衝撃を吸収してくれても、エンジンの位置がオンロードバイクのように低かったら沈んだ瞬間にガツンと底突きしちゃいますよね。

オフロードバイク(エンデューロよりのトレイル)

オンロードバイク(ネイキッド)



つまり、オフロードバイクはオンロードバイクに比べて、エンジンの位置がかなり高く設定されているのです。オフロード走行に適した設計でエンジン位置が決まる→足を乗せるステップ位置が決まる→シート高が決まる=高いシート高となるわけです。

例えばオンロードバイクだとシート高830mmは高い部類に入りますが、オフロードバイクでは830mmはかなり低い部類に入ります。オフロードバイクのシート高の平均は880mmくらいですね。

筆者は身長156cmですが、画像のマシン(シート高915mm)で林道に行った時、信号待ちではマシンにぶらさがったこの体勢で片足をプルプルさせていました。

片足ですらギリギリのシート高でも車体が軽いのでなんとかなる

視界が良好でシート高が高くても走り出せば問題なし!なんといってもオフロードバイクはオンロードバイクと比べて車重が圧倒的に軽いんです。「軽いは正義」という言葉はオフ車乗りなら必ず一度は口にしているハズ。

楽しみいっぱいのオフロードライフに向けて

「この一台があればどこへでも行ける」といった自由度満載の万能感を感じるオフロードバイク。自分がオフロードバイクに乗って、どんなふうに走りたいのか、どんなふうに過ごしたいのか。

これから始まるオフロードライフで、ツーリングなり林道ツーリングなりを視野に入れている人は、まずは市販のナンバー付きのオフロードバイク「トレールモデル」からチェックするといいと思います。

オフロードバイク(トレール)

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】コイズミユウコ

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    オフロードバイク専門誌を中心にバイク雑誌やアウトドア本などに携わる、プライベートでも旅や林道ツーリングを楽しむフリーの編集者。ステキ景色の中でリコーダーを吹くのが大好き。いろいろな林道情報を紹介できるといいな(‘□’)ノ*

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